INTERVIEW
プティパ -petit pas!-
2016.05.24UPDATE
2016年06月号掲載
Member:篠崎こころ
Interviewer:荒金 良介
-篠崎さんはプティパ以外にもたくさん肩書きを持ってますよね?
そうですね(笑)。モデルやDJをやらせていただいてますし、今は映画の撮影もしているし、女優も入るのかな? あと、グラビア・アイドル、コント番組に出演してバラエティもやってます。
-ほんとに幅広く活動されてますね。"何を一番やりたいんですか?"と聞かれることはないですか?
"プティパが終着点じゃないんでしょ?"とよく言われますね。将来的に何をやりたいのか聞かれますけど、特に決めたくなくて。決めてしまうと、その1本だけで勝負しなきゃいけない。1本で勝負するためには、そこを究めなきゃいけないじゃないですか。私はそこまでの技量がないので、手広く仕事をする中で、自分が楽しいものや、自分に合うものが見つかればいいなと。それが現状ですね。
-ある意味、稀な活動スタイルだと思います。
そうですね。肩書きは"アイドル"だけど、マルチ・タレントみたいだなと。
-新しい世界をいろいろ見たいという気持ちは最初から?
もともとアイドルが好きでしたけど、モデル活動にも興味はあったんですよ。だけど、私は身長が低いし、モデルなんてできるわけがないと思ってました。でも服も好きで、プティパで活動していたら"Zipper"(※ファッション誌)さんに声を掛けてもらって。あっ、モデルもできるんだ......もしかしたらDJもできるかもしれない......って、それで声を掛けてもらえたりして。あと、コスプレイヤーもこないだやりました(笑)。
-実際にいろんな世界に首を突っ込んでみて、何か繋がりは見いだせますか?
共通項は全然ないですね。
-あっ、ないですか(笑)。
私の頭の中もしっちゃかめっちゃかで、毎日仕事に追いつくのに必死です。私は中身がカラッポの人間なので、急かされることで、生かされているのかなと。
-ロックっぽい発言じゃないですか。
激ロックだから、言ってみました(笑)。そうだ、激ロックのDJもやりたいと思って、マネージャーには言ってたんですけど、それがきっかけでやることになりましたからね。
-DJも興味があったんですか?
当時、今はまだアイドルでDJをやってる人も少ないから、やってみたら面白いんじゃない?って提案されて。それならやってみようと。ずっと音楽は好きですからね。
-どんな音楽を聴いて育ちましたか?
もともとヴィジュアル系が好きで、今は活動休止しているメガマソというバンドがいるんですけど、そのメンバーの涼平君というギタリストが好きで。前身バンドの彩冷えるというバンドから追いかけてました。激ロックに載ってるようなバンドを聴き始めたのは高校3年生~大学に入ったころからですね。ギルガメッシュさんに出会ったんですけど、音楽を方向転換したじゃないですか。ラウド系に転向するんだって、すごくビックリしました。ライヴはサークル・モッシュが起きる中でバンギャもいるし、面白いなって。私もバンギャだったけど、ラウドロックを聴いてもいいんだなって思えました。
-他にはどのへんのバンドが好きなんですか?
ヒステリックパニック、SiM、MY FIRST STORYも好きだし、ONE OK ROCK、MAN WITH A MISSION、WANIMA、MINAMI NiNEも聴くし、なんでも聴きますね。
-歌に興味を持ち始めたのはいつごろですか?
ヴィジュアル系に興味を持ち始めたときに、その曲を歌うために、毎日ひとりでカラオケに行ってました。だから、歌うことは好きでしたね。
-ちなみに、ヴィジュアル系に出会う前はどんな音楽を?
J-POPですね。大塚愛さんとか......あっ、中島美嘉さん、土屋アンナさんが好きですね。私が音楽を好きになったきっかけは、父親がAvril Lavigneや中島美嘉さんの曲を送り迎えのときに車の中で流して、この歌詞はこういう意味だからって教えてくれて、その影響が大きいかもしれないです。自分でも中島美嘉さんのアルバムを買ったし、お父さんと一緒にコンサートに行ったこともありますからね。
-Avril Lavigne、土屋アンナ、中島美嘉とか、音楽的に少し陰のある人たちじゃないですか?
ああ、そうですね。陰がある人に惹かれる傾向があって。夏木マリさんみたいな人になりたいですね。
-夏木マリさんのどこが好きなんですか?
年齢を重ねても、かっこいいじゃないですか。老いてもかっこいい人は、ほんとに素敵だなって。私もそうなりたい。椎名林檎さんもそうですが、年齢を感じさせない独自の世界観を持ってる人......自分の中にある陰を外に出せる人はかっこいいなと。