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INTERVIEW

SIAMESE FIGHTING FISH

2013.06.11UPDATE

2013年06月号掲載

SIAMESE FIGHTING FISH

Member:Mizra Radonjica (Vo)

Interviewer:山口 智男

-また、米英のロックにはないデンマークのロックならではの魅力と言うと?

僕らは創造力があるし、北欧ならではのセンスを持ち合わせていると思う。デンマーク人は新しいことにとても敏感だし、アメリカ人やイギリス人よりも真摯に演奏に取り組むと思うな(笑)。

-『Breathe:See:Move』で日本デビューする現在の心境は?

遠い外国で僕らのCDがリリースされるなんて本当に嬉しく思うよ。とても光栄だし、結成まもない僕らだけど、SFF史上とても大きなニュースだよ。日本のみんなが僕らの音楽を気に入ってくれて、そしてライヴを見たいって思ってくれたら本当に嬉しいよ。僕らも日本にぜひ行きたいって思っているよ。僕らは今まで、憧れのたくさんのバンドにこういう思いを抱いてきたんだ。みんなが僕らにこれと同じ思いを抱いてくれたら本当に嬉しく思うんだ。

-日本についてはどんなイメージを持っていますか?

真面目、たくさんの電光掲示板、日本酒、東京、芸者、Crossfaith、控えめで芯が1本通っている人々。僕の夢のひとつはいつか日本に行くことだよ。

-デンマーク国内で絶賛された『Breathe:See:Move』はどんな作品になりましたか?

デンマーク人による国内リリースとしてはとても高い評判を得たよ。国内で僕たち以上に評価された国内ロック・アーティストはいないんじゃないかな。メロディもレコーディングの手法も賞賛されたんだ。僕らはできるだけダビングなしのレコーディングに努めた。ほぼ全曲、ヴァイオリン、ダブ、ヴォーカル以外、ダビングしていないんだよ。純粋なエネルギーと自然さを大切にしたんだ。

-タイトル通りダンサブルな要素もある「Discodad」はアルバムの中では若干、異色と言える曲ですね?

実はこの曲は初期にできた曲なんだよ。飲んだり騒いだりすることや女の子たちがバンドのDNAだってさっき言ったように、この曲は30歳を超えてもパーティーで騒ぐことをやめられない奴らに捧げたんだ。ディスコ調なのは夜遊びやパーティー・ライフを表しているからさ。

-「Party Like Charlie Sheen」という曲のタイトルからは痛烈な皮肉が感じられますね?

いや、僕らは彼の生き方にただ驚いたんだ。自らの個性を前面に出して、世間にまったく調和する気のないあの感じ。そういった部分に僕らは心を通わせたんだ。僕らはこの曲を通して、世間一般でいる必要なんてない、外れていたっていいんだってことを伝えたかったんだ。

-『Breathe:See:Move』では政治的なメッセージを歌っているそうですね。どんなことを訴えかけようとしているんでしょうか?

最も伝えたいことは、悪いことなんて本当はないし、争ったって何の利益にもならないってこと。現在の経済状況にストレスを抱えたり苦しんだりしている人たちを見かけるけど、本当の経済危機は5年前に終わったんだ。僕らはここで豊かに暮らしていけているんだ。どちらにしても、僕らが伝えたいメッセージは、立ち止まるな、新しいものに目を向け、何かしら行動を起こせってことだよ。自分にできることに全力を尽くすんだ。1人の人間ができることはただそれだけだと思うから。そうすれば、道は開けるって僕らは信じている。健康な家族と友人がいればそれ以上のものは何もいらない。それだけがすべてだよ。こういったことがこの作品を通して僕らが伝えたいことだよ。

-北欧というと、社会保障制度が確立されているというイメージがあるのですが、実際はどうなんでしょうか? 暮らしやすい国という実感はありますか?

すごく住みやすいと思うよ。だけど偽りの危機に不満を言ったり大声で文句を言ったりする人が今もいるんだ。みんな北欧においでよ! 食事も住居もその他にもたくさん、政府から援助が支給されるよ。僕らは今、嵐が去って晴天の社会に住んでいるんだ。みんなが北欧に来てくれたら嬉しく思うよ。

-『Breathe:See:Move』というタイトルも何らかのメッセージあるいはスローガンでしょうか?

自分の人生に真っ向から向き合うんだ、そうしたら良いことが必ず待っているから。ってことだよ。

-これからの活動予定とみなさんの目標を教えてください。

『Breathe:See:Move』は日本で6月5日にリリースされたあと、8月に、まだリリースされていないヨーロッパ諸国でリリースされる予定なんだ。ツアーも計画中で、もし日本のみんなが僕らのライヴを見たいって言ってくれたら、僕らは喜んで日本に行くよ。日本のみんなこんにちは。僕らの音楽を聴いてください。絶対に後悔させないよ。僕らの音楽からロック、楽しさ、そして、新しさを感じてもらえるはずだよ。