INTERVIEW
あゆみくりかまき
2016.11.21UPDATE
2016年11月号掲載
Member:あゆみ(歌うたい) くりか(DJ) まき(盛り上げ役)
Interviewer:荒金 良介
-えぇ。
まき:笑顔で歌っているけど、見ているこっちは涙が出ちゃうから。
-あゆくまもエモさは十二分にあると思いますよ。では、くりかさんは?
くりか:「旅立ちの唄」では、あゆみが大サビを歌うんですけど、鳥肌が立つほど感動するんですよ。私のことをエモいと言ってくれましたけど、そこのあゆみはとてもエモいと思います。ライヴによって歌声も変わるし、ほんまに心から歌っているんだなって。それはすごいと思います。
-大絶賛ですね。
あゆみ:笑みをこらえちゃう(笑)。横の人(まき)が待ってるで。
くりか:まっちゃんは......あの......。
まき:めっちゃ探してるやん(笑)!
くりか:ライヴのときのまっちゃんは天才だなと。リハと本番で出てくる言葉も違うし、どっちもいいんですよ。ほんまに盛り上げ役として生まれてきた人だなって。ここまでやれる人は他にいないと思います。
まき:そんなに褒められることはないので嬉しいですね。
ぐちゃぐちゃ悩んでも仕方ない、がむしゃらにやっていこう!という気持ちを込めました
-わかりました。そして、今作の表題曲はTVアニメ"NARUTO-ナルト-疾風伝"のエンディング・テーマに抜擢されましたね。
あゆみ:人間になって初めての曲ですからね。熊から人間の姿になって頑張るぞ! という気持ちがこの曲に詰め込まれています。
くりか:プリプロで歌詞を見たときに、初めて泣いたんですよ。自分たちの心情が綴られている歌詞だし、その時点でこの曲は特別な歌になるなと。
-どこに一番グッときましたか?
くりか:"夢とか理想とか/いつしか変わっていった/現実の重さに潰されてさ/苦しくなるたび/逃げたくなるたび/大切なモノだと気付いたよ"の歌詞で泣きました。この曲と共に頑張ろう! と思いましたね。
-自分たちの心情とリンクするところがあった?
くりか:(泣きながら)......ごめんなさい。
-くりかさんにとって"大切なモノ"とは?
くりか:今の人生すべてがあゆくまだから......なんですかね?
あゆみ:そこは言い切ってくれよ(笑)!
くりか:やりたくてあゆくまで活動しているけど、そのなかで理想と現実のギャップが見えてきたし、どうしたらいいかわからなくなって......ずっと負のスパイラルにいたけど、この歌詞で救われた気がしました。
まき:何曲かデモがある中で、私はこの曲を歌いたいと思いました。歌詞をいただいたときに、今自分たちが歌いたいことや、伝えたいことが詰まっているなと。レコーディングも録り直しが少なかったのは、この曲が初めてです。飾らずに、自分の歌声を乗せることができたから。思い入れ深い1曲になりました。
-歌詞がストレートに伝わってくる曲ですもんね。
まき:今まではヘヴィな音でやっていたから、歌詞が伝わりにくかったかもしれないけど、この曲は歌詞がドーンと入ってきますからね。たくさんの人に響いてほしい。
くりか:聴いてもらえたら、みんなに響く曲だと思います。
あゆみ:"夢とか理想とか/いつしか変わっていった/現実の重さに潰されてさ"と"大切なモノだと気付いたよ"の箇所は私が歌っているんですけど。"大切なモノだと気付いたよ"で自分たちが悩みを吹っ切るようなイメージで歌ったんですよ。で、最後の方に"夢中で羽ばたこう"という歌詞があるんですけど、ぐちゃぐちゃ悩んでも仕方ないから、がむしゃらにやっていこう! という気持ちを込めました。しっとりした曲調だけど、最終的には前向きになれる曲だなと。
-なるほど。歌い出しの"さよなら ありがとう/ここから羽ばたこう"もすごくインパクトがありますよね。いろんな解釈ができると思いますが、その中にはネガティヴに考える自分たちと決別する意味合いも込められていると思いますし、まさに旅立ちの曲ですよね。それと、アニメのタイアップになったことに関してはいかがですか?
まき:あゆみはジャンプを読んでいたし、"NARUTO"が好きだったので、特に嬉しかったんじゃないですかね。
あゆみ:お兄ちゃんがずっとジャンプを買っていたから、それをずっと読んでいたんですよ。そこに我愛羅(読み:があら)という人物が出てくるんですけど、名前のとおり"自分たちを愛する"という考え方で、他人を嫌っていたんですよ。でも我愛羅にも大切なモノができて、その感情は「旅立ちの唄」の大サビとリンクするなと思って。絶対、この曲は"NARUTO"のファンにも響くと思います。