INTERVIEW
HARBOUR
2014.12.12UPDATE
2014年12月号掲載
Member:Jamie Mittendorf(Vo/Ba)
Interviewer:山本 真由
-日本デビュー作のリリース、おめでとうございます。結成からまだ2年ほどですが、楽曲のクオリティの高さや安定感などからは、それほど新しいバンドという印象は受けませんでした。このバンドを始めるまで、メンバーはそれぞれどのような活動をしていたのでしょうか?
どうもありがとう! 日本で僕らのCDが発売されるなんて誇りに思うよ! 僕らには、これまで本格的なミュージシャンとしてのキャリアはないんだ。それぞれ違うバンドで数年活動して、そこから集まったメンバーなんだよ。
-今作は、本国では過去にリリースしているEPも収録し、HARBOURのこれまでの軌跡を辿るような作品になりましたが、このようにまとまった形で自身の作品を振り返ってみていかがですか?
そうだね、日本盤には以前にリリースした『All My Exes Are Dead To Me』や『Sorry, Not Sorry』も収録されているよ。たぶん、今回新しくレコーディングした6曲と聴き比べることで、僕らがどれぐらい成長したか、リスナーに気付いてもらえるんじゃないかなと思う。過去の作品をレコーディングしていたときは、僕ら自身の音を模索していたんだ。新作でようやくそういうものがクリアになってきていると思うよ。僕らはMXPXやRUFIO、THE STARTING LINEといったバンドから影響を受けた。僕らがやりたいと思っていた音に、今は近づいているんだと信じているよ。
-ベースのJamesがメイン・ヴォーカルを務めていることで、HenryとMikeの2人のギターが自由度の高い演奏になっていると感じました。このメンバー構成は、自然と決まったのでしょうか?
このバンドを始めたときは、別のヴォーカルがいたんだ。去年『All My Exes Are Dead To Me』をレコーディングしようとしたときに彼が脱退し、代わりに僕が歌うことになった。これはバンドにとって良い判断であったと思うよ。
-楽曲の制作は、どのように行っていますか?メイン・コンポーザーはどのメンバーですか?
僕がメインのアイディアを出して、それからみんなでアレンジしてるんだ。
-どの作品に1番思い入れがありますか?また、作品を仕上げるにあたって最も苦労したことは何ですか?
メンバーそれぞれ大好きな作品や曲が違うから、収録曲を選ぶのはすごく難しいことだと思ったよ。レコーディング自体は結構スムーズだった。というのも、メンバーそれぞれがパートを把握するまで演奏をする時間があったんだ。ただ、ヴォーカルとしてはなかなかタフなレコーディングだったね。楽器とは違うからキーを整えたり、やることが多くて。8時間も歌い続けることを想像してみてよ。声なんかまともに出なくなってしまうんだから。
-「All My Exes Are Dead To Me」の合唱パートはライヴ受けが良さそうだと思いましたが、実際ライヴで特に盛り上がっているのは、どの楽曲ですか?
あの曲にはみんなが歌えるようなパートを盛り込んであるんだ。新作の中では「The End」という曲が演奏していて楽しいよ。とってもアップ・ビートだし、キャッチーだし。大体いつもこの曲を最初に演奏するんだけど、オーディエンスからシンガロングが起こるとものすごいエネルギーをもらっているような気分になるんだ。
-全体的にどこか懐かしい、90sメロディック・パンクの影響を強く感じる作風だと思ったのですが、どのようなバンドがあなたがたのルーツですか?
さっき挙げたMXPX、RUFIO、THE STARTLING LINEの他にも、SLICK SHOES、NOFXからも影響を受けているよ。それと同時に、僕ら自身のサウンドというものを探求してきたんだ。最近ではHIT THE LIGHTS、SUCH GOLD、MASKED INTRUDERなんかも大好きだよ。