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INTERVIEW

jealkb

2017.07.13UPDATE

2017年07月号掲載

jealkb

Member:haderu(Vo) ediee(Gt) sapoto(Gt) dunch(Ba) elsa(Dr) hideki(Agitator)

Interviewer:吉羽 さおり

2016年11月、シングル『reboot』で"Act2"と銘打って自主レーベル"jealize"を立ち上げ、さらにパフォーマンスに磨きをかける、バンドの第2章を幕開けたjealkb。早くも完成したフル・アルバムのタイトルは"IDENTITY"。Act2よりこれまでサポートを務めていたsapotoが正式加入し、曲作りにも携わることで、曲のバラエティが増え、jealkbとして自由度が広がった。ミクスチャー、ラウド、パンク、キャッチーな歌モノなど、自在に遊び倒しているノリの良さと、バンドとして先に突き進んでいる一体感、ライヴのエンターテイメント性、そのjealkbの精神を今一度高らかに響かせる1枚だ。

-前回シングル『reboot』で登場していただいてからわずか半年ほどですが、もうアルバムが完成するとは、すごく早いペースで進んでいますね。

haderu:『reboot』を出したときには、このタイミングでアルバムというのは決めていたんです。同時進行していたのかな。

sapoto:『reboot』のコンペであぶれた曲も入っているし、もともとライヴでやっていた、デモCDの曲も収録しているんです。

-今回タイトルは"IDENTITY"で、改めてjealkbとは何か、どういうバンドかというものだと思いますが、このタイトルはどの段階でついたものですか。

haderu:今回は、"IDENTITYというアルバムを作ろう"ということで制作が始まったんです。Act2が『reboot』で再起動して、その後、自分たちがやっていきたい音楽、ライヴのパフォーマンスが確立できたので。それが打ち出せるアルバム・タイトルがいいなということで、みんなで案を出し合った結果、"IDENTITY"になったんです。そこから楽曲を選び始めましたね。こういう手法でアルバムを作ったのは今回が初めてで。今まではどちらかというと、自分たちが作ってきた好きなものを入れて、後づけでタイトルを決めていたんだなと、今回作ってみて思いました。

-ということでは、すごくアルバムらしいアルバムですね。

sapoto:コンセプチュアルですよね。

haderu:今までなんでこれをしてこなかったんだ! って。12年経ってようやく、ほかのバンドさんが普通にやっていることに気づけたところはあります。

-アルバムを聴いて思ったのが、シングル『reboot』のときはAct2として再起動するという気持ちが凝縮されていましたが、今回はまたそれがハジけて、楽しいことを無邪気に詰め込んでいるような、突き抜けた感覚がありました。

haderu:sapotoが入って、作曲するのが3人になったんです。統一感を持ちつつも、それぞれの表現したい楽曲が"IDENTITY"というタイトルのもと上がってきて、それに歌詞を乗せていく作業だったので。"IDENTITY"の世界観を守りながら、それぞれが試してみたい、やりたい方向の楽曲はできたと思いますね。

-では、それぞれ曲についてもおうかがいしていきますが、elsaさんの曲はいろんなタイプがありますが、特にミクスチャー感のある曲が多いですね。

elsa:今回、僕はやんちゃな曲担当かなと思っていて。俺がやんちゃで、edieeが楽しい曲を作って、sapotoが感動できるでっかい曲を作ったんです。そういう意味では、いろんなものが詰まっているとおっしゃった感じのイメージになると思いますね。

-「Ranker Killer」(Track.3)などは90年代ミクスチャー・ロックの面白さが詰まっている、攻めの曲でもありますね。

elsa:まさにそのイメージですね。

sapoto:いろいろと聴き直しました。LINKIN PARKとか。

elsa:そういう音楽を日本語でやったらどうなるんだろうっていうイメージで。これは歌詞も挑戦させてもらっているんですけど、強い奴に楯突いていこうぜみたいな曲なんです。俺らは、"かかってこいよ"みたいな曲はあまりないんですけど、強いものにヘコヘコしないで戦っていこうぜっていうイメージの歌詞を書きたいなと思ったんです。

-楽しい曲担当のedieeさんの曲は「try and error」(Track.2)ですが、こちらはすごく骨太ロックな曲になっています。

ediee:これは最初、オールドちっくな世界をテーマにして作ったんです。それをsapotoとelsaがアレンジしてくれて、もともと神経しかなかったものを、骨太にしてくれた曲です。

elsa:はははは(笑)。

haderu:神経しかないって。オペ大変だね(笑)。

sapoto:最初はもうちょっとダンサブルなドラムが乗っていたんですけど、これはストレートでいいんじゃないかなという感じで。

-それでいて、一筋縄でいかない曲に仕上がっているのが面白いです。スラップっぽいdunchさんのベースも入っていますよね。今回、そういういいアクセントになるようなベース・ラインがいろんな曲にあります。

dunch:なかなかライヴでは厳しそうですけどね(笑)。