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INTERVIEW

VIO SYSTEM DIVIDE

2014.07.08UPDATE

2014年07月号掲載

VIO SYSTEM DIVIDE

Member:Yuichi Sukematsu (Vo)

Interviewer:藤崎 実

-2ndアルバム『Vio System Divide』のリリース、おめでとうございます。率直に、現在の心境を教えて頂けますか?

ありがとうございます。心境としては、ようやく出せたなという感じです。途中でバンドが駄目になりそうな時期もありました。12年も掛かってしまったという気持ちもあります。

-ニュー・アルバムのコンセプトやテーマがあれば教えて下さい。

人間の普遍的な生と死を題材に、産まれてからそれぞれ起こりうる人間の葛藤や心境を11曲目の楽曲にて表現しております。裏テーマとしては、恐怖です。肉体と精神を繋いで初めて人間は生きるということを念頭に置きながら。

-メタルやハードコアを基本としながらも、DREAM THEATERやSikThに近いプログレッシヴな展開な楽曲が多いと感じます。意識しての制作だったのでしょうか?

プログレッシヴな音楽が好きですね。メンバー全員がテクニカル的なスタイルのバンド、DREAM THEATERやMESHUGGAHといったバンドが好きというのもあります。自分としては歌モノの聴き易さを大切に、メタルでありながらも印象に残る様な楽曲にしたいので、あまり変拍子などを入れ過ぎないように逆に注意しています。

-リズム・セクションが巧みで、僕自身はとても楽しく聴かせていただきました。RUSHやMESHUGGAHをリスペクトしているというのも頷けます。SLAYERばりのギター・リフやブラック・メタルばりのブラストビートなどを多用していますが、一本調子に使うバンドとは違い非常に効果的に使用していますね。VIO SYSTEM DIVIDEが他のバンドと一線を画している大きな要因の1つだと思います。

そうですね。自分が殆ど作曲を担当しているのですが、ブラック・メタルも含め様々なジャンルが好きなので、あまり色々な音楽を取り入れ過ぎてオリジナティを損ねないように、あくまでVIO SYSTEM DIVIDEのオリジナルを作り出せる様な表現を大事にしています。

-それは新譜を聴かせていただいて凄く感じました。他のバンドにはないオリジナリティを確立できていますよね。Sukematsuさんがヴォーカリストとして表現したいことや、こだわりはありますか?

W. Axl Rose(GUNS N' ROSES)の七色の声を出すというのを例として、声も1つの楽器として考えています。それはやっぱり、唯一楽器に出せない喜怒哀楽といった人間の感情。怒りと哀しみ、希望などを言葉の種類で表現しようということで、自分も七色以上は声を出そうと意識しています。

-VIO SYSTEM DIVIDEの音楽性は日本のシーンでいうCOCOBATの様に、メタル・シーンは勿論、ハードコア・シーンでも受け入れられる立ち位置だと思います。バンドとしてジャンルの意識はしていますか?

実はまったく意識していなくて、作曲もグローバルをかなり意識していますね。