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INTERVIEW

ROYAL BLOOD

2014.09.18UPDATE

2014年09月号掲載

ROYAL BLOOD

Member:Mike Kerr (Vo/Ba)

Interviewer:山口 智男

-普段はどうやって曲を作っているんですか?

うーん、曲によるな。大抵はベースから始まるかな。たまにピアノの力を借りることもあるけど。

-ARCTIC MONKEYSのドラマーがROYAL BLOODのTシャツを、2013年のGlastonbury Festivalで着ていたことがROYAL BLOODが多くのロック・ファンに知られるきっかけになったそうですね。ARCTIC MONKEYSのドラマーが自分たちのファンだということは、それ以前から知っていたんでしょうか?

彼に"Tシャツをくれ"と言われるまでは知らなかったんだ。

-デビュー前にすでにグッズとしてTシャツが存在していたんですか?

いや、なかったよ。だから俺たちで1枚作ったんだ(笑)。

-ということは世界で1枚しかないTシャツなんですね。

そう(笑)。

-Tシャツが欲しいと言われて、でもグッズとしては存在しなかったから作ってあげたと。それはすてきですね。ARCTIC MONKEYSの音楽については?

ずっと大ファンだったよ。

-Tシャツが欲しいとアプローチされたときはどんな気持ちでしたか。

びっくりしたし、すごく不思議な感じだったよ。

-その後、ARCTIC MONKEYSのフィンズベリー・パーク・コンサートをはじめ、新人にもかかわらず、数々の大舞台に立ってきましたが、その経験を通して、どんなふうに成長したと考えていますか?

すごく成長できたと思う。自分の安心領域からはみ出す経験ばかりだったからね。そういう経験はいつでも成長に役立ってくれるんだ。ARCTIC MONKEYSとの経験はいろいろ学ぶところがあったよ。

-アルバムはいつごろ作り始めたのでしょうか。1部の曲はARCTIC MONKEYSに注目される前に作っていたものですよね。デビュー・アルバムを作るにあたっては、どんな作品にしようと考えたんでしょうか?

アルバム作りを始めたのは、結成とほぼ同時だったんだ。録音と曲作りばかりしていたな。1度に2,3曲ずつ録音していたんだけど、それが俺たちにとってはちょうどいいペースだったみたいだ。普段の活動とレコーディングが同時進行だったから、半分くらい終わるまではアルバムを作っているという自覚がなかったような気がするね。

-最初に青写真があったわけではなかったんですね。

うん。自然の流れに任せて様子を見た感じかな。

-ARCTIC MONKEYSとツアー中も曲作りはしていたのですか。

ツアー中に書いたものは多かったね。まぁ、彼らとはツアーらしいツアーはしていなくて、3回くらいショウに出ただけなんだけどさ。

-あ、そうでした。その彼らとの共演経験が作品作りに反映された点はありますか?例えば曲作りをするときに、多くの観客を前に演奏することを想定して作るなんてことはありましたか?実際大きな会場で聴きたくなるような音ではありますが。

うーん、分からないなあ。他人のために音楽を書きたいと思ったことがないからね。いつも自分に向けて書いているから。

-その結果、アルバムはどんな作品になったと?

そうだね。このバンドのタイムカプセルみたいなものかな。今現在の俺たちがどんな人間で、どんな音を出すかというのを、正確に捉えた作品だと思う。

-現在のUKシーンは新人のロック・バンドが次々に現れているという印象がありますが、あなたは現在のUKシーンについてどんなふうに考えていますか?注目している新人バンドはいますか?

UKからはいつもいい音楽がたくさん出ているよね。俺はTIGERCUBの大ファンなんだ。あれはいいバンドだよ。ただ、あまり他のバンドについて独断でいろいろ言いたくないからこのくらいにしておくよ。

-バンドを始めたときは働いていたそうですね。そのときはまだバンドは楽しむためのものと考えていたそうですが、現在、その考えは当然変わりましたよね?現在はどんな気持ちでバンドに取り組んでいますか?そして、現在の目標は?

将来の目標みたいなものはないなぁ。とにかくもっとうまくなりたい。もっといいものを作っていきたいね。特にミッションがあるわけではないんだ。

-9月からはUSツアーが始まります。すでにソールド・アウトしている会場もあるようですね。

そうなの?知らなかったよ(笑)。

-UK以外の国の反応はどんな感じでしょうか?

いろいろ反応が来てるよ。ベトナムで1位だったらしい。あとナミビア、アイルランド、オランダでもビッグだったらしいし、ドイツでも結構売れたと聞いているよ。ポーランドでも。すごくワクワクするね。日本にももちろん早く行ってショウをやりたいなと思ってるんだ。

-分かりました。最後に日本の読者にメッセージをお願いします。

まず、日本はずっと昔から、俺にとって1度は行きたい場所だったんだ。こういうことをやっていなかったとしてもね。だから今回日本に行って演奏できそうということで、一層楽しみだよ。俺もBenも日本人がどれだけ音楽好きかという話はよく聞いているしね。クリスマスみたいにその日を指折り数えて待ってるよ。早くみんなに会いたいね!