INTERVIEW
3style
2013.07.12UPDATE
2013年07月号掲載
Member:Ryotin (Vo/Gt) Hino(Ba/Vo) Naoki(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
-前作で言えば、「Wagokoro」のような位置付けの楽曲ですね。
Ryotin:そうですね。日本人らしさを大事にした曲ですね。まあ、メロディは自然とそうなっちゃうんですよね。考えてメロディを作ると、ちょっと違うなと思うから、これでいいかなと。
-歌詞に関してですが、今回はHinoさんとNaokiさんの2人で書いてるんですか?
Naoki:Hinoに相談しつつ、僕がメインで書いてます。前作はもともと歌詞があったけど、より伝わるためにはどうすればいいか、僕が考えたんですよ。今回はまっさらな状態から書いて。ただ、僕日本語がヘタクソなんで(笑)、それをHinoちゃんに正してもらって。自分が歌詞を書くときは、誰かに伝えたいとは思わなくて。自分が思ったことをバーッと書いてるだけなので。良い意味でも悪い意味でも、こういう人間がいるんだよ、みたいな部分を感じてもらえたらなと。歌詞に関してはこだわったつもりです。
-こだわった点は?
Naoki:自分の世界観を大事にしたくて。英語で歌っている分、曲の感情をまず聴いて、歌詞を読んで、後からさらに感動が増すようなものにしたくて。この曲はこんなにいい歌詞やったんやって。HAWAIIAN6の「MAGIC」を聴いたときに、いい曲やなあと思って、歌詞を読んだらさらに良くて。それから歌詞を大事にするようになったんですよ。今回も曲を聴いて、歌詞も読んで、さらにかっこ良さが増すものにしたくて。自分の世界観でしかないけど、前向きなものが多くなったと思います。
Hino:歌詞は曲とマッチしてると思うから、またちょっと面白い感じになったんじゃないですかね。あと、「One moment to the darkness」は僕の世界観が凄すぎて、理解に苦しむと思うんですけど(笑)。
-どんな内容なんですか?
Hino:ある男性と女性がいて、その男性の心情を歌った歌詞なんですけど。歌詞を確認してもらったら、これどっちの話と聞かれて、女性じゃないのって言われて......それでフワフワし始めて。この話は男性が死んでしまって、死んでしまったら、その思いは伝えられないよ、という内容で。ものすごく想像を膨らませないと、わからない歌詞になんですよ。自分だけが理解してる感じになっちゃって(笑)。伝わるかわからないけど......別に伝わらなくてもいいし、人それぞれ感じてもらえたらなと。
-「Heaven」もそうですけど、人の死について扱った歌詞は前作にはなかったですよね。
Naoki:その曲は僕の伯父が亡くなって、その伯母さん目線で歌詞に書いたんですよ。純粋にキレイなメロディでこういう歌詞が乗るのは、よくあることだと思うんですけど。逆に「Heaven」みたいなガチャガチャした曲で、そういう歌詞を乗せるのは照れ隠しじゃないけど......周りから見たらミスマッチに思うかもしれないけど、僕は合ってると思ってるので。
-アルバム名の『GENERATION』にはどんな思いを込めて?
Hino:僕らの世代というか......先輩がいろんなイベントをやったり、面白いことをやってるじゃないですか。言ったら僕らはまだ若手で、若いバンドと対バンしてますけど、僕ら発信で何かをやりたいんですよ。アルバム名もこれが代表作と言えるような......これで何かを起こすというか......この1枚で世代を作ろうという意味を込めました。このアルバムが出て、インディーズ界隈がドカン!と行くんじゃないか、このアルバムで全部を変えてやる、という思いが詰まってます。
-並々ならぬ気持ちが込められてるんですね。
Hino:停滞はしてないと思うけど、変えなきゃいけない部分もあると思うので、先輩のケツを叩けたらいいなと。
-3styleの上の世代と言うと、先日スプリット・アルバム『THE ANTHEMS』を出したHAWAIIAN6、locofrank、dustbox辺りになると思うんですが、自分たちはどんな世代だと思ってます?
Hino:locofrankやdustboxと僕らの楽曲では似ているようで、似てないというか。ヘンに影響を受けてる感じはしないんですよ。だから、そこに食らいつくじゃないけど......そういうバンドが今あまりいないなら、先に進んで1歩抜け出したいなと思って。僕らが前に出たら、周りも焦るだろうし......とりあえずやるぞ!という気持ちですね。
Ryotin:先輩と比べてどうこうよりも、俺らが新しいものを作るぞ、という気持ちの方が大きいですね。俺らはシーンを作っていくジェネレーションだと思うんですよ。
Naoki:今年は自分たちの分岐点になるくらい攻め攻めな1年にしよう、という話し合いの中でこのアルバムが生まれたんですよ。3人の芯にあるのは攻め攻めな気持ちなので、先輩にかかっていけるようなアルバムが作れたんじゃないかなと。