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INTERVIEW

CLAPS FOR CAROLINE

2013.09.18UPDATE

2013年09月号掲載

CLAPS FOR CAROLINE

Member:Zoltan Rivasz Toth (Dr)

Interviewer:KAORU

-アメリカのImminence Recordsと契約し、日本でもGo With Meからジャパン・エディションのアルバムがリリースされますね。ハンガリーのバンドとしては珍しいことですが、今のお気持ちはいかがですか?

今はすごく嬉しい気持ちでいっぱいだよ。ハンガリーはとても小さな国で、その小さな都市テレクセントミクローシュを拠点に活動してる僕らが、こういったリリースの機会を得たことは言葉では言い表せないくらいの幸せな気持ちだよ!

-ハンガリーのアーティストには初めてインタビューさせていただくのですが、ハンガリーのへヴィ・ロック・シーンはどのような感じなのですか?

小さな国だけど、ハンガリーのロック・シーンはとっても活気があるよ。素晴らしいバンドや多才なミュージシャンがたくさんいるんだ。ただ、ひとつ問題があって、それはメディアがロックやメタルを取り上げないことかな。だから、メタルとかで有名になることは難しいことなんだ。

-CLAPS FOR CAROLINEは、元々はTHE BOYS COME TO KILLのメンバーが中心になって、そこに新たなメンバーが加わっていったとのことですが、現体制になるまでの経緯について教えてください。

そのとおり!Kristof(Gt)、Viktor(Gt)、Zoltan(Dr)は以前、THE BOYS COME TO KILLとして活動していたんだ。だけど、そのバンドの音楽にパワーを感じられなくなって解散することになったんだ。その後、ハンガリーで稀にみる素晴らしいヴォーカリストであるZsoltとの出会いがあってね、彼もその当時ちょうどバンドを探していたから、僕らはCLAPS FOR CAROLINEを結成することにしたんだ。僕らは明るい未来を直感して、結成まではあっという間だったんだよ!

-バンド名の由来は?

女の子の名前をバンド名に入れたくて、僕が提案した"Claps for"という単語と、Zsoltが提案した"Caroline"って名前、このふたつを合わせてCLAPS FOR CAROLINEに決めたんだ。Carolineは僕らの女神であって、彼女に関しての歌詞も多いんだよね。

-メンバーそれぞれの活動を教えてください。

メンバー全員バンド歴はまあまあ長いよ。2006年にZoltanとKristofがバンドをスタートさせて、その後Viktorが加入。Zsoltもいくつかのバンドを経験したのち、そして、David(Ba)も在籍していたバンドを辞めて、CLAPS FOR CAROLINEが結成されたんだ。

-ハンガリー語ではなく、英語の歌詞で歌っていますよね。これは元々海外シーンを意識して、英詞にしようということになったのですか?音楽的に英語の方がはまると思ったからですか?

僕らの世代は普段みんな英語で話すんだよ。英語だと歌詞もたくさんの人に伝えられるからいいよね。

-音楽性は、トランスコア、エレクトロコア、ポスト・ハードコアなど、今が旬のジャンルですね。その中にも様々なバンドがいますが、CLAPS FOR CAROLINEに関してはズバ抜けてキャッチーなメロディと、ノリの良さ、パーティー感が際立っているという印象です。それはバンド結成当初から目指していたサウンドなのでしょうか?

僕らはメタルばかりを聴いてるわけじゃなくて、ダブステップ、ディスコ・ミュージック、ポップ・ミュージック、ロック、他にもいろんなジャンルの音楽が好きなんだ。僕らの主軸はメタルだけど、目指しているサウンいろはいろんなジャンルの音楽を融合させること。キャッチーなリフ、ヘヴィなリフ、ユニークなエレクトロニック・パート、これらがCLAPS FOR CAROLINEの音楽を成り立たせているんだ。

-曲作りの基本となっているプロセスを教えてください。

曲によって作り方は違うよ。ある時は表面的な部分だけ作ってそれをスタジオでセッションしながら作り上げていったり、ある時は自宅で熟考したテーマやリフをスタジオに持ち込むこともある。僕らのホーム・スタジオでの作業が1番スムーズに進むかな。曲をいかにカラフルに、また良いものにするための最大限の努力を惜しまないよ。レコーディングは大抵、最初にドラムを録って、そのあとにギターを録るんだ。ヴォーカルとスクリームは今がベスト・タイミングだと思ったその時に録るようにしているよ。

-トランシーなシンセの音やダンス・ミュージックの要素も濃厚で、とてもクオリティが高く仕上がっていますね。このエッセンスをハードコア・サウンドにうまく組み込むポイント、秘訣はなんだと考えますか?

秘訣は特にないかな。やりたいようにやるだけだよ。かっこいいトランス・パートが作れたら、それをブレイクダウンかハードなリフに組み込んでみるんだ。そして曲がユニークになるように試行錯誤していく。いろんな要素を融合させることを嫌う人も多いと思うけど、僕らはこういった融合こそ、未来に繋がることだと思うんだ。僕らは音楽のジャンルの壁を壊したいと思ってるんだ!