INTERVIEW
THE ANSWER
2015.03.04UPDATE
2015年03月号掲載
Member:Cormac Neeson(Vo)
Interviewer:米沢 彰
-AC/DCを始め、様々なアーティストとのツアーをこれまでに経験されていると思いますが、そういったツアーでの経験が音源に活きている部分はありますか?
AC/DCとは1年半も世界中をツアーしたおかげで、影響を受けたね。その経験は大いに自分たちの音楽に表れていると思う。彼らの曲作りの素晴らしさ、演奏の素晴らしさは勉強になったし、毎晩彼らの演奏を観て、とてもいい経験をさせてもらった。AC/DCはさも簡単にプレイしたり、曲を作っているように見せているけど、すごい技術を持っている。あれだけのリフを考えたり、あれだけのフックを考えたり、そしてあの情熱。本当に素晴らしいものを見せてくれた。
-これまでにツアーをともに回ったり、共演したアーティストから影響を受けたり、参考にしたことはありますか?どういったアーティストからそれを受けましたか?
やはりAC/DCに1番インスパイアされたと言えるね。彼らの情熱、そして曲の作り方は一緒にツアーをして学べた。ビッグなバンドとツアーをして、スタジアムやアリーナで演奏すること、すべてが大きな影響だった。そういう経験があって僕たちは歌詞の内容も豊富になった。ツアーに出ているときは必ず耳も目も大きく開いてすべてを吸収するようにしている。自分たちが学んだことは必ず自分たちの音楽で活かしているんだ。
-『Raise A Little Hell』というタイトルからはメッセージ性やストーリー性が感じられますが、どういった意味を込めて命名したのでしょうか?
このアルバムはスタジオに入って、大きな音を出して、大いに楽しみたかったし、気分を高めるロックンロール・アルバムにしたかったから、ガチガチのシリアスなアルバムにはしたくなかった。1stアルバムを作った初期のころを思い出したくて、このタイトルはそうした感情を表している。
-今作の制作体制について教えてください。プロデューサーはどなたを起用されたのでしょうか?
プロデューサーはウィル・マヤというスペインの方で1stアルバムのときからずっと一緒にやってきた。1stと2ndアルバムをリリースしたレーベルのインハウス・エンジニアを担当していた人なんだけど、フル・アルバムをプロデュースしたことはなかった。このアルバムの雰囲気を考えたり、あまり真剣にやらないというところや情熱を考えるとウィルが適任者だった。彼は自分のスタジオをスペインのマドリードの近くに作ったばかりだったから、そこでレコーディングすることになった。そのスタジオは曽祖母の古いスペイン建築の家で、中だけ最新の機材があるスタジオにリフォームした。雰囲気がユニークだったし、ちょうど恒例のフィエスタが行われていて、アイルランドの聖パトリックス・デイのようなお祭り騒ぎが14日も続き、スタジオを出ると酒や祭りが続いていた。朝、道を雄牛が走るのを見て、スタジオで12時間作業を終えて外に出るとまた騒いでいる街を見ることができて、そのギャップが楽しかった。すごくプラスになったね。
-プロデューサーとの制作はどのように進めたのでしょうか?
3ヶ月の曲作り、1ヶ月のレコーディング、それからアイルランドに戻ってChris Sheldonがミックスをしてくれた。彼は3rdアルバム『Revival』などのミックスをしてくれた人なんだ。このアルバムでは自分たちにとって最高の人材が集まったから自信のあるアルバムになった。
-2年ごとにコンスタントにリリースを重ねてきていますが、定期的にしっかりと新作を作れるのは何か秘訣や秘密があるのでしょうか?
このアルバムと前作は2年もかかってなくて1年半くらいだったと思うけど、フルタイムのミュージシャンとして作品を出すことは自分たちの責任みたいなものだと思っているんだ。ハイレベルで、一貫して作品を出すことが仕事だし、それがしたいと思ってこの職業を選んだわけだからね。ファンを楽しませることが僕たちの仕事なんだ。