INTERVIEW
3style
2013.07.12UPDATE
2013年07月号掲載
Member:Ryotin (Vo/Gt) Hino(Ba/Vo) Naoki(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
-Hinoさんはどうですか?
Hino:単純にいままでやれなかった先輩のバンドや、ジャンルが違うバンドとの絡みも増えて、すごく刺激をもらえました。ライヴに関してもそうだし、考え方が全然違う人たちと話す機会も増えたから、身になることが多くて。あと、CDを聴いてライヴに来てくれたお客さんもいて、それが嬉しかったですね。
-なるほど。そして、今作の制作はいつ頃から始めたんですか?
Hino:もともとツアーが終わって、すぐに出したいと思ってて。ツアー前にある程度決めて、ツアー後に改めて詰めた感じですね。
-前作の時点で、次の作品を見据えていたんですね。
Hino:そうですね。動きを止めたくなかったし、先にそういうプランを立てないと、グダグダすると思うから。今回は最初ミニの予定だったけど、結果的にアルバムになったんですよ。
-そうなんですね。今作はデモ時代の楽曲も入ってますが、ほとんどは前作以降に作った新曲ですか?
Ryotin:もともとあった曲と、前作以降に作った曲と半々ぐらいですね。9割できてるけど、サビができなくて、3年ぐらい寝かした曲もあったから。ミニからフル・アルバムに変えたので、それから1、2曲足したりして。
-前作は結成から5年までの集大成的な作品でしたが、今作はバンドの中ではどういう位置付けの作品になるんですか?
Ryotin:今回はやりたいことをやった感じですね。メロディにこだわって、自分が好きな重めのリフもガンガン使ってるし、僕的には前作も好きですけど、今回の方が聴き応えがあると思います。前作は1stアルバムということで、攻め攻めというか、2ビートが多かったんですけど。今回はこんなのもできるんだぞ、というのを見せたくて。もともとあった曲も入ってるし、あまり一辺倒なバンドと勘違いされたくなかったから。
-バラエティ感を意識したと。
Naoki:前作は僕が加入する前からあった曲で、実際の曲作りには参加できなかったけど。今回はようやく自分の意見を言って、曲を作ることができたから、それがでかくて。Ryotinが持って来る曲に対して、ああだこうだ言ったから、僕の中で思い入れという意味では今回の方が大きいですね。早くライヴでやりたいなって。
-今のメンバー3人の色やアイデアをしっかり取り入れてるという意味で、ある意味1stアルバムみたいな感覚もあるんですかね?
Hino:そう言われたら、そうですよね。
Ryotin:えっ?俺、全然意味がわからなかった。
Hino:今回は3人でちゃんと練った曲が並んでるから。
Ryotin:ああ、そうですね。Naokiの色も取り入れてるので、今の3styleの作品になったと思います。
-今作を作る上ではどんな話し合いをしました?
Naoki:前の3styleは曲が速いというイメージだったと思うけど、今回はRyotinも言ったように、それだけじゃないんだぞと。ほんとにやりたいことをやろうと。自分たちの頭の中にあるリズムのイメージ......例えばここは2ビートやろという部分を、あえて違うリズムにしてみて、それでしっくり来たら、メンバーもいいじゃんって感じで。今回は試行錯誤したから、リズムに関してはやりたいようにやれました。体を揺らせるようなリズムだったりとか。
Hino:もともとNaokiが入る前に完成してなかった曲たちも、2ビートだけじゃなく、いろんなリズムの曲があったんですよ。Naokiはそういうリズムの方が好きなので、それでバリエーションも広がったのかなと。前作はシングル曲を全部入れたような感じだけど、今回は僕的にはアルバムとして完成されてるイメージなんですよね。
-確かに前作はキャッチーでフック盛り沢山でしたが、今作はアルバムのトータル性で聴かせる手法を取ったと。
Hino:単純に2ビートじゃない曲をやりたい時期があって。そのときにいろんな曲ができたんですよ。
-新曲はどの辺の曲になるんですか?
Ryotin:「Image」はパワー・ポップをやりたかったんですよ。ほかにメロコア、メタル、ハードコア、ちょっと横ノリな曲......要するにいろんな曲を散りばめました。
-自分たちなりのフィルターを通して、いろんな曲調にトライしたかったと。
Ryotin:そうですね。前作は曲の中で展開していたけど、今回は1曲1曲のカラーが違うから。アルバムとしてストーリーを持たせたかったので、そこはみんな満足してますね。