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INTERVIEW

Fated Lyeno

2014.05.14UPDATE

2014年05月号掲載

Fated Lyeno

メンバー:BAN (Vo/Gt)

インタビュアー:山口 智男

-4年ぶりとなる新作『justice before the dawn』を完成させた現在の心境を教えてください。4年ぶりということで、いろいろな思いがあるのではないでしょうか?

本当はスタート・ラインなんですけど、正直ほっとした気持ちではあります。4年越し。これは相当長い年月なんでしょうが、僕にとってはそう長く感じていないのが本音でしょう。日々の睡眠時間を削りに削って、このスタート・ラインまで戻ってきました。この4年は自分の体内時計では1年にも満たない程に苦労と充実感でいっぱいでした。1曲1曲にこれほどの想いが詰まったアルバムって存在するのでしょうか?――そう思うほどにこのアルバムが僕にとって1番濃い作品、今日までの自分の傑作だと感じています。

-2010年5月にリリースした前作『get over trials』が高く評価されながら、今回の『justice before the dawn』をリリースするまで4年空いてしまったのはなぜ?恐らく前作発表後の2度の(?)活動休止もその理由の1つだと思うのですが......。思うように活動できないところもあったのでは、と想像するのですが、4年間をふりかえって、今、どんなことを感じていますか?

自分がヴォーカルとして致命的である声帯の病を患ったことが主な原因かもしれません。『get over trials』は試練を乗り越えるという意味でしたが、実際に自分自身に課せられた試練に立ち向かうこととなりました。当初インディーでのデビューが決まってこれからだという時に僕自身が声帯へ全がん性の病気を患いました。もちろんヴォーカルなんてドクター・ストップです。リリース後からの活動も自分にとっては憂鬱そのものでした。そんな事態がメンバー脱退を引き起こし活動休止に至ることとなりました。声帯を摘出せずに病気を克服することができ、活動に戻ろうとするも思うようにバンドを動かせず、ステージに戻ることのできない歯痒さ、悩んでも悩んでも納得のいかない曲へ苛立ちを感じていました。自分が作る曲がいいのか悪いのかがわからなくなっていた時期さえありました。周りから励まされつづけ、この8曲が揃ったのです。今作をリリースしてから見ていく景色はどういったものなのか、それが楽しみの"ひとつ"なんです。

-Fated Lyenoの音楽性はメロディック・パンクとジャズとエモの出会いと謳われるとても個性的なものですが、いかにしてそういう音楽性に辿りついたのでしょうか?因みにBANさんが音楽の道に進もうと思うきっかけになったバンド/アーティストと言うと?

バンドは個性があってこそのモノ。要するに確実な目標を持ったバンドでないといけないと思い、トランスフォームした楽曲にしようと思ったのです。今ではいろいろなジャンルを取り入れてというのは珍しくはありませんが。あくまでも音楽は発明とそう変わらないものと思っています。シーンに存在しないモノを誰よりも早く実践することが大事だと思っています。自分が音楽をしようと思うきっかけになったアーティストは厳選するとHAWAIIAN6です。僕の音楽概念を潰してくれたアーティストなのは間違いありません。

-もしよかったらBANさんというミュージシャンを作ったアルバムを5枚挙げてもらってもいいでしょうか?

HAWAIIAN6『SOULS』、HOLSTEIN『Delivered from the Past』、Norah Jones『Come Away With Me』、Nikki Yanofsky『Nikki~For Another Day』、HAVEN『Between The Senses』でしょうか。

-自分たちのサウンドを確立する過程で影響、刺激を受けた、あるいは目標にしたバンド/アーティストはいましたか?

バンドと言うよりは自分の目標ですが、やはりHAWAIIAN6には肩を並べてやっていきたいですね。自分が高校生の時にはHAWAIIAN6しか聴いていませんでしたからね。今も変わりません。バンドのコンセプトで考えれば、もう解散しましたがandrainというバンドでしょうか。

-これまで台湾ツアーも2度、経験していますが、どういう経緯で実現したのでしょうか?海外に行ってみて、どんなところがよかったですか?

1度、TRIBAL CHAIR、LAST ALLIANCEの海外公演へ同行したのですが、そこで台湾のかたがたの素直に音楽を楽しんでいる姿に魅せられて自分も台湾へ行きたいと思い、その時に得た繋がりを駆使してツアーをしました。そして実際に自分たちが行った際はリスペクト・バンドのHAWAIIAN6と一緒だったのですが、もうまさにアイドル級にキャーキャーでした。日本とはまた違うライヴハウスの雰囲気が、とても心地よかったのが印象的です。