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INTERVIEW

SIAMESE FIGHTING FISH

2013.06.11UPDATE

2013年06月号掲載

SIAMESE FIGHTING FISH

Member:Mizra Radonjica (Vo)

Interviewer:山口 智男

-結成は2011年だそうですね。SIAMESE FIGHTING FISH(以下SFF)はどんなふうに始まったんですか?

デビューは2011年リリースの『We Are The Sound』だけど、バンドは2009年から活動を始めたよ。僕らはコペンハーゲンで夜遊びしている時に出会ったんだ。バーで飲んだり、パーティーしたり、北欧のかわいい女の子たちを眺めたり。これが僕らのバンドのDNAの一部だね。あとは、INCUBUS、SYSTEM OF A DOWN、MARS VOLTA、REFUSEDからの影響や、デンマークの音楽シーンへの反発が、僕らがSFFを結成しようと思ったきっかけだよ。

-バンド名は観賞魚の名前ですね。

バンド名を決めることってすごく難しいことだと思うんだ。バンドを結成しようってなった時、僕らは僕らが本当にしたいことっていうのが決まってなくて、それで当時直感で響いたものに決めたんだ。鑑賞魚の名前を選んだ理由を言うならば、この観賞魚が持つ美しさと攻撃性かな。このふたつのブレンドが僕らの音楽にとても合うと思ったんだ。

-ヴァイオリンを擁する編成がユニークですね。最初、バンドを組んだとき、どんなバンドにしようと考えていたんですか? ヴァイオリンは最初から加えたいと考えていた?

僕やメンバーにとって最も大切なことは目立つこと。際立って目立つことだ。僕らは自分たちがいい曲を書く普通のバンドだって最初からわかっていたけど、不可能でないにしても、世界中でヒットするなんて野望は難しいって思ってたんだ。僕らより素晴らしいロック・バンドは他にたくさんいるしね。だから、僕らは新しいロックを生みだす必要があると思ったんだ。当初僕らは9人で活動してみたんだけど、僕らのサウンドに9人は多すぎた。ヴァイオリンを起用したのは、単純に新しさを取り入れたかったからだよ。日本のみんなも気に入ってくれるといいんだけど。SFFは進化しつづけ、前に突き進む。60年代の音楽に影響を受けているバンドはたくさんいると思うけど、それは僕らにとっては真実ではないんだ。2000年以前のレコードは僕のコレクションの中にはないかな。僕のことを勉強不足で無知な奴って呼んでくれよ。でも、直接は伝えないでね(笑)!

-パンク/ハードコア、メタルの影響が窺えるものの、それだけにとどまらない幅広いバックグラウドを持っているようですね。どんなバンドや音楽から影響を受けてきましたか?

僕のルーツはセルビアなんだ。僕らはセルビアからたくさんの影響を受けた。僕らのメロディからセルビアの雰囲気を感じとってもらえるかな。メンバー全員、ポップ・ソングも大好きだよ。すべてのロック・ソングには何らかのポップ・ソングの影響が隠されていると思うんだ。今回のアルバムにもたくさんのアーティストの影響が隠されているよ。伝わるかな。EMAROSA、EVERY TIME I DIE、PROTEST THE HERO、AGENT FRESCO、その他にもたくさん。僕はEVERY TIME I DIEで目覚めたんだよね! 今でも母乳を飲まされ続けているのがINCUBUS、SYSTEM OF A DOWN、RAGE AGAINST THE MACHINE。新作にこの3つのバンドが影響しているかはわからないけど、このバンドは僕らが尊敬し、そしてまた、夜になると僕らを悲しませるバンドだよ。だって、僕らは到底彼らに追いつきそうにないからさ。

-DIZZY MISS LIZZTは日本でも人気があるのですが、残念ながらデンマークの音楽シーンは日本ではあまり知られていません。デンマークの音楽シーンについて教えてください。

DIZZY MIZZ LIZZYは素晴らしいよね。ヴォーカルのTim ChristensenはCeline Dionにカヴァーされたりすごいんだ。デンマークの音楽シーンはVOLBEAT(googleで検索してみて!)がどんどんビッグになっていくね。アメリカのビルボードのチャートで8位に入ったバンドだよ。他にも、デンマークの音楽シーンにはレゲエ/ダンスホールやエレクトロ・ポップ・ミュージック等、たくさんのインディーズのバンドがいるよ。悲しいことに、デンマーク人はあまりロック・ミュージックが好きじゃないみたいだ。デンマークは小さな国で、ラジオ局もテレビ局もひとつしかないんだよ?!自分たちで自身のサブカルチャーを作っていくことは少し大変かな。でも、僕らはくじけずに突き進むよ。

-バンドのFacebookで“WE ARE THE FRONTLINE OF THE UNDERGROUND!!”と謳っているけど、アンダーグラウンド・シーンは活況なんでしょうか?

僕らはデンマークのアンダーグラウンド・シーンにおいて積極的に活動してる方って意味で書いているんだ。ほぼ1年を通して、僕らは毎週末にライヴをしているし、これはデンマークでは珍しいんだよ。

-我々がSFFと同じようにチェックしたほうがいいデンマークのアンダーグラウンドのバンドと言うと?

STREAM CITY、THE INTERBEING、A ROAD TO DAMASCUS、VOLAをおすすめするよ。彼らとはすごく仲がよくて、みんなデンマークにおける屈指のバンドだよ。