INTERVIEW
SPLASH
2017.10.11UPDATE
2017年10月号掲載
Member:荒金 良介
Interviewer:KOIKE(Vo) Kenta(Gt) TAKA→C(Ba) Syu(Dr)
2005年の結成以来、神奈川県川崎市を拠点に活動する4人組スカ・パンク・バンド、SPLASH。彼らが10月11日にリリースした5thミニ・アルバム『MAKE YOUR LIFE』は、底抜けの楽しさとパワフルなメッセージ性を携えた快作に仕上がった。楽曲のラインナップは、スカの枠のみに留まらず、ポップ・パンク、ミクスチャー・ロックなど、多彩な表情を浮かべた全6曲。暴れて騒ぐだけじゃなく、聴いたあとにグッとリスナーの背中を力強く押してくれる、ポジティヴなヴァイブスを封じ込めた今作について、メンバー4人に話を訊いた。
-バンドとしては結成13年目に入るんですね?
KOIKE:はい、高校卒業して、初めてライヴをやったのが2005年ですね。
-紙資料に"王道スカ・パンク・バンド"と書いてますが、バンド的にはスカ・パンクをやろうと?
TAKA→C:そうですね。中学生のころ、SNAIL RAMPが大好きで、ライヴを初めて観たときに、人が転がってくるのにこんなに楽しい音楽があるんだって驚くと同時に、こういうバンドをやりたいなと思ったんです。そのあと、高校でKOIKEと出会って、"ヴォーカルやってみなよ"って声を掛けて。それがSPLASHの母体です。
-KOIKEさんもすぐにやってみようとなったんですか?
KOIKE:歌うのは好きだったので。当時はEXILEが1枚目のシングルを出したころで、カラオケでEXILEやミスチル(Mr.Children)を歌ってました。僕はSNAIL RAMPもHi-STANDARDもまったく知らなかったんですけど、TAKA→Cとは友達同士だったから、やってみようかなと。初めてコピーしたのはSNAIL RAMPですね。
TAKA→C:高校でインディーズが好きな奴が少し増えるんですけど、そういうものにアンチだったんだよね?
KOIKE:人と違うものがかっこ良くね? とアピールする奴が大っ嫌いで。でもSNAIL RAMPを聴いたときは純粋に楽しくて。ポジティヴだし、取っつきやすい音だったから。
-ほかのメンバーふたりはどういう経緯で?
KOIKE:地元のライヴハウスに出始めたころに、同じ歳で3ピースでやってるバンドがいて。どういう音楽だっけ?
Kenta:歌モノに近いギター・ロックをSyuと一緒にやってて。そのバンドが解散しちゃって、周りに同じ歳のバンドもいなかったから、SPLASHと仲良くなって、加入しました。
-音楽性は違いますけど、そこは抵抗なく?
Kenta:自分が加入したときはスカ・バンドをやりたい! というより、このメンバーとやりたいという気持ちの方が強くて。
-Syuさんも同じですか?
Syu:裏打ち、スカ・パンクを通ったことがなかったけど、2~3年前にギター(Kenta)が入ったあとに自分も入ったんですよ。(音楽性に関しては)SPLASHに入ってから慣れればいいかなと。
KOIKE:このふたりはどうしても入れたくて。特にKentaはギタリストとしてもかっこ良くて、こいつを入れたらいいでしょ! って。
Kenta:照れますね(笑)。
KOIKE:音はギラギラに尖ってるし、惹かれるものがあって。
-メンバーみなさん、音楽のルーツも違うんですか?
TAKA→C:GREEN DAYでパンクに目覚めちゃって、SNAIL RAMP、SCAFULL KING、POTSHOT、KEMURIとか、スカのレジェンドは通ってます。
Kenta:自分は有名どころのJ-POPばかり聴いてて、軽音楽部に入ったときに、先輩の影響でHi-STANDARDを聴いて。ギター小僧だったんで、ハード・ロック、メタルがルーツにあります。
-それは今作にも出てますね。
Kenta:はい。先輩から"X JAPAN弾けないと一人前じゃねぇ"と言われて、ハード・ロックの曲を練習しました。ほかにはMR.BIG、レッチリ(RED HOT CHILI PEPPERS)、FALL OUT BOY、MY CHEMICAL ROMANCEも聴きましたね。
Syu:自分はゆず、B'z、THE BACK HORNとか日本のバンドばかり聴いてて、高校に入って、GREEN DAY、レッチリ、YELLOWCARDを聴きました。で、高校の顧問からいいドラマーは大きな音を出せるドラマーだと言われて。自分もそこを目指そうと。
KOIKE:僕は中学まで音楽を聴いてなくて。高校1年でコンポを買って、ハロプロ(ハロー!プロジェクト)、EXILE、CHEMISTRYとか聴いて。