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INTERVIEW

Vexent

2017.01.12UPDATE

2017年01月号掲載

Vexent

Member:真虎(Vo) 未来(Gt) ゆいと(Ba) レビ(Dr)

Interviewer:KAORU

2015年に結成されたヴィジュアル系ラウドロック・バンド、Vexent。ワンマンのチケットがわずか30秒でソールド・アウトするなど、すでに話題性も十分。楽曲のクオリティの高さはもちろん、リリース・スパンやツアーの組み方などもかなり工夫しているようで、インタビューを進めるうちに、冷静にシーンを分析しスマートな戦略性を持っているバンドだということ、しかし賢さがあっても斜に構えるのではなく、あくまでキッズ心を大事にしているバンドなのだということがわかる。東名阪ワンマン・ツアーを1~2月に回り、そのファイナルとなる2月17日にTSUTAYA O-WESTワンマンを控えているメンバーにインタビューを敢行した。

-Vexentは結成してからまだ1年くらいだそうですが、この4人が集まった経緯について教えてください。

未来:最初は僕と真虎のふたりでやっていて。ヴィジュアル系って結構特殊で、セッション(コピー)っていう文化があるんですけど、僕はそこで真虎に率いられつつメンバーを探してたんです。でも最初は結構メンバーの入れ替わりが多かったんですよ。

レビ:彼らが組んでいたセッション・バンド(仮バンド)のドラムが突如飛んだんですよ(笑)。僕はたまたま他の人に誘われて同じライヴに出てたんですけど、真虎がすごいニヤニヤしながら僕のことを見てきて(笑)。そこでぎこちない会話をしたのが始まりです。

真虎:"東京に住んでるんですか?"とか。

レビ:そうそう。気づいたら連絡先を交換してました。ある日"大変です! ドラムが見つかりません!"って電話がきて、セッション界の神である真虎様に誘われたら出るでしょ! っていう(笑)。

-"セッション界の神"と呼ばれていたんですか?

真虎:ほんとにそんなこと言われてたの(笑)?

レビ:真虎はもともと有名でした。セッション界ってヴィジュアル系の中でもお客さんとの距離が近い文化なんですけど、彼の場合はあえてそこを遠くしていて、大物感が出てたんですよ(笑)。

未来:SNSもしっかりしてたし。カリスマのオーラが出てたんですよ。

レビ:関西の人も真虎のことを知ってましたからね。初めて関西でライヴをやったとき、わざわざ現地のバンドマンが観に来ましたから。

未来:東京のバンドの中で動員1位だったんもんね。

レビ:セッションのときにベースがいなかったんですけど、ゆいとは......。

未来:新しいベースの候補を見つけてこいって言われて声を掛けて、話してみたら意気投合して、なんとその日のうちに"入る!"って言われたんです(笑)。

ゆいと:うん(笑)。

レビ:声を掛けられたその日に入っちゃう奴って大概ヤバいんですけど(笑)。まずは音源を聴いて1週間くらい考えてから......という人なら信用できるんですけど、コイツは即答だったから(笑)。でも彼はヤバくなかったんです。

ゆいと:俺たちは出会ってから長いように見えるんですけど、4人が揃って活動を始めるまで1ヶ月くらいでしたね。

-なるほど。ではメンバーさんそれぞれの音楽ルーツと、今の楽器をやるきっかけになった出来事などを教えてください。

真虎:もともとは兄の影響でX JAPANとLUNA SEAから入ったんですけど、特にhideさんが好きでギターを買ったんです。でも弾けなくて(笑)。それから音源を聴くだけになってたんですけど、いろいろ聴いてるうちにthe GazettEを聴くようになって、ヴォーカルがかっこいいなと思ったんですよね。ヴィジュアル系を聴くきっかけがX JAPAN、ヴォーカルをやるきっかけがthe GazettEっていう感じです。最近はSLIPKNOTとかISSUES、MAROON 5、JUNKIE XLなど洋楽も聴くようになりましたけど、それはバンドを始めてからですね。hideさんとRUKIさん(the GazettEのヴォーカリスト)が僕のヒーローです。見た目も素敵だし、注目を浴びるポジションだし。きっとカリスマ性? みたいなのが滲み出てる方々に惹かれるんだと思います。自分もいつかそうなりたいなって。

