MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

WE ARE HARLOT

2015.04.01UPDATE

2015年04月号掲載

WE ARE HARLOT

Member:Danny Worsnop(Vo)

Interviewer:米沢 彰

-昨年のASKING ALEXANDRIAとしての来日の際には直接お会いしてインタビューをさせていただきましたが、このような形で1年後にインタビューすることになるとは予想していませんでした。ASKING ALEXANDRIAをやめて、こちらに専念するヴィジョンは昨年の5月の来日時点ですでにあったのでしょうか?

いや。ASKING ALEXANDRIAをやめたこととWE ARE HARLOTは関係ないからね。やめたのは音楽的な方向性の違いが理由なんだ。あいつらは作りたいものがあって、俺はそれとは違うものを作りたかった。そのまま行くと向こうが作りたくないものを作るか、俺が作りたくないものを作るか、って状況になってしまうと思ってね。特にファンにはそんな姿は見せたくなかった。バンドがやりたくない音楽を聴いてもらうのは嫌だからね。だから俺が退くことが両方にとって最善の策だった。今でも毎日のように電話で話しているし、友情も今まで以上にいい感じだよ。あいつらのベストを祈っているんだ。今あいつらはスタジオに入っていてアルバムを作っている。きっと素晴らしいものになるよ。WE ARE HARLOTのアルバムも史上最高のものができたから、多いに盛り上がると思うね。今年は一緒にフェスにも出るんだ。

-今も仲がいいなら何よりですね。それにしても、来日時点ではこうなると自分でも思っていなかったとは。

そうなんだよ。2014年の暮れだったかな、4作目のアルバムを考え始めたころに、お互い目指しているものが違うとわかってね。

-ということは、ASKING ALEXANDRIAが今レコーディングしているアルバムの構想を練り始めたのがきっかけだったのでしょうか。

イエス&ノーだね。たしかに実際に退くきっかけにはなったけど、そのときWE ARE HARLOTは(脱退の)方程式の一部ですらなかったんだ。決断には何ら関係なかったね。単にふたつのバンドをやっていて、そのうちひとつがなくなったってだけで。WE ARE HARLOTをやっていなかったとしてもASKING ALEXANDRIAを脱退していたと思うよ。

-今回の転進を最もサポートしてくれた人を挙げるとすると誰になりますか?

みんなとてもサポートしてくれたよ。ASKING ALEXANDRIAの所属レーベルもそうだった。いろいろ考えをまとめているときに彼らに相談して、長い時間をかけて話し合ったんだ。マネージメントも弁護士たちもわかってくれた。友人も、ミュージシャン仲間もみんな応援してくれたよ。もちろん、ASKING ALEXANDRIAとは今でもサポートし合っているしね。今も仲がいいし、お互いのやっていることにとてもワクワクしているんだ。

-昨年の5月にシングルを公開し、ライヴへの出演も果たしていましたが、周囲の反応はいかがでしたか?

すごく反響が大きかったよ。ぶっ飛んだみたいだね。今まで長い間忘れ去られていたものが音楽に戻ってきたと思ってくれた人が多かったらしい。身近に感じてくれたんだね。

-元Sebastian Bachバンドのギタリスト、Jeff George、Timo TolkkiがSTRATOVARIUS後に結成したREVOLUTION RENAISSANCEのドラマーBruno AgraにSILVERTIDEのBrian Weaver(Ba)とそうそうたるメンバーですが、結成の経緯を教えていただけますか?

俺とBrunoは2010年に初めてアメリカに移住したんだ。俺とJeffは2010年の大晦日に出会って、その数日後にはルーム・メイトになっていたよ。1年半後にBrianに出会って、あいつも俺の部屋のソファで寝たんだ。みんなすぐ意気投合したよ。

-最終的には全員ルーム・メイトになったのですか。

いや。今は全員別々に住んでいるよ(笑)。でも、バンドを始めたころって曲作りとかあるから、ずーっと一緒にいるだろう? 一軒家に全員住み込みみたいな感じにはなったよ。ホーム・スタジオで次から次へと曲を書きながら、一緒に楽しく過ごしていたんだ。

-Jeffと一緒に住むようになった時点で、何か一緒にやるだろうとは思っていましたか。

決めていたわけじゃないけど、共通の友達なんかとつるんでいたときに"何か一緒にやろうぜ"なんて話は軽く出ていたな。

-ではJeffと組んだのが最初だったのですか。

いや、最初は俺とBrianとJeffかな。あとからBrunoが入ってきたんだ。

-WE ARE HARLOTというバンド名には多くの人が眉をひそめそうですが、バンド名に込めた思いや意味を教えて頂けますか?

うーん(苦笑)。わからないなあ。何故か頭に引っかかってた単語なんだよね。バンド名を決めるときになって出したら、それがいいんじゃないかって言われたんだ。なぜかよくわからないけど、俺たちにぴったりの気がしてね。これから意味を自分たちで作っていけばいいと思う。