INTERVIEW
GANGLION
2015.11.10UPDATE
2015年11月号掲載
Member:oni(Vo/Gt) sagara(Gt) ebi(Ba) vivi(Dr)
Interviewer: 荒金 良介
-なるほど。結成から5年経ちますけど、バンドにとってのターニング・ポイントになった出来事は?
oni:去年初めて海外公演を行って、テキサスでのコンベンションだったんですけど。そこでお客さんの反応をもらって感触を得たことです。国内だけじゃなく、ホームを広げる意味でも世界に視野を広げたいです。
ebi:今はGANGLIONの音楽に対する理解が深まったし、ちゃんと自分のベースを弾けるようになったかなと。で、今年行ったヨーロッパ・ツアーを通して、バンドのことをより好きになりました。一度スタンディングオベーションが起きたんですよ。
sagara:あったね。スイスだよね?
ebi:うん、座席付きのホール会場だったから、最初はみんな座っていたんですけど。音を鳴らした瞬間に立ってくれて、漫画の"BECK"みたいだ!と思って(笑)。いい経験でしたね。
-sagaraさんは?
sagara:今年に入って、メンバーといる時間が増えて、出す音も変わってきましたね。結束力が高まって、バンドがまとまってきた。
ebi:グルーヴ感が出てきて、一心同体になってきたね。
sagara:自分たちでは迫力が増してきたと思います。
oni:このメンバーでまだ1年だから、お互いのスタイルを探り合っていましたけど、今は気持ちがひとつになってきましたね。
-viviさんはどうですか?
vivi:日々の積み重ねですかね。ドラムの音が大きくなったねと言われて、もっと頑張ろうという気持ちが強くなったし、それをメンバーが感じ取ってくれて。今年は相乗効果でバンドが大きくなってると思います。
-GANGLIONの音楽は、このバンドから直接影響を受けたというものがあまり見えないですよね?
oni:ルーツが見えないとよく言われますね(笑)。でもそれは嬉しくて、メンバーそれぞれいいと思うものが合わさって、別のものが生まれているのかなと。
-ハード・ロック、ヘヴィ・メタル、ラウドロック、J-POPとも違うけど、その要素は全部入ってるというか。
ebi:私が加入したときに、"自分たちがかっこいいと思うものを常に信じてやってる"とメンバーがよく言ってたんですよ。それで生まれてきた音楽じゃないですかね。
oni:やっぱりオリジナリティは大事にしたいから。
-自分たちの音楽に絶対ハズせない要素ってありますか?
oni:聴いてくれる人にどんどん新鮮味を与えたい。いい意味で期待を裏切りたいんですよ。特に今回は新しいことに挑戦しようと言ってて、それで今までにはないような楽曲ができたのかなと。だけど、今までの楽曲があるからこそ、できたものですからね。
-新しい挑戦というと?
oni:みんなで意見を出し合ったんですよ。
sagara:めちゃくちゃ出したね(笑)。
oni:作るのは大変だったけど、最終的にかっこいい曲ができたなと。
sagara:サビまで英語詞だしね。リズミカルに歌うところも挑戦でした。
oni:同期に関してもこだわったので、そこも新しい試みが詰まってると思います。前作の『INFINITY』(2014年リリースの3rdミニ・アルバム)でゆよゆっぺさんがサウンド・プロデュースを担当してくれて、今回もそうなんですけど、いろいろ教えてもらえたんですよ。前作を経て、自分でもいろいろやれました。
-話は戻りますが、今回はなぜみんなで意見を出し合おうと?
ebi:意見を出し合うこと自体は以前からやっているんですけど、みんなで音を出した方が閃くことも多いですからね。
oni:自分だけで曲を作ると、その中の幅だけで収まってしまうから。自分の思いつかないことを他のメンバーは持ってるし、今回はそれをふんだんに取り入れました。ひとりより、4人の引き出しがあった方が面白いものができるから。
-Track.1「NEVER EVER AGAIN」は小細工なしのストレートなロック・ナンバーで、サビはキャッチーで開けてますよね。
oni:最初はゆっくりした曲で、メンバーに聴かせたときに"こうしたらいいんじゃない"と言われて、今の形になったんですよ。歌詞は"日々戦っていたり、日々傷ついたりするけど、ライヴに来たらすべて忘れられるから、心の炎を燃やそう!"という意味を込めてます。みんでシンガロングできるパートも初めて入れました。
-曲作りでライヴを意識したのは初めてですか?
oni:そうですね。ヨーロッパ・ツアーを含め、ライヴがどんどん濃密になってるから、その影響も大きいと思います。