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INTERVIEW

TO THE RATS AND WOLVES

2015.07.15UPDATE

2015年07月号掲載

TO THE RATS AND WOLVES

Member:Simon Yildirim (Dr)

Interviewer:山本 真由

-激ロック初登場なので、まずはバンド・メンバーの紹介をお願いします。

俺たち6人組は、ドイツはエッセンのエレクトロ・メタルコア・バンドだよ。キャッチーでポップなエレクトロの要素と、ハードなメタルを掛け合わせたサウンドのバンドさ。このバンドは音楽以上にライフ・スタイルなんだ。ファンとの絆もまるで家族のようだしね。バンドのモットーは"Young.Used.Wasted"さ!

-"TO THE RATS AND WOLVES"というバンド名は何かの比喩なのかな、と思ったのですが、このバンド名の由来は?

バンド名の由来はとても単純なものだよ。部屋にいるときにメンバーみんなで考えたんだ。そのままの意味だよ。ネズミとオオカミ!とてもクールに感じたんだ。

-アルバム・リリース以前から、ESKIMO CALLBOYのヨーロッパ・ツアーに帯同したり、EPやミュージック・ビデオが話題となったり、早耳リスナーの支持を得ていたようですが、こんなにも早くバンドが成長できたのはどうしてだと思いますか?

ESKIMO CALLBOYは俺たちの大切な友人さ。俺たちは、前のバンドで一緒に音楽を始めたんだ。それは学生時代までさかのぼる話だね。ふたつのツアーに参加させてくれて助けてくれたんだ。信じられないよ、彼らには本当に感謝で一杯だよ! もちろんこのふたつのツアーは、俺たちにとってドイツでのファンベースを築くためにもとても重要なものだったよ、毎晩のように1,000人のキッズの前で演奏していたね。この過去3年間でここまでバンドが成長できた理由は、ファンを家族だと思って接しているから。たくさん会話していつも俺たちのそばにいてくれるように、バンドもファンも同じ、大家族のように扱うのが大切なんだ。それが成長できた最も重要なことだよ。

-そして、1stアルバム『Neverland』のリリース、おめでとうございます! どの楽曲も完成度の高い、濃密な作品になっていますが、どれくらいの期間で制作されたのでしょうか?

ありがとう! このアルバムを制作するのには1年の期間を費やしたんだ。30曲以上の中から、アルバムのために最終的な曲のリストを仕上げるのはとても難しかったけど、本当に素晴らしい作品ができたと思うよ。

-アルバムのおすすめポイントはどんなところですか?

アルバムの主要なメッセージは、日本盤のボーナス・トラックとして収録している前作EP『Young.Used.Wasted』の続編だということ。俺たちは成長していくにつれていろいろな壁にぶつかるんだ。ただ好きなことをやりたい、好きなことをして欲しい、そういう考えでピーターパンに比喩したアルバムの内容になっているよ。

-エレクトロとメタルコアの融合という今の音楽性は、結成当初から目指していたものですか?

もちろん! 俺たちメンバーはエレクトロ・ミュージックをよく聴くんだ。それにメタル・サウンドをクロスオーバーさせることは、単にメタル・バンドのライヴではなく、大きなパーティーに変えるための唯一の音楽性だと考えているよ。だからメタル・ファンからも、エレクトロのファンからもTO THE RATS AND WOLVESは好まれているんだ。

-また、クリーン・パートのメロディアスな部分は、LINKIN PARKなどの王道ラウドロックにも通ずる普遍性がありますね。こういった個性はどのように磨かれていったのでしょうか?

基本的なサウンドはメタルコアとエレクトロを組み合わせたサウンドだけど、それぞれの曲で特別なことをしているよ。例えばアルバムのTrack.8「Schoolyard Warfare」ではトラップ・シンセを起用したり、Track.6「Roadsick」はかなりキャッチーでロックンロールな曲にしたんだ。こういった個性は、曲それぞれに居場所を見つけることの大切さと、影響を受けたサウンドによってもたらされたものだね。

-今作の日本盤には、5曲もボーナス・トラックが収録されていますが、これらを日本盤に収録しようと思ったわけは?

この5曲のボーナス・トラックは、リマスタリングした俺たちの最初のEP『Young.Used.Wasted』なんだ。日本のファンのために、単にこのアルバムをリリースするんじゃなく特別なことをしたかったんだ。スペシャルなものとして日本でリリースできることはとても大きなことで感謝もしているよ。