－全体的に耳馴染みはいいけれど、ドラムが前のめりだから刺激もあって。アニメを観る小さい子たちのロックの入り口になれたら素敵ですね。

鳴風：ああ、そういうふうにはなりたいです。

takao：やっぱり、自分の好きなものをちゃんと貫いて、見てる人たちが何かを感じてくれたらなと思って。大人になっても好きなことをやれているというだけでも、心には響くんじゃないかなと。子どもたちに夢を追っている姿を見せられたらいいなと思いますね。

－それこそ歌詞にあるように"答えの出ないありふれた日々に／出会ったんだ胸に刺さるTVから溢れ出すROCK／心奪われたんだ"を与えるきっかけになるのではないかと思います。先ほどおっしゃったUVERworldとの出会いともリンクしますが、この歌詞はtakaoさんの実体験ですよね。

takao：そうですね。最初はアニメの内容を汲んだものにしてみたんですけど、やっぱりなんだか自分らしくなくて。やっぱり自分のことを歌うのがいいんじゃないかと思ったんです。

－楽曲の1番は音楽の目覚め、2番は音楽活動を始めてからの想い、大サビ前から大サビは現在から未来へと羽ばたいていく、リアリティのあるストーリー性の高い歌詞で。それもアニメというストーリーとリンクしててドラマティックですね。ひとつひとつ夢を掴んで形にしている人だからこその説得力もありますし、夢を追う人の背中を押す内容にもなっているし。

takao：やっぱり最初からうまくいくことはないと思うんですよね。俺も歌を始めてからずっと"歌がへたくそだ"と言われてたんで。でもそれでも、やり続けないと何も掴めないなと思って、そういうことを歌詞にしたかったんですよね。最後にはメジャーが決まって、もっと上を目指していきたいという気持ちを込めました。

－詞曲ともにtakaoさんやバンドの軌跡が見える楽曲になっていると思います。タイアップ曲でここまでご自分たちのストーリーを明確に書ききって、おまけに作品ともリンクしている楽曲も珍しいので興味深かったです。その軌跡を"GLITTER DAYS"と言えるのは、今だからですか？

takao：そうですね。振り返ってみて書いたので、苦しんだ時期も含めてすべてが自分を磨く日々、輝かしい日々なんだなと思いましたね。......やっぱり青春ですよね（笑）。今もそうですし。メジャーのプレッシャーもあるけど、その環境で輝いている部分もたくさんあるんで。だから本当に、タイトル通りですね。

－では最後に、大サビのラストで"此処からが始まりだ"と高らかに歌うみなさんの、さらなる"GLITTER DAYS"という野望を教えていただけますか。

takao：俺はただ単に、たくさんの人にFo'xTailsというバンドを知ってほしいです。"黒子のバスケ"のタイアップも決まって、アニメは世界に発信できる日本の武器だとも思うので海外の人にも知ってもらいたいし、日本のみんなにももっともっと聴いてほしくて、でかいステージでやりたいです。目標は日本武道館をやって、東京ドームですね。

峻洋：最近、夢を持たない人たちが多い世の中になってきているかな......と思って。そういう中に僕らの楽曲が届いて、夢を追うきっかけになってもらえれば嬉しいなと思います。takaoの言っていた通り、世界に発信しながらより大きいところでいい景色を見られるようにまっすぐ進んでいきたいなと思います。

坂本：どんどんFo'xの輪を広げながら、先というよりは今をしっかり見て、これからも初心を忘れないように1個1個進んでいけたらなと思ってます。

テラ：自分たちの良さのひとつがライヴ・パフォーマンスでもあるので、たくさんの人にそれを見てもらいたいのが夢ですね。あと、メンバーそれぞれの音楽に関するマインドは尊敬するし、このバンドを組んでまだ1年ちょっとなので、みんなの可能性がこれからどんどん見えてくると思います。この5人でやる音楽を今以上に広げていきたいです。

鳴風：これまでは基本的に5人で作ってきた曲が多かったけれど、メジャーが決まったことで関わってくれる人が増えて。そういう人たちと一緒に、周りを大事にしながら......長い息のあるバンドをやりたいなと思います。