－よりいっそう、ひとつの要素がハッキリしてきたという感じですよね。

Kaz：そうですね。さっき"メタル meets J-POP／J-ROCK"って言っていただいたんですけど、メタルってそんなにサブ・ジャンルではないと思ってまして。結局、今のJ-POPとかって、BABYMETALもそうですけど、メタル的な要素にも親和性が高いと思ってるんですよ。そこをうまくミックスさせるためには、多少音数を減らした方が、全体がカッコよく聞こえるっていうのはありますね。「LET IT DIE～おまえに届くまで～」に関しては、おもっくそぶっ叩いたあとに、スカッと気持ちいメロディが来るっていうのがミソではあるんで。これは、それがハマッた曲ですね。

－すごく落差があるというか。なので、その曲もサビの日本語がすごく耳に入ってくるんですよね。

淳：メロディもキャッチーにしたかったし、言葉もわかりやすくしていますね。そこまでの激しい部分で、ちょっとやるせない気持ちだったり、下を向いてフラストレーションが溜まってるっていうのが伝わるようになってて、そのぶん言葉も開けるところは開けて、気持ちよく聴けるようにしたんです。

－日本語が直接脳みそに入ってくる感じで、逆にちょっと暑苦しい感じもしますね。

淳：それは、よく言われますね（笑）。

－この暑苦しさも狙っている部分だったりするんですか？

淳：狙ってるっていうか、たぶん暑苦しさは"出ちゃってる"んだと思います（笑）。根本的に、そういう部分が強くて。これでも"ちょっと抑えて、俺！"みたいにはしてるんですけど（笑）。それでもなお溢れてくるのは出していっていいかなと思っていて、それは自分の強みかなと思ってます。あと、曲の"振れ幅が広いよね"っていう部分に関しては、僕としては"どの曲も僕ららしくはなってるな"って思うので、そこらへんも"僕らにしかできないジャンル感"が、このアルバムを聴いてもらえると伝わるかなと。

－では、今後の活動の予定などを教えてください。

Kaz：2月8日にバンド名を冠した『Vorchaos』をリリースして、アルバム冒頭の「Vortex」（Track.1）をタイトルに掲げたレコ発ツアー初日が、2月24日に渋谷CYCLONEでありまして、これを皮切りに全国各地をツアーで回ります。今年1年は『Vorchaos』の年になると思います。

－今後のバンドの目標は？

Kaz：バンドとしての目標はひとつです！ "日本を代表するロック・バンド"になります！

－シンプルでいいですね。最後に、激ロックの読者に向けてメッセージをお願いします。

Kaz：激ロックってシーンにとっては重要なものですし、やっぱりずっと情報とかチェックしてきたんですよね。そういうなかで、僕たちがみなさんの目に触れることができるっていうのは、すごく嬉しいことだと思ってます。これを機に、僕たちのことも覚えていただいて、今後の活動も気にしていただけると嬉しいです。よろしくお願いします！

淳：僕は、ライヴ中によく"遊ぼうぜー！"って言ったりするんですけど、激ロックのファンの方々も身体を動かすことが好きだったりすると思うし、僕たちは身体と心っていう意味でも自由な空間を作っているので、オタクの方も含めて、隠れてないで出て来いよ、と。で、恥ずかしがらずに拳を上げられるような空間、そして笑顔になれてアツくなれる、そんな空間を目指しているので、そこへ来て一緒にそういう空間を作ってもらえたら嬉しいですね。今作を名刺代わりの1枚として、ぜひチェックしてみてください！

yuzo：激ロックマガジンはどこに行ってもあるので、自分が手に取って読んでたものにバンドとして載れるっていうのがとても光栄なことで、ほんとに嬉しく思ってます。激ロックって名前と同じく、Vorchaosも激しい音楽をやっているということで、音的に激しいものもあり、バラードでも歌詞が激しかったりアツかったり、そういうVorchaosの"激"な部分も、このメジャー1stアルバムを通して感じ取っていただけたらと思っております！

Fuji：今までずっと、"今のシーンって何だろう？"っていうときに絶対に激ロックの冊子とかサイトを見てきたので、その中に自分たちが載ることは、逆に今のシーンを探してくれてる人たちに触れてもらうことができるっていうふうに思っていて、心からありがたく思っております。それで目にしてくれた人たちは、始めはYouTubeとかそういうところからでも大丈夫なので、音を知ってもらって、Vorchaosの自由な空間や踊れる空間とかに触れてもらえたら嬉しいと思っています。

USHI：一昨年の"激ロック GIG vol.5"（※2015年11月開催）に初めて出演したんですけど、今回はそれ以来の激ロック登場ということになりますね。今も働いているろロカホリで出会ったお客さんや、今まで育ててくれたみなさま、USHIがとうとう激ロックに載りました（笑）！ もう5年くらい前から、激ロックFESだったりGIGだったりTOURだったりに関わらせてもらって、こういうふうに頑張ってる人たちがいっぱいいるっていうのを見させてもらったのが激ロックでした。その最先端の情報としてこうして載せていただけるというのは、すごく光栄に思いますし、これからバンド頑張ろうという人たち、これを読んでるバンドマンや今何かを作ろうとしてる方々、まずはこういうところに載ることを目標にしても楽しいんじゃないかと思います！ 僕もまたすぐここに帰ってきます（笑）！