INTERVIEW
at Anytime
2016.03.09UPDATE
2016年03月号掲載
Member:宮崎 雄斗(Dr/Cho) 中村 直矢(Vo/Gt) 山本 優樹(Ba/Cho)
Interviewer:荒金 良介
-なるほど。雄斗さんは?
宮崎:中学の文化祭で友達からHi-STANDARDやろうよと誘われて。そこでCDを聴いて、完全にハマりましたね。それまではGLAYとか、テレビから流れる音楽を聴いてましたんですけどHi-STANDARD、HAWAIIAN6を聴くようになりました。at Anytimeに加入して、さらに90年代のインディーズの音楽を深く聴くようになったんですよ。
-現3ピースになって、サウンドに変化は?
中村:昔のエモさみたいなものをどうしても出せなくなりました。弾いてる人間と叩いてる人間が明るいから、曲もどんどん明るくなっていきましたね。
-カラッと抜けのいいサウンドになったと。それはバンド的にも目指していた方向ですか?
中村:そうですね。3人のやりたいことが形になっているから、今が1番いい状態ですね。僕たちが憧れていたムーブメントというか......普通の兄ちゃんがすごくカリスマ性のある音楽をやってるっていうことに憧れがあるので、3人がかっこいいと思う音楽をその都度やれたらいいかなと。
-今作はメロディック・パンクの大枠はありながら、1曲1曲表情豊かな楽曲が揃いましたね。
中村:今回はヘンなアレンジは一切やらずに、わかりやすくしようと心がけました。とにかくメロディにこだわって、いい歌を届けたいなと。
宮崎:ライヴでは1曲1曲いろんな角度から攻めたいという気持ちが強すぎて。あまりお客さんに伝わってないんじゃないかと思うこともあったので、作品を重ねるごとに、今の作風に落ち着いたのかなと。結果的によりシンプルでロックに寄ったと思います。
中村:ルーツ的にUKやハード・ロックを通ってそう、と言われることがあるんですけど......。
-ハード・ロックのテイストは音から感じます。
中村:そう言われることは嬉しいんですけど、濃い話はできないので、"ごめんなさい!"って感じなんですよ(笑)。それは先ほど自分が名前を上げたバンドたちの影響なのかなと。
山本:基本的に曲は直矢が持って来て、3人でジャムるんですけど。「SEVENTEEN」(Track.1)は作ってる最中は鳥肌が立ちましたね。ずっと"やばい!"って言ってました。とにかくいい曲すぎて。
中村:僕が家でアコースティックで作った曲を持って行くんですけど、この曲を聴かせたときにメンバーふたりの反応があまりにも良くて。2人がそこまでいいと言うなら、あまりイジらない方がいいかなと。「SEVENTEEN」ができたことで、このアルバムを作れるなと直感しました。
-というのは?
中村:芯になる曲ができたので、気が楽になったんですよ。
-「SEVENTEEN」は曲名通り、17歳のころに描いた夢や希望を改めて思い返した内容ですね。
中村:初期エモに寄せた曲で、前のメンバーのときにやってたような音なんですよ。久しぶりにこんなにまっすぐな曲をやったなと。THE GET UP KIDS、JIMMY EAT WORLDあたりのニュアンスですね。
-曲自体はパワフルな曲調に仕上がってますよね。
中村:今の3人でやると、こういうサウンドになるのかなと。
-Track.3「TAKING BACK EVERYTHING」は、FOO FIGHTERSっぽい骨太感のある楽曲ですね。ヘヴィなギター・リフ、ブンブンうねるベースもかっこいいです。
中村:まさにFOO FIGHTERSっぽいイメージですね。最初にリフを思いついて、そこから広げた曲ですね。勢いのまま駆け抜けようと。
宮崎:今回の中ではネタ的には古い曲です。"あの曲いいやん!"と思って、引っ張り出したら骨太になりました。
中村:この曲があったから、爽やかな「SEVENTEEN」を作ることができたんですよ。「TAKING BACK EVERYTHING」はもっとゴリゴリにやってみようと。
-優樹さんのベースも迫力がありますね。
山本:直矢がリフを持って来たときに、こういうベースを弾いてほしいと言われただけです(笑)。
宮崎:そこは"ユニゾンがかっこいいと思った"とか言えばいいやん!
一同:はははは。