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INTERVIEW

Laxity

2017.11.01UPDATE

2017年11月号掲載

Laxity

Member:Booやん(Vo) MARV(Gt/Prog) バチ(Ba/Vo) kenny(Dr)

Interviewer:荒金 良介

みんなを笑わせたい気持ちがこのバンドの真ん中にある


-今作で初の全国デビューですよね?

バチ:10年目の新人です。

Booやん:だから、飛びたいんですよ。これだけ助走期間があったから。

バチ:最初の5年は遊んでましたからね。自分たちでは全力でやってたつもりやけど、振り返ると甘い部分があったなと。明確な目標もなかったし、CDを出してツアーを繰り返せば、いつか人気が出るやろって。しっかり目標を決めて動くようになったのは最近ですね。

-今作はどんなヴィジョンを持って?

MARV:とんでもない変化球を投げつけて、なんだこのバンドは!? と言わせたくて。それが1曲目の「E-BOO-NIGHT PARTY☆ROCK」なんですよ。思惑どおりの曲ができました。

バチ:バンド・サウンドというより、EDMとかいろいろ使ってて。MVも作ったんですけど、楽器を置いてただみんなで踊ってるシーンもあるので、インパクト重視ですね。でもそんな曲ばかりだと誤解されるから、他の曲ではこれまでやってきたバンド・サウンドを押し出そうと。まず手に取ってもらって、全部聴いたら、めちゃくちゃかっこいいやん! ってなるという戦略があります。

-「E-BOO-NIGHT PARTY☆ROCK」は飛び道具的な位置づけだと。

MARV:そうですね。ラウドとEDMを融合させて、なおかつLaxityっぽさも表現したかったから、楽器を置こうと。

-楽器を置くことがLaxityらしさ(笑)?

MARV:はははは(笑)。EDMって、バンド・サウンドとあまり合わなくて。そのときにどうしようと思って......YouTubeを見てたら、韓国のPSYとかいるじゃないですか。あっ、踊ればいいんだなと。だから、2サビ終わりから、みんなで踊ろうと。ライヴでバンドがいきなり楽器を置いて踊り出すって、ないじゃないですか。しかもセンターにいる人間がこんな感じだから、間違いなく笑うやろって。

-Booやんさんはどうですか?

Booやん:ライヴでオーディエンスと同じ空間を共有したときのことを想像すると、これはいいぞって。ある意味チャレンジ精神のある楽曲かなと。ライヴではまだやってないけど、人間共をどうやって操ってやろうかなと。

-あっ、悪の大王らしい発言ですね。

一同:ははははは(笑)。

バチ:操られへんかったら、蝋人形にしてやろうか! って。

Booやん:言わない言わない(笑)。大先輩の言葉はパクらない。

-kennyさんはどうですか?

kenny:僕もそんなにEDMは通ってないんで、AVICIIとか有名どころを聴いて。基本そういう音楽は生ドラムじゃないから、どう踊らせてやろうかなと考えたんですけど、四つ打ちだけじゃなく、いろいろとリズム・パターンを変えてみました。

バチ:こんなに語りましたけど、この曲の3分の2は叩いてませんからね(笑)。

kenny:MVでは一切ドラムを叩いてなくて。みんなを笑わせたい気持ちがこのバンドの真ん中にありますからね。

-やはり笑わせたいという気持ちも強い?

MARV:昔、真面目なMCをやれと言ってたんですけど、Booやんが喋ると、お客さんがクスクス笑うんですよ。

Booやん:真面目な話をしても、ひとつも共感してもらえなくて。

MARV:で、Booやんが"何、笑ってんねん!"と言うと、ドカーン! となるから。なるべくしてなった感じです。最初から面白が真ん中にあったわけじゃないんですよ。

-Booやんさんのキャラをより活かす方向で。

バチ:そうですね。ライヴでバラードをやるときは、Booやんがシュッとステージから消えるんですよ。"貴様ら、用意はできてるのか!"と言ったあと、ひとりで楽屋に帰るんです。

Booやん:ライヴ中に楽屋で一度お弁当を食べたこともあります。

-(笑)めちゃくちゃ面白いです。音源の話に戻しますが、「E-BOO-NIGHT PARTY☆ROCK」はすんなりできました?

MARV:時間はかかりましたね。

バチ:後半に転調するし、普段は曲作りには口を出さないけど、今回は自分の意見も言って、一緒に相談して作りました。