INTERVIEW
AIRBOURNE
2013.05.16UPDATE
2013年05月号掲載
Member:Ryan O'Keefee (Vo/Gt)
Interviewer:KAORU
-AIRBOURNEに初めて触れるリスナーのために、AIRBOURNEとはどのようなバンドなのか、紹介をお願いします。
俺たちは本物のロックンロール・バンドで、正直で、エネルギーに満ちている。
-オーストラリアのワーナンブール出身とのことですが、地元のロック・シーンはどのような感じですか?
80年代はすごく活気があったけど、最近はそんなに元気じゃないんだ。今は低迷しているような感じだけど、それって復活する余地があるんじゃないかって捉えているんだ。
-昔は地元ばかりでプレイしていて、今は世界中でプレイしていますがAIRBOURNEは地元で大スター的な存在になってますか?
地元でプレイしていた時期もあったし、オーストラリアだけツアーしていた時期もあったけど、今はイギリスやヨーロッパをよくツアーしているし、需要があるから、地元の人たちは俺たちのことを誇りに思ってくれているみたいだよ。
-前作『No Guts,No Glory』から、新作『Black Dog Barking』がリリースされるまで3年と、少し長いスパンがあったようですが、この間はどのような活動を行っていたのでしょうか?
1年半はぶっ続けでツアーをしていた。それからアルバム制作が1年半だった。その1年半の間に、曲作りとかレコーディングをしていたんだけど、ニュー・アルバムのように、全く違う4本のデモを作った。数えきれないほどの楽曲が出来上がった。その間、ロードランナーがワーナーと合併して、たくさんの友達がいなくなって、その所為もあってアルバムの完成が思っていたより時間がかかった。でも、時間がたくさんあったことで更に磨きをかけることが出来たから、今はポジティブに受け止めているよ。
-『Black Dog Barking』の制作にはいつ頃から取り掛かりましたか?レコーディングにはどの位の時間を要しましたか?
中には古い曲もあるんだ。10年前に作った曲もあるし、ツアー中に曲作りをしたり、まあ、いつでも曲作りをしているけどね。実際のレコーディングは3ヶ月かかった。
-アルバム・タイトルを『Black Dog Barking』にした理由は?タイトル曲もありますね。
これって神話なんだ、“黒い犬”って、“悪夢”の意味があるんだ。よくトラックの運転手が眠くてたまらない時に、ブラック・ドッグが吠えているとか言うんだ。不意を突かれるって意味もある。この曲の歌詞は非常にヘヴィで、もっと詳しくその意味がわかるから、聴いてくれ。
-今作もロックンロール魂が炸裂していて、爽快な素晴らしい作品ですね!あなたたちはデビュー当時からAC/DCの系譜を受け継ぐノリノリのロックンロールを貫いてきましたが、変わらぬスタンスを貫くことにマンネリを感じることなんて、あなたたちにはないのだろうなと思いました。それについてはいかがでしょうか。
ロックンローツをこよなく愛しているから、絶対に退屈したり、飽きたり、マンネリ化するってことはないと思う。出来ることなら60才、いや、それ以降もずっとこのスタイルの音楽をやり続けたいと思うよ。
-今作のプロデューサーは、NICKELBACKやPUDDLE OF MUDDを手がけたBrian Howesですが、彼との仕事はいかがでしたか?アルバムにどのような貢献をしてくれましたか?
彼は最高だよ。次のアルバムも彼と一緒に作りたいと思う。彼はチームの一員、いや、家族の一員になってくれた。彼のプロデュースで、このアルバムの完成度が高くなったと思う。彼が来る前には殆ど