－それからTrack.2「弾進GOOD!!!」は踊れる曲調ですね。

まき：初めて振りを付けた曲なんですよ。私たちのイメージとしては、会場にいる全員と踊りたいなと。ワンマン・ライヴのファイナル、赤坂BLITZで熊から人間の姿になって、アンコール一発目でこの曲をパフォーマンスしました。盛り上げ役としてはもう少し頑張らなきゃいけないなと感じました。

くりか：私は人間の姿になったときに、すごく後ろ向きだったんです。

－えっ、そうなんですか。

くりか：（泣きながら）......今日はダメですね、ごめんなさい。人間の姿になるのは最初不安でいっぱいだったけど、「弾進GOOD!!!」を歌うことで吹っ切ることができたんですよ。この曲があることで、今のあゆくまがあるんだなと。

－なぜこの曲で吹っ切ることができたんですか？

くりか：う～ん、なぜかわからないけど......この曲でとにかく踊り狂ったんですよ。今までにないライヴ感があったし、今を生きているなぁと思えたから。この曲でがむしゃらになれたことが大きいですね。

あゆみ：あゆくまはフロアにいるすべての人が楽しめる空間を作りたいし、もっと広いところでみんなと踊りたいという気持ちもこの曲に入っています。

－とはいえ、この曲も"殻を破れずにいたDays"などエモい歌詞が見受けられますよね？

あゆみ："普段は声を出せないけど、あゆくまのライヴなら声を出せる、踊れる"と言ってくださるお客さんも多くて。私たちも普段は人見知りだけど、ライヴだと全開になれるんですよ。

－あぁ、普段騒げない人の心にも寄り添った歌詞も入れているんですね。それで最後の「SUGOROKU」（通常盤のTrack.3）は今までにないスロー・ナンバーですね。

くりか：この曲は難しかったですね。今までのレコーディングで一番掴めなかったかもしれない。イメージどおりの声が出せなくて。

あゆみ：私は何も考えずに歌いました。曲調もゆっくりしているから、それに合わせて歌って。歌詞を読んでも切ないというか、自分も不器用で言葉で伝えるのが苦手だから、この曲に出てくる主人公も苦手なのかなって。でも伝えたいという思いに溢れているから......そう思いながら切なくなりました（笑）。

－新しいカラーの曲調ですもんね。

まき：ライヴでやったら、またあゆくまの色が変わると思うし、最強の1曲だと思います。ライヴでどんな景色が見えるか、今から楽しみですね。あと、曲名も面白いですよね。人生、サイコロやなって。

－えっ？

まき：あっ、"SUGOROKU"だった！

一同：ははははは（笑）。

まき：今日5歩進んでも、明日3歩戻るかもしれないし。でも進んだことは事実だから、前向きになれる曲なんですよ。アゲアゲだけじゃない、新しいあゆくまを見せられる曲だなと。

くりか：ライヴで違うストーリーが作れそうな曲ですね。

まき：女子だったらなおさら沁みそうだし、日常に寄り添える曲だなと。

くりか：この曲を聴くと、安心するんですよね。メンバーの声だからかもしれないけど（笑）、そばで語り掛けてくれるような曲ですね。

－今作発表後はリリース・ツアーも控えていますよね？（※現在敢行中）

まき：そうなんですよ。今までは2、3ヶ月のツアーをやっていたけど、今回は1ヶ月のツアーなんですよ。

くりか：ツアーにはぜひ来てほしいです。オープン・スペースを利用したフリー・ライヴなので、お客さんとの距離が近いし、自分たちのパフォーマンスもシビアに見られますからね。近いぶん、熱ければそれが伝わるから。あゆくまのライヴを観たことがない方に観てもらうチャンスですからね。偶然通りかかってライヴを観てくれて、"すっごく感動した！"と言ってくれる人もいましたから。また新たな出会いがあったらいいですね。

まき：そして、来年中に日本武道館公演を発表できるように頑張ります！ でもまずはこのリリース・ツアーを成功させたいですね。あゆくまなりにいろいろなアイディアを詰め込んでいるので、今まで来てくれた方もきっと楽しんでもらえると思います。これを読んでいる方は来ないと後悔するぞ！