MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

MCBUSTED

2014.12.05UPDATE

2014年12月号掲載

MCBUSTED

Member:James Bourne (Vo/Gt/Piano)

Interviewer:山本 真由

2013年9月、ロイヤル・アルバート・ホールで行われたMCFLYの10周年ライヴに、BUSTEDのJamesとMattが飛び入り参加し、「Year 3000」、「Air Hostess」、「Shine A Light」等を共にパフォーマンスした。そのライヴをきっかけに、その後、新バンド"MCBUSTED"の結成と、11日間に及ぶアリーナ・ツアーの開催が発表された。このツアーはたった1時間のうちに完売となり、結果としてその後ハイド・パークの6万人に及ぶ観客の前でのヘッドライン公演を含む35公演を実施することとなる。2014年10月にはシングル『Air Guitar』が発表され、そして今回ついに、デビュー・アルバム『McBusted』がリリースされることとなった!

-MCBUSTEDとしての1stアルバムのリリース、おめでとうございます! 新バンド結成が発表されたときは、世界中からものすごい反響があったと思いますが、このアルバムもまた素晴らしい作品で話題となりそうですね。

最高の気分だよ! まだ僕たちのファンでいてくれている人たちと会うことができる。"まだいてくれたんだ!"ってことを認識できるのが嬉しいよ。

-これまでの活動について少し教えてください。あなたはBUSTED解散後、SON OF DORKを結成しましたが、アルバム1枚をリリースして解散してしまいましたね。その後はどんな活動をしていたのですか?

これまでの活動は......3つのミュージカルを作ったよ。ひとつは"Loserville"というミュージカルで、Oliver賞の"ベスト・ニュー・ミュージカル"にノミネートされたんだ。これは僕が初めて作ったミュージカルだったんだけど、ウエストエンドでオープニングして、それにもびっくりだった。今そのミュージカルは中国の学校で演じられているし、世界中で観ることができる。日本でもできるはずだよ。そして、"Murder At The Gates"という作品が最新のミュージカルで、その間に"Out There"も作って、これも学校でやっている。SON OF DORKのあとにソロの"FUTURE BOY"名義でアルバムを作ったし、まだ発表されていないFUTURE BOYアルバムも作っているよ。それ以外にも、友達で素晴らしいソングライターのEric Bazilianと"88"というユニットを組んで、ネットで様々な音楽をリリースした。それからいろんなミュージシャンのために作曲もしていたよ。MCFLY、THE VAMPS、5 SECONDS OF SUMMER、Pixie Lott、Gabriella Cilmi、ALLSTAR WEEKENDなどの作曲をしていた。あとは自分のためにも時間を割いたりしていたよ。自分のバンドがもう終わったことを受け入れるプロセスでもあったからね。

-MCBUSTED結成のきっかけとなったJamesがMCFLYのパフォーマンスにゲスト参加したアコースティック・ショウは、どなたが先に声を掛けて実現したのでしょうか?

結成の1年半前の5月3日に、僕がマンチェスターに行って、友達のMCFLYのライヴを観たことから始まったんだ。彼らとは昔から一緒に音楽を作っていたので、ずっと仲良くしてきた。彼らに"みんな長い間君の歌を聴いてないから、ステージで数曲歌ったら楽しいと思うよ"なんて言われたものだから、ステージに上がって歌ったんだ。その反応がものすごくて、もしかしたら一緒にやるべきかもしれないと思った。Charlie(BUSTEDを脱退したCharlie Simpson)が戻ってこないなら、これしかないかもってね。新しいバンドを作って、新しいヒット曲を作りたいと思えたんだ。

-Tom(Vo/Gt/Piano/Ukulele)はMCFLYの結成前、BUSTEDのオーディションの最終選考に残っていたんですよね。そして、あなたがBUSTEDとして活動していたころから、楽曲提供などで交流はあったようですが、これまでに今回のような話はなかったのでしょうか?

BUSTEDが結成されてからもTomはすごくバンドに加入したかったらしいんだ。彼を家に呼んで、よく一緒に曲作りをしていた。一緒にバンドはやってなかったけど、なぜか彼と曲作りがしたかった。それでいずれMCFLYになるバンドの音楽を一緒に作っていたんだ。まだ誰がメンバーに入るかもわからなかったときからMCFLYの1stアルバムの曲作りをしていた。ある意味、その関係はずっと今まで続いているんだ。

-"BUSFLY"とか、それともまったく違う名前にするとか、バンド名を決めるときに他の案はありましたか?

いや、MCBUSTEDが最初から決まっていたんだ。実は、"MCFLY"と"BUSTED"のバンド名にライトが当たったとき、偶然にも"MC"と"BUSTED"の部分しか照明が当たらなかったんだ。マンチェスターのあとに、10周年記念のライヴをやったとき、照明の人が僕たちがステージに上がったときに8枚のパネルを使って、そこに当たるようにしたらしいんだ。MCBUSTEDが8文字だったから、オーディエンスがそれをつぶやいて、自然と僕たちの名前になったんだ。

-楽曲制作のプロセスについて教えてください。今作は、様々な曲調の楽曲が揃って多彩なアルバムとなりましたが、作曲を中心にやっているのはあなたとTomですか?

僕が作った曲もあれば、Tom自身が作った曲もあるし、共同で作ったものもある。メンバーが6人もいるから、みんな曲を提供したがっているんだ(笑)。Tomと僕だけじゃなく、全員参加にしたかったから、チームワークでやっているよ。曲作りに関しては何にでもオープンだよ。

-みなさん仲が良さそうなので、6人でのレコーディングは賑やかで楽しそうだなと思うのですが、実際はどうですか?

すごく楽しくて、笑ってばかりだったよ。

-バンド内でのリーダー的なポジションというか、まとめ役はやはりJames?

僕がリーダーかって? いや、みんなそれぞれ違うところでリーダーシップがあると思うんだ。例えばMatt(Vo/Ba)はインタビューが得意で、プレス関連ではリーダー的存在だったり、Dougie(Vo/Ba/Gt)はオーディエンスと話すのが得意で、ステージで引っ張る役だから、その部分でリーダーだし、音楽に関してはクリエイティヴなアイディアが1番あるTomと僕がリーダー役だよ。Harry(Dr)はジムに行くときのリーダーだな(笑)。Danny(Vo/Gt)はいつもバンドの真ん中に立っているパフォーマンスのリーダーなんだ。そのポジションが1番居心地がいいらしい。