－そして、これは面白い曲だなと思ったのがedieeさんの曲で「Reverse Bonito」（Track.7）。ヘンテコでファンキーで、でもとてもクセになる曲です。

haderu：Jin-Machineというバンドがマグロの曲をやっていて、ライヴ中にマグロのぬいぐるみが飛び交うんですけど。一緒にライヴをやったときに、俺たちも何かそういうのがやりたいなというので、高知県出身がふたりいるので、じゃあカツオでしょうと。それで、"戻りガツオ"の曲を作っていいですかってJin-Machineのメンバーに言ったら、どうぞどうぞということで。"戻りガツオ"のタイトルのままだと嫌だったので、「Reverse Bonito」なんです。なので、ライヴではカツオのぬいぐるみが飛び交います。自分たちで6体作って、あとは裁縫が得意なファンの方に、この大きさですって決めて作ってもらって、今25体くらいあるんです。

hideki：規定の大きさはオフィシャル・サイトを見てもらえばわかるので（笑）。

haderu：昔はライヴに来ていたけど、来なくなった人もいるんです。そういう人たちがまた、あのとき好きだったなら今も絶対好きだから、もう1回観に来てよっていう意味合いもこもってます。"帰ってこいよ......戻ってこいよ......"という。

sapoto：これはアレンジが大変でしたね。昨年はかなり対バンでのライヴをやったんですけど、その対バン相手のファンの心を掴むために、対バン相手の曲をカバーするということをやっていたんですよ。

hideki："新曲です"って言って。

sapoto：これはGacharic Spinと一緒にやったときの彼女たちのリズム感やビート感、あとはMIYAVI君のギター奏法とかを参考にして。ギターとベースで4本くらい重ねているところがあるんですよ。

－これまでやってきたライヴが確実に制作に生きているんですね。

hideki：それがなかったら、この曲は生まれてないからね。ひとつひとつがすごく大事で。

haderu：昨日、音楽番組の収録だったんですけど、急遽「Reverse Bonito」をやろうというので、収録中にカツオを飛ばして（笑）。ライヴでも絶対にやる曲になっているので、その方がjealkbがより伝わるかなと。これは、ライヴでのギャップも感じてほしいかなと思います。

dunch：ライヴ中はカツオのぬいぐるみが飛んできて、ネックに当たると音が止まっちゃうので、カツオを避けることを、常に意識してます（笑）。

－また「Packya Ma Lad」（Track.9）がストレートでソリッドなロックンロールで、これもバンドにハマっていました。

hideki：これもデモCDとして結構前からあって、ライヴで仕上がっていった曲ですね。

ediee：これは盛り上がりますね。

elsa：それで今回、音源に入れようと。メンバーもみんな、こういうガレージ・パンクは好きなんですよ。THEE MICHELLE GUN ELEPHANTを超えようという意識でレコーディングに臨みました。この曲は全体的にベースが引っ張っていて、いい感じに曲を転がしているなと思います。

sapoto：意外とベースが調子こいてる曲で。

dunch：最初はテンポがもうちょい遅かったんです。だから、調子こいてるとかじゃなくて、必死にやってるだけなんですよ（笑）。