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INTERVIEW

INCEPTION OF GENOCIDE

2016.09.21UPDATE

2016年09月号掲載

INCEPTION OF GENOCIDE

Member:Isam(Vo) Jiro(Gt) Han(Gt) U-ske(Ba) Shinya(Dr)

Interviewer:荒金 良介

-メンバーそれぞれ影響を受けた音楽を教えてもらえますか?

Shinya:小学校高学年でヒップホップ、R&Bが好きになって。EMINEM、イケてるなって。それから中学でLINKIN PARK、SLIPKNOT、MARILYN MANSONを聴いて、どんどん激しい方に行きました。ブルデスを好きになって、PATHOLOGY、CEPHALOTRIPSYとか。

Isam:知らねぇよ(笑)!

Jiro:俺とShinyaは特にアンダーグラウンドなデスコアも聴きますね。

U-ske:俺はBLINK-182、THE OFFSPRING、NICOTINEですね。メロコアが好きで、メタル・バンドに誘われたことをきっかけにMETALLICA、SLAYERとかのメタルを聴くようになりました。髪が長かったので、それだけでメタル・バンドに誘われたんですよ(笑)。

Jiro:僕は兄貴の影響で、ギターを弾くきっかけになったのはNIRVANA、SUM 41ですね。それからギター雑誌を読み始めて、どんどん難しいフレーズを弾きたくなって。メタルの速弾きに興味を持ち始めたので、DREAM THEATERやPaul Gilbertが好きでした。これまでメロスピ、メタルコア、メロデス、デスコア、ブルデスを聴いてきたけど、今はデスコアが一番好きですね。SUICIDE SILENCEの1stアルバム『The Cleansing』(2007年リリース)を聴いて、衝撃を受けました。

Han:僕はTHE TWISTED HARBOR TOWNというバンドをやっているんですけど。最初はSAOSIN、THE USED、UNDEROATH、FINCHとかスクリーモ系にハマッて、バンドでもそういうジャンルの音楽をやってました。デスコアに出会ったのはSUICIDE SILENCEの1stアルバムですね。あと、BRING ME THE HORIZONの2ndアルバム『Suicide Season』を聴いたときも半端なくて。攻めしかないじゃん! って。

-はははは(笑)、たしかに。

Han:これはヘッドフォンで聴いたら、テンション上がるわって。話が戻るけど、Isamにこのバンドに誘われたとき、デモを聴いたら超かっこよくて、ぜひやらせてくれと。

Isam:僕の家は洋楽を聴く家庭で、お母さんが日本人なんですけど、お父さんがフランスとモロッコのハーフで両親とも音楽が好きなんですよ。母親はライヴが大好きで、母によく矢沢永吉、浜田省吾、柳ジョージとかのコンサートに連れて行かれてました。僕がギターを弾き始めて、飽きたときにすごく悲観されて。

-そうなんですね(笑)。

Isam:で、高校のときにスケートボードを始めたんですよ。そこでSUM 41とかいろんなバンドを教わって、その中でもGOOD CHARLOTTEは僕の中で神なんです。それからSEX PISTOLS、THE CLASH、RAMONESとか昔のパンク・ロックも好きになって。で、"PUNKSPRING"でNOFXを観て、俺もあそこでやってみたいなと。だからルーツはパンク・ロックですね。

-意外ですね。

Isam:でもバンドをやり始めると、AVENGED SEVENFOLD、BULLET FOR MY VALENTINE、SLAYER、MACHINE HEAD、SOILWORKみたいな激しい音楽性だったから。"シャウトって何?"みたいなところから始まって。俺が初めて"これだ!"と思ったのがSOILWORKのBjörn "Speed" Strid(Vo)なんですよ。それで若手にSUICIDE SILENCEがいて、あのヴィジュアルに衝撃を受けました。ゴリラみたいな男たちの中に、入れ墨だらけのイケメンがいるという。

-先日のSUICIDE SILENCEの初来日公演(※8月17日開催の渋谷CLUB QUATTRO公演)も観に行かれたそうですね?

Isam:行きました。率直に言うと、別バンドでしたね。Mitch Lucker(Vo/2012年11月1日に逝去)=SUICIDE SILENCEですから。僕の中でMitchは神なんで......ここ(左肩)にも顔のタトゥーを入れてますし。

-Mitchが亡くなったニュースを聞いたときはかなりショックでした?

Isam:なかなか......しんどかったですね。僕はMAKE MY DAYの前にRemembering Sensationというバンドをやっていたんですよ。そのバンドを抜けたあとにアメリカでバンドをやりたいと思って、当時ロサンゼルスに住んでいたんです。で、(Mitchが)亡くなった11月1日の次の日に事故現場に行きました。メンバー、Mitchの奥さん、キャンドルを持ったキッズもいましたね。

-Mitchの遺志を受け継ぎたい気持ちはあります?

Isam:それはありますね。ただ、俺の好きなようにやりますけど。

-デスコアって、日本でそこまで浸透しなかったイメージがあるんですよね。

Isam:わかりやすくないからじゃないですか。SUICIDE SILENCEの「You Only Live Once」(2011年リリースの3rdアルバム『The Black Crown』収録曲)はわかりやすいから、日本のキッズにも定着したと思うんですよ。だからわかりやすさは意識して曲を作りたいですね。

Han:そもそも日本でこういう音楽をやってる人はいないから。

Isam:デスコア自体がまだ若いジャンルだからね。