－今作はエモーショナルな部分が特に前面に出ているように感じられましたが、6年を経て、音楽に向かう感情や考え方などに変化はありましたか？

C：それは過去の2作を通じて学んだことをすべて活かそうと努力した結果だろうね。『Monogamy Is Encouraged』の衝撃的な感情の起伏と、『Valediction Of Verse』で完成した合理的なソングライティングのどちらも取り入れたかった。今回の作曲は俺とJezがほぼ担当して、2人で試行錯誤しながらジャムをしてデモ作りをしていたんだけど、そこで前の作品よりもエモーショナルなアプローチになったのかもしれない。

J：そうだね。ただ、俺たちが楽曲に込めたエモーションという意味では今も昔もまったく変わらないよ。

－PIANOはこれまでに2度の来日を果たしていますが、来日の際の1番の思い出を教えていただけますか？

C：俺は1回目のツアー最終日の前日に大阪で激ロックに遊びに行ったとき、Jezがキッズと一緒にサークル・ピットで走り回っていたことかな（笑）。あとは小倉でカプセルホテルに泊まったんだけど、そこでCiaranがシャワー室で変なやつにずっと付き纏われていたことかな。

J：俺とDanは一緒にいろんな日本の文化に触れることができた。寿司とか最新のトイレとかね。Chrisは高所恐怖症なんだけど大阪のスカイビルの展望台で歩けなくなって這って進んでいたのは最高だったな（笑）。でも思い出しただけでも泣きそうになるくらい、いい思い出は最後にLOSTと一緒にしたバーベキューかな。

－共演した日本のバンドの思い出はありますか？

J：それもやっぱりさっき言ったLOSTと一緒にしたバーベキューかな。彼らとは2006年のツアーを全部一緒にまわって本当に強い絆を感じてるんだ。彼らのライヴでのイントロを聴くと気合いが入ったものさ。他に覚えているのは福岡でTenhoととっても美味しいうどんを食べたことかな。

C：envyは本当に素晴らしかった。実はずっと彼らの大ファンなんだ。俺たちのボスであるTAGから東京で一緒にできるって聞いた時は本当に嬉しかったよ。一緒にツアーしたバンドは全バンド最高だった。日本のバンドは演奏力も高く、みんなとてもいい人ばかりだったよ。

－今作のリリース後もまた来日の予定はあるのでしょうか？

C：3回目のツアーは計画しているよ。

J：絶対行きたいね。日本は俺たちにとって第2の故郷とも呼べる場所で、早く日本でまたライヴできる日が来るのが待ち遠しいよ。

C：俺たちの日本のレーベルは2005年に契約してから本当によくしてくれて、また彼らと一緒にツアーに出られるのが本当に楽しみさ。幸運なことに過去のツアーで出会うことができた日本のみんなにまた出会えるのも本当に楽しみだよ。

－今後のバンドの予定を教えてください。

C：CDをリリースして密なリハーサルをしてヨーロッパでツアーをしてから日本に行くことかな。それからはまた作曲の日々さ。

J：そうだね。本当に待ち遠しいよ！