INTERVIEW
Raglaia
2015.08.11UPDATE
2015年08月号掲載
Member:RAMI(Vo) K-A-Z(Gt) YOUTH-K!!!(Dr) ERY(Ba)
Interviewer:荒金 良介
-ちなみにERYさんは「Aching Memories」、「Promises」の2曲(※黒夢:人時がベースを担当)には関わってないんですよね?
ERY:はい、ライヴではすでに演奏してるんですけどね。「Promises」は後半になるにつれて、激しいフレージングが増えるけど、ベース・ラインはわかりやすいから、すんなり聴けるかなと。
-「Promises」は歌い手としてはより気持ちが入ります?
RAMI:「Aching Memories」は強い意志があればどんな状況でも切り抜いていけることを伝えたいし、「Promises」はファンに対して約束はこれからも絶対果たすよという気持ちを込めて、「Strings of Fate」はバンドのことを書いてるんですよ。
-Raglaiaのことを?
RAMI:バンドの絆について書きました。この4人が集まったことも運命だと思うし、その絆の輝きをこれからも守り続けようと。 K-A-Z:「Strings of Fate」は僕が1番アレンジをイジりました。原曲は全然違って、尺も短かったんですよ。ギターをピアノに変えたり、リフを変えたり、ソロやアウトロも別で用意しました。最後のパートは難しかったから、ERYが泣きそうになって。 ERY:バラードだけど、最後の方にヘヴィなフレージングがあるんですよ。1回聴いてもわからなくて、K-A-Zさんが弾いてる動画を送ってもらいました。このバンドで初めて自分が弾く音源だから......。 K-A-Z:レコーディングは頑張ったもんね。 ERY:この曲は細かく作り込んでいきました。ピックだけど、指弾きみたいな柔らかいニュアンスも出そうと。
-「Strings of Fate」はピアノ、アコギ、同期も入れて、また雰囲気の違う曲ですね。
K-A-Z:僕が得意とする曲ですね。EVANESCENCE的な雰囲気はあるのかなと。僕は静かな音楽も好きなんですよ。そこからうるさくなったり......コントラストがとにかく大好きで。 YOUTH-K!!!:00年初頭のヘヴィ・グルーヴ系のイメージがあり、それは僕がもともと持ってる好きなところで。別に懐かしむわけじゃなく、今の自分の技量と当時の感触を掛け合わせたプレイをしようかなと。わかりやすく言うと、DEFTONESの「Elite」(2000年リリースの3rdアルバム『White Pony』収録)みたいなドシドシ感のある音色にして。K-A-Zさんのリフに対してアクセントをつけるドラミングは、自分が得意とするところなんですよ。だから、3曲とも違う側面を見せられた気がする。
-「Strings of Fate」は、RAMIさんの歌声は素に近いような印象を受けました。
K-A-Z:力はあえて入れない形で、僕もそういうものを求めてましたからね。気は張ってないけど、感情を入ってるかなと。 RAMI:曲が歌いやすい声域だったので、余計なことを考えずに自然と歌えました。エモーショナルだけでなく、芯の通った歌声になったかなと。
-歌詞についてですが、前作は生きる喜びについて歌ってましたが、今作は先ほども少し解説してもらいましたけど、作品トータルで言いたいことは似てますよね?
RAMI:前回が戻って来れた喜びだとするなら、今回は歌えることの喜びを歌ってます。バンドに出会えたり、ステージに立つことができたり、これからの活動に対する自分の思いを歌ってますね。
-決意表明みたいな歌詞ですよね。どんな闇の中でも絶対に消えない光がある。そういう強い気持ちが込められてるなと。
RAMI:今見ている景色だけでなく、未来も考えて歌っていきたいなと。ただ、自分のことを歌ってるけど、リスナーの生活にも当てはめられる歌詞にしてるから。聴いた人が元気になって、自分と向き合いながら、突き進んで欲しいですね。
-そして、今作のレコ発は東京キネマ倶楽部でやりますけど、Raglaiaの音楽にすごく合いそうな気がします。
K-A-Z:すごくレトロな会場で、もともとキャバレーだった場所ですよね? ステージに上から降りてくる階段もありますからね。今年中にアルバムを出したいので、もしかしたらそこで新曲もやるかもしれない。あと、具体的にはまだ決まってないけど、来年の1月から3月の間に何本かツアーもやろうと思っているので、楽しみに待っててください。