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INTERVIEW

Gerard Way

2015.02.27UPDATE

2015年03月号掲載

Gerard Way

Interviewer:山口 智男

-そして、今夜は約8年ぶりに日本武道館のステージに立つわけなんですけど、Gerardにとってライヴの醍醐味ってどんなことでしょうか?

 

やっぱりライヴそのものかな。1ヶ月間、子供に会えなかったり、ずっとツアー・バスに乗りっぱなしでどこも見て回れなかったりもして、そういう疎外感とか孤独感がつらいときもたまにはあるけど、例えそんなときでも1時間半のライヴだけはいつでも楽しめるんだ。だからステージに立ってるあの瞬間こそがステージに立つモチベーションになってるんだ。

-昨日、Mikeyと一緒に演奏した「Don't Try」の他、「Cheap Lights」、「Kid Nothing」という新曲も今回のツアーでは演奏しているようですが、その3曲は『Hesitant Alien』のときにレコーディングした未発表ナンバーなんですか? それともそれ以降に書いた新曲なんですか?

「Cheap Lights」と「Kid Nothing」は、まだレコーディングもしていない完全な新曲で、ライヴのリハーサル中にできたものなんだ。『Hesitant Alien』だけでイギリスには4回も行っているから、さすがに何か違うことをしたいと思って、新曲を準備したんだよ。

-じゃあ、まだ次のアルバムに向けての新曲作りは始めていないわけですね?

いや、常に曲作りはしているんだ。ただ、アルバムがどうなるかはまだ全然わからない。今は、曲を作ったからって絶対、リリースしなきゃいけないとは考えてないんだ。逆に言えば、リリースしたいと思えば、アルバムという形にこだわらず、EPだっていいし、シングルだっていいし、どんな形でもリリースすればいいと思っている。だから、常に曲作りしているわけなんだけど、そんなふうにいつもクリエイティヴでいられることが嬉しいんだ。

-『Hesitant Alien』はとても新鮮であると同時に、とてもGerardらしい、本当にいいアルバムでした。

ありがとう!

-いいアルバムだったからこそ、もっと聴きたいと思ってしまうんですけど、次のアルバムはまだどうなるかわからないと言っていたし、『Hesitant Alien』のリリースからまだ1年経っていないことを考えると、気が早いかもしれないんですけど、今後の活動についてはどんなふうに考えているんですか? 例えば、『Hesitant Alien』でやったことを発展させたいと考えているのか、それとも全然違うことをやりたいと考えているのか。なんとなくでもいいので、今、考えていることを教えてください。

『Hesitant Alien』とは全然違うものになるだろうね。もちろん、このアルバムは僕も大好きなんだけど、これとは違うことをやりたいという気持ちがある。これはあくまでも新しいスタートなんだ。だから、ここからいろいろなことをやっていきたいんだよ。

-全然違うことって、何かヒントみたいなものは見つかっているんですか?

それはやっぱりこれまでやったことがないものだよね。それをやってみたいという気持ちがすごくあって、『Hesitant Alien』はギターや90年代のロック・サウンドがテーマになってたけど、それはとりあえずやり尽くしたという気がしているから、今後はファンク・サウンドやソウル・ミュージックにアプローチしてみたいんだ。ちょうど、今、Bobby Womackを聴いてるんだけど、ヴォーカルに関してもこれまでと違うスタイルに挑戦してみたいんだよ。

-今のお話を聞いて、Gerardの今後の活動がますます楽しみになりました。期待しています。

ありがとう!