INTERVIEW
WE ARE HARLOT
2015.04.01UPDATE
2015年04月号掲載
Member:Danny Worsnop(Vo)
Interviewer:米沢 彰
-Brianはどの段階から入ってくるのでしょうか?
曲の基本的なところを作り終わったころにベーシストを探そうって話になって、あいつの名前が挙がったんだ。あいつはフィラデルフィアから西海岸に引っ越してきたばかりだった。絶好のタイミングだったね。
-ほとんどできあがってから彼が入ってきたのでしょうか。
いや、レコーディングにはもちろん参加してるよ。スタジオにもいたしね。あいつが入ってきてもう2年くらいになるかな。
-彼が曲の仕上げに一役買ってくれたというところですね。
うん。あいつがベースをやってくれるおかげで、曲に独特のダイナミクスが生まれるんだ。俺たちのサウンドがユニークなのはあいつのおかげなところが大きいよ。
-さっきの繰り返しになりますが、Danny自身の音楽的なバックグラウンドについて詳しく教えていただけますか?
俺はAEROSMITHやTHE ROLLING STONESを聴いて育ってきたんだ。祖父はブルース・シンガーだった。俺自身はオーケストラで数年間トランペットやヴァイオリンをやっていたけど、そのあとはギターを始めいろんな楽器をやってきたんだ。JeffもBrianもみんな音楽的なバックグラウンドは違うね。だから一緒になるときのダイナミクスがユニークなんだ。俺はヘヴィ・メタルの作品で知られているけど、子供のころから聴いていた音楽とは違う。気がついたらああいう音楽をやっていたという感じなんだ。
-今の歌い方のほうがバックグラウンドが現れているかもしれませんね。以前よりブルージーになったといいますか。
そうだね。
-今の方が、受けてきた影響を出す自由があるのかもしれないですね。
そうだね。今はまったくナチュラルだよ。俺の帰るべきところな気がしているんだ。
-前のバンドでの経験を活かす場もありそうな感じですか。
いい質問だね。このバンドはそのときそのときで好きなことができるバンドなんだ。今はああいう音楽に対して心が入らないからやっていないだけで、やめたわけじゃないからね。
-このバンドの多彩さの中に、今までやってきた音楽も包括される日が来るんでしょうね。
そうだね、もしかしたらいつかは。
-深みのあるコーラスが印象的なトラックが多いですが、このコーラスはメンバー全員で歌っているのですか?
全員で歌っているんだ。ピュアな一体感があるよね。ライヴで大いに活きると思う。今は全員で歌えないバンドが多いからね。それどころか演奏まで一部をトラックに頼っているバンドまでいる。俺たちはほとんど自分たちだけでやっているんだ。ピアノだけはあとから入れたけど、他は全員演奏しながら録ったからね。他のバンドには、ライヴ中にスピーカーから音を出して、弾き真似しているやつらもいるらしいけど。
-これは生々しさがありますもんね。コーラス録りの逸話などあったら教えてください。さぞかし楽しかったのでは。
最高だったよ。
-ムード作りなどしたのですか。
いや。この音楽は俺たちの1番素の部分が出ているから、わざわざムード作りをする必要なんてないんだ。作ってる間中楽しかったからね。
-歌う前に飲んだりなどはしたのでしょうか。
ずっとだよ(笑)!歌う前と、歌ってる途中と、歌ったあと(笑)。
-(爆笑)THE PRETTY RECKLESSやDROWNING POOLらを手がけてきたKato Khandwalaをプロデューサーに迎えたとのことですが、Katoを選んだのはどういった理由だったのでしょうか?
彼のやりたい方向に無理やり向かせるというよりは好きにさせてくれるというのが良かったね。実際、俺たちがベストの方向に向かえるように手を添えてくれた感じだった。俺たち自身もそれぞれがプロデューサー的役割を持っているから、Katoが参加するまでに大体の構想ができあがっていたというのもあってね。
-Katoとの制作作業はいかがでしたか?
最高だったよ。彼は何年も前から知り合いだから気心知れているしね。とても自然体で自由な人なんだ。仕事というよりは一緒につるんで楽しんでいるような感覚だったよ。
-WE ARE HARLOTでの来日の予定はありますか?また、あなたを知る日本のファンたちへのメッセージをお願い致します。
いつも日本ではびっくりするほどいい経験をさせてもらっているから、早く行きたいね。今は今後のスケジュールを見ているところだからまだはっきりいつかはわからないけど、近いうちにぜひ行きたい。そうしたらみんなで大騒ぎしよう!