INTERVIEW
FRUITPOCHETTE
2015.02.25UPDATE
2015年03月号掲載
Member:寺谷 美奈 東 志栞
Interviewer:荒金 良介
-どのへんのアーティストを参考にしてます?
寺谷:ARTEMAは曲調も似てるじゃないですか?リズム的にも似てるし、煽りも勉強になりますね。私は最近洋楽のメタルも聴いてて、アチエネ(ARCH ENEMY)、ANGRAを聴いて、すごくハマッてます。
東:対バンのライヴも絶対観るようにしてるんですよ。それも勉強になりますね。"このヴォーカルはかっこいいなあ"とか、"メタルのノリ方ってどんな感じなんだろ?"というところから入って。かっこいい見せ方は対バンの方から学ぶことが多いですね。"メタルは頭を振っとけばいい"という概念はなくなりました(笑)。
寺谷:でもメタルの人たちは立ってるだけでかっこいいもんね?
東:ほんとにそう。立ち振る舞いがかっこいい!最近キバオブアキバさん主催イベントにも呼んでもらって、めっちゃかっこ良かったです。アイドルのお客さんも盛り上げていたので、すごいなって。
-では今作の内容にも触れたいんですが、楽曲的に1番難しかったのは?
東:ドラムがツーバスだったりするから、基本的に音が全部取りにくくて。ラストの「静寂-Lacus-」はまた雰囲気が違ったので難しかったですね。
-「静寂-Lacus-」は今作の中でも異色ですね。壮大でクラシカルなムードも感じます。
東:最初に聴いたときは"すごくいい曲!"と思ったけど、歌は難しかったですね。
-表現力が試されますよね。
東:だから、もっと練習してから歌いたかったです(笑)。あとキーの問題もあるけど、「蒼天-Paradox-」、「偉人-CleverDick-」、「饒舌-DieOut-」とはまた違うところで、Track.10の「狂気-SheerMadness-」が好きですね。曲を作ってくれた方に"「狂気」って、砂漠の中を車が走ってるイメージですよね?"と言ったら、"そんなイメージで作ってないけど"と言われちゃって(笑)。ひとりでいるときや散歩しているときに聴きたくなる曲ですね。寺谷は何が好きなの?
寺谷:「饒舌-DieOut-」の歌詞が超好き!
東:「饒舌-DieOut-」の歌詞を読まないで、先にライヴを観て欲しい。ライヴで聴いた感じと、実際の歌詞とギャップがあるので、それが好きですね。この歌詞はお気に入りです。うまく曲の中で遊んでる感じが好きです。
寺谷:曲調もすごく楽しいしね。
東:絶対、盛り上がる曲かなって。ぜひ歌詞を読む前に、私たちのライヴを観てもらって、そのあとに歌詞を読んで落ちて欲しいですね(笑)。
寺谷:曲を楽しむ人は多いけど、歌詞も楽しんで聴けると思うので、それもファンの人に知ってもらいたくて。
東:今回は歌詞の意味を含めて、ファンの人たちと話したいんですよ。だから、早くみんなとアルバムについて語りたいです。"この曲のノリがいいよね"と言われることはあるけど、"この歌詞がいいよね"と言われることは少ないので。歌詞も覚えてもらって、気持ちを共有できたらいいですね。
-曲名も漢字で統一されてますし、歌詞にも難しい言葉も入ってますよね。
東:曲名も最初はほとんど読めなかったですもん(笑)。「闇-Happiness-」とか、どっちの意味?って思うこともあるし。だから、どう歌えばいいのか、どういう感情を込めたらいいのか、作詞をしていただいた方にも聞くんですよ。例えば「唯我-Vainglory-」は"自分が1番楽しいと思ってるんじゃねえよ"みたいな歌詞なんですよ。世の中に訴えるような歌詞も多いから、楽しさとヒネクレた感じも味わってもらえるかなと。
-歌詞の世界観はダークなものが多いですもんね。
東:ダークな中に遊び心も取り入れているので、自分たちの曲は好きですね。
寺谷:英語の歌詞もちゃんと調べて、全部日本語に解釈してからじゃないと歌えないくらいアホなので大変です(笑)。漢字もほとんど読めなくて、フリガナを付けてるんですけど。
東:そのフリガナも間違ってますからね。
寺谷:そう!いつも訂正してもらってます。今回は全部の曲でいろんな感情を込めることもできたので成長できました。
東:このアルバムの注目ポイントは、歌の成長、歌詞の内容、いつもとは違う曲調とか、そのへんを聴いて欲しいですね。特に「蒼天-Paradox-」の歌詞はすごく泣ける。練習してるときも泣きそうになって。
寺谷:ふたりで"泣きそうなんやけど"って。
東:ほんとに「蒼天-Paradox-」も感情を込めて歌っているので、それも聴いて欲しいですね。