未来:音楽を好きになったきっかけはサザンオールスターズなんです。サポート・ギタリストの斎藤 誠さんのギターがかっこいいなと思って、親にも勧められてギターを弾くようになりました。ヴィジュアル系を好きになったのは、たまたまギター初心者向けの雑誌を見たときにNIGHTMAREが表紙だったんですね。"うわ! 何なんだろう!"と思って、最初はヴィジュアル系が嫌いだったんですけど、曲を聴いたらすげーかっこいいと思いました。その前はメロコアを聴いていて、OVER ARM THROWとかdustboxとか、いろいろなバンドのコピーをしてましたね。高校時代の友達がSHANKとかSILHOUETTE FROM THE SKYLITのメンバーと近くてよく対バンしてました。洋楽だとBLACK VEIL BRIDESとか、ギタリストとして憧れたのはAVENGED SEVENFOLDのSynyster Gatesですね。Synysterモデルのギターも買ったりしてたんですけど、最終的にはヴィジュアル系に落ち着きました。ギター・ヒーローはすごく多いんですけど、Alexi Laiho(CHILDREN OF BODOM)とKiko Loureiro(ANGRA/MEGADETH)と、あとは自分がローディをやらせていただいているMEJIBRAYのMiAさんですね。

ゆいと:僕はもともとそんなに音楽に興味があったわけではないんですけど、学生のときになぜか軽音楽部に入ってて、友達の影響で当時流行っていた9mm Parabellum Bulletとかマキシマム ザ ホルモンとかを聴かせてもらってました。特に仲のいい友達がthe GazettEが好きでコピーしていて、そこからヴィジュアル系を知ってセッションをやり始めたという感じです。本当はギターがやりたかったんですけど、ベースをやりたい人が周りにいなかったから(笑)、とりあえずやってみようというところから始めました。今はAcid Black Cherryとかを聴きますね。好きなベーシストはRADWIMPSの武田祐介さんです。

レビ:小学生のころにL'Arc~en~Cielを聴いてて、Janne Da Arcに行き着いて、そこからthe GazettEに流れました。今はゆいとと同じくAcid Black Cherryが好きですね。ドラムを始めたきっかけは――中学までずっとバスケをやってたんですけど、ある日兄の部屋にエッチな本を探しに行ったんですね。

真虎&未来&ゆいと:.........(笑)。

レビ:そしたらバンド・マガジンが置いてあって、初めてのギター入門、ベース入門、ドラム入門っていうのが2ページずつ特集されてたんですよ。兄がベースをやっていたこともあって、僕もやってみようと思ったんです。それで、とりあえずかっこいいパート順からやってみようと思って、最初はギターをやったんですがFのコードが押さえられなくて"やってられっか!"と思ってやめて、次にベースをやってみたら、兄もベースをやってたんでピック弾きか指弾きかで揉めたんですよ(笑)。その後、家に置いてある鍋と勉強机の照明スタンドを組み立ててドラム・パッドのように叩いてみたら、結局それが一番ハマッたんですよ。それからドラムは10年続いてます。未だに不満ですけどね(笑)。

真虎&未来&ゆいと:なんでだよ(笑)。

レビ:ドラムは楽器としては好きなんですけど、俺、目立ちたがりなんですよ(笑)。だから前に出たくて! いつか僕のバースデー・イベントがあったら、ドラムのキックにキャスターとかを付けてシャーッと前に出てみたいですね。気持ちはヴォーカルです(笑)。ドラム・ヒーローはAcid Black CherryのサポートもしてらっしゃるSIAM SHADEの淳士さんと、the GazettEの戒さんです。