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INTERVIEW

GANGLION

2015.11.10UPDATE

2015年11月号掲載

GANGLION

Member:oni(Vo/Gt) sagara(Gt) ebi(Ba) vivi(Dr)

Interviewer: 荒金 良介

-楽曲にスケール感もありますよね。他のメンバーはこの曲に対して、どんな意見を?

sagara:"英語の方がかっこ良くない?"と言った気がする(笑)。サウンドがかっこいいから、洋楽みたいにしたくて"Aメロはリズミカルな方がいいんじゃない"って。メロ・コンペをやった気がする。

vivi:勝手にサウンドに乗せて歌ったものを一方的に送るという(笑)。

oni:すごく狭い中でのメロ・コンペですね。それで集まった要素を足したりしながら、曲作りを進めました。

-歌詞は珍しくめちゃくちゃ熱いですよね?

oni:今までは抽象的な歌詞が多かったけど、今回初めてぐらいにどストレートな歌詞ですね。ライヴのイメージが浮かんで、みんなで歌いたいなと思ったから。ガツンと伝えた方がいいなと。

-oniさんは何か心境の変化でもあったんですか? 過去の曲は心の喪失感を歌ったものが多かったですよね。

oni:みんな陰を抱えていると思うけど、私も陰の部分を書くことが多くて。ひと言で表すと、"暗い"。

一同:はははは。

oni:前作から歌詞の書き方が変わりました。前はわかってもらえなくてもいい、というひねくれたところがあったんです。でもだんだん聴いてくれる人と共有したいという気持ちが芽生えて、ちょっと大人になったのかもしれない。

ebi:飾らなくなったというか、ありのままになってきたんだろうね。

-Track.2「金輪際」はsagaraさんが書いた曲ですよね?

sagara:下北沢でリハした帰りにフレーズとメロディが浮かんで、そこからできた曲ですね。みんな"このメロいいよね"と言ってくれて、最終的にバラードになってしまったんですけど。

ebi:sagaraの曲は口ずさめるものが多いんですよね。

sagara:アコギで曲を作るので、いつもこういう感じになるんですよね。

-TVドラマのエンディング曲みたいな雰囲気がありますね。

sagara:ああ。人生は生きていると、出会いと別れがありますからねえ。

oni:アレンジは結構大変でしたね。雰囲気を変えずに詰める作業はじっくり考えました。

vivi:ドラムは1番苦戦しました。フレーズが難しくて、やりすぎると雰囲気を壊すし、足し引きが大変でしたね。

sagara:自分の曲に初めてピアノを入れたいと思って母に弾いてもらいました。

-フィーチャリングお母さん!

sagara:はい(笑)。親子というと、アットホームな感じになるけど、母のピアノの音は昔から好きなので感慨深いですね。

-歌詞はとことん切ないですね。

sagara:悲しい曲になっちゃいました。なくしてから気づく感情ってあるじゃないですか。まさにそれですね。

ebi:この曲は深いね。

-この曲もそうですが、過去の「Dearness」(『INFINITY』収録)、「君がいない世界で」(2015年7月リリースの会場限定盤『SAVE YOUR HEART』収録)に代表されるように切ないテイストでいい曲が多いなと。

oni:他のバンドよりも、バラードみたいな曲は多いんじゃないかな。切なさや悲しみも音に出していきたいんですよ。

-それはなぜ?

oni:自分が音楽に対してもそういうものを求めているのかなって。胸をえぐられるというか切ない音に浸っていたい気持ちもあって。それが音に出ているのかなと思います。

-Track.3「声」はebiさんが書いた曲ですね?

ebi:初めて曲を作るので、どうやったらいいかわからなくて。メロディと全体の構成は考えたけど、ほぼみんなに助けてもらいました。

-これは攻め攻めの楽曲ですよね。

ebi:ここが自分のスタートだと思うから、やりたいことをもっとストレートに詰め込みたいなと。大切な曲になりました。

oni:歌メロも新しい感じだし、音符を取るのは大変でした。

-歌詞も「金輪際」に引き続き、どこか切ないですね。大人にうまく心を開けない子供の気持ちを歌ってますが。

ebi:今そう思ってる子もいるだろうし、自分もみんなに出会って大丈夫だと思うことが増えたから。その子が大きくなって、いろんな人との出会いを通して同じ気持ちになってくれたらいいなと。

-11月からは日本を含め、2度目のヨーロッパ・ツアーが始まります。

ebi:そうですね。また太い芯を持って、日本に帰って来たいですね。

oni:前回は想像を超えることがいっぱいあったので、自分たちの魅力をヨーロッパの人にもっと伝えたいですね。

sagara:前回のツアーで音が密に固まったので、今回はさらにそうなって戻って来れたらいいなと。

vivi:ヨーロッパ、日本でも常に成長した姿を見せたいですね。"またかっこ良くなったね"と言ってもらいたいです!