INTERVIEW
INCEPTION OF GENOCIDE
2016.09.21UPDATE
2016年09月号掲載
Member:Isam(Vo) Jiro(Gt) Han(Gt) U-ske(Ba) Shinya(Dr)
Interviewer:荒金 良介
-ゆえに可能性を感じるところも?
Isam:それはありますね。逆に自由だし、対バンしたときにイロモノではない異色さがメリットだと思うから。そこは強みにしていきたい。"なんかよくわからなかったけど、すごかった!"みたいな。
-そして、今作はどんな作風にしようと?
Jiro:激しい音楽は好きだけど、アルバム通してずっと激しくて速いのは嫌なので。サビを繰り返したり、前作にあった激しさは残しつつ、トータル感を意識しました。
Isam:"do not despair"というアルバム名で、"絶望するな!"という単純なメッセージではあるんですけど。今までの歌詞は、他人の目線や想像で書いた部分があったんですよ。でも今回は自分や身の回りのことを書いてみようと。デスコアって凶暴なサウンドだけど、歌詞は母親のことや親友のことを歌っているんです。僕は今28歳だけど、生まれてから28歳までの出来事を書こうと。SEが"despair=絶望"(Track.1)で、中盤に"rise=立ち上がる/行動を起こす"(Track.7)、最後は"hope=希望"(Track.11)で終わるという。
Han:今、初めて聞きました。
Shinya:俺も初めて(笑)。
Jiro:歌と歌詞は任せているので、僕らも知らない情報でした。
Isam:そこはSUICIDE SILENCEに感化されてます。ああいうバンド名だけど、『The Black Crown』からポジティヴになって、Mitchも希望がある歌詞を書いてますからね。
-なるほど。では、今作でチャンレジした部分というと?
Jiro:テンポは幅広くしようと。前作はBPM240の曲があったけど――
-DRAGONFORCE並みの速さじゃないですか!
Jiro:もっと速い曲もたくさんありますよ。今回はさらにBPM260の曲もあるし、逆にBPM190ぐらいの遅い曲もあるから。
Han:全然遅くないけどね(笑)。
-今作の中でもTrack.8「light it up」はめくるめく凄まじい展開ですね。
Jiro:この曲は繰り返しのパートがないですね。ゴリゴリの攻め攻めで、シンフォニックな要素も入れようと。やっぱり、そういうデスコアが大好きだから。
U-ske:曲が難解なので、曲が送られてきた瞬間に絶望します。
Shinya:ディスペア(絶望)した(笑)?
U-ske:この曲を覚えなきゃいけないんだって。
Isam:でも全曲できたら、ホープ(希望)が待ってるからさ。
Han:今回は曲からライヴをやってる姿がイメージできるし、お客さんの画も浮かんでくるんですよ。それでこれだけ幅を見せられるのはすごいなと。
-最後にバンドとしての目標は何かありますか?
Isam:いつかワンマンをやりたいんですよ。このバンドを観るために足を運ぶって、すごいことだと思うから。それができたら自分も成長するし、それを目標に頑張っていきたいですね。自分のバンド人生5年目のMAKE MY DAYでも幕張メッセに立てたし(※2014年11月16日開催の"KNOTFEST JAPAN 2014"に出演)、やってやれないことはないと思うから。音源を出し続けて、頑張ります。デスコアでフェスに出てるバンドはまだいないですからね。