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激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

PIANO

2014.09.10UPDATE

2014年09月号掲載

PIANO

Member:Chris (Ba) Jez (Gt/Vo)

Interviewer:米沢 彰

-はじめまして!激ロックです。初めての掲載となりますので、最初に自己紹介をお願いできますでしょうか?

Chris(以下C):やぁ、ベースのChrisだよ。仕事は知的所有権を取り扱う弁護士をしているよ。

Jez(以下J):俺はJez。バンドではギターと少し歌も担当している。僕はいくつかの病院で医師をしている。他のメンバーも紹介するとドラムのCiaranは会計士で、新メンバーのSamはウェブ・デザイナー、ヴォーカルのDanは知っている人も多いと思うけど、有名なヴォーカリストで音楽を仕事としているよ。

-6年ぶりとなるリリースおめでとうございます!音源が完成した率直な感想を聞かせてください。

C:すごく安心したよ。このアルバムを作るのに本当に凄まじい時間と情熱を注いでいたからね。みんなの反応が楽しみだよ。

J:そうだね。何よりもまずは安心したよ。新しい音楽をこうしてリリースできたことは本当に最高な気分さ。

-6年ぶりのリリースとかなり時間が空きましたが、この間のバンドそしてメンバーの活動について教えていただけますか?

J:僕は2009年に医学学校を卒業し、国内の様々な場所で実習を積んできた。

C:ロンドンやパリの法律事務所で働いていたけど、それ以外の時間はずっと曲を書いていたよ。

J:他のメンバーも同じさ。みんな日中は仕事をしっかりこなし、その傍らでずっと音楽をしてきた。ヴォーカルのDanだけはフルタイムでプロのヴォーカリストとしてのキャリアをしっかり積み上げてきたよ。

-今作の制作はいつごろからスタートしたのですか?

C:実は作曲作業自体は最後のツアーから始めていたんだ。Jezは曲にしたいリフをたくさん持っていたからね。本気で曲として作り始めたのは2009年だったかな。

J:そうだね。大半の曲は2008年か2009年には始めていた。でもいくつかの曲の原案になっているリフは2001年ごろに書いてたものもあるんだ。2011年ぐらいまでは、とにかくたくさんアイディアを書き溜めていたよ。

-"アルバムを制作しよう"というのは誰かが言い出したのでしょうか?それとも自然と制作に向かっていったのですか?

C:俺たちはずっとフル・アルバムを作りたいと思っていたんだ。ただ、ベストなタイミングを見計らっていた。CiaranとDanはPIANOとは別のプロジェクトもやっていたけど、その期間はJezと俺にとって自分たちを客観的に見られるいい機会になったんだ。

J:2008年の日本でのツアーを終えたあとに、今までの音源で使っていないアイディアでアルバムを作れるだけの素材が揃っていることに気がついたんだ。それに音楽と歌詞で伝えたい世界観もはっきりと見えていた。そこからはChrisとのジャムの中でアイディアを曲に育てていく作業が続いたよ。

-建築物(Architecture)の引き揚げ(Salvage)というタイトルからはコンセプチュアルな空気を感じるのですが、このタイトルはどういった意味合いでつけたのですか?

J:歌詞にしてもタイトルにしても解釈はみんなに委ねたいと思っている。俺たちの曲は比喩や象徴的な表現が多く、リスナーには歌詞と音楽のコンビネーションから湧き出るインスピレーションを自分と重ね合わせて自由に楽しんでほしいんだ。ただ個人的に『Salvage Architecture』が意味することを聞かれているとすれば、"破壊に対する情熱と革命の予感"という言葉が回答になるかな。