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INTERVIEW

ANTHELION

2015.03.03UPDATE

2015年03月号掲載

ANTHELION

Member:Code(Vo)

Interviewer:藤崎 実

-我々が住む東アジアの歴史の結晶とも言える伝統的な音楽文化は、国や地方によって多種多様な個性を持っています。ANTHELIONの楽曲にも台湾らしい音階やアレンジが含まれていますね。

私は台湾人です。故に私の音楽は、つまりは台湾の音楽でもあります。文化や歴史、生まれ育った背景や種族間の融合など、すべての要素が私たちの音楽を創り出しています。一部のアジアのバンドには、あえてアジア色を出そうとしているものもあるのかもしれませんが、そのようなことは特に意識しなくても、自国を愛してさえいれば、自ずと他国と違う音楽を創り出すことはできるのではないでしょうか。

-ANTHELIONからはCRADLE OF FILTHやEMPERORといったデス/ブラック・メタルのバンドからのフィードバックを強く感じます。影響を受けたバンドを教えて下さい。

ANTHELIONは ANOREXIA NERVOSA、DIMMU BORGIR、CRADLE OF FILTH、EMPEROR、CHTHONICなど。非デス/ブラック・メタルからは IRON MAIDEN、PANTERA、HELLOWEEN、METALLICA、MEGADETHなどから影響を受けました。

-2007年には日本ツアーも行っていますね。当時を振り返っていただいてもよろしいですか?

当時私たちは、関東から関西にかけての都市を回りました。多くの方と友達になり、今でも彼等とは連絡を取り合っています。毎回ツアーを行うにあたって期待するのは、新しい友人と出会い、音楽的な交流が行えるということです。自分たちの音楽を違う場所へ持って行き、リスナーがANTHELIONの音楽をどう受け入れるのかを見ることは、大変興味深いです。私たちの音楽をファンが理解し、世界観を受諾していただけることが何よりも代えがたいのです。

-2月28日に渋谷CLUB QUATTROにて"Extreme Showcase Asian Melodic Death Metal Special -Vanishing Heaven Fest 2015-"が開催されます。日本からはGYZEが参加。台湾からANTHELION、韓国からMIDIANが参加と強力なラインナップが揃っています。ライヴへの意気込みを教えて下さい。

この2組のバンドはとても素晴らしく、今回このような機会をいただき大変嬉しく思います。また今回を機に、ANTHELIONの音楽がもう1度、日本のメタル・シーンに受け入れていただければと思っています。日韓台の3ヵ国が協力して、新しい火を灯せればと期待しています。

-今後のバンドとしての活動やツアーのプランを教えて下さい。

2015年の大半は『Obsidian Plume』のプロモーションに費やされるでしょう。すでに決まったスケジュールとしては、台湾、日本、インドネシア、オーストラリア、シンガポールでの活動があります。同時に年末には台湾で大型ライヴも計画中です。2016年は次のアルバムの制作に費やす予定です。

-最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。

以前、私たちのライヴをご堪能いただいたファンに再会できることを心待ちにしています。また、まだライヴを観ていない方には、私たちの音楽やそれに込められたメッセージ、想いを理解していただけたらと思います。2月28日、ぜひお会いしましょう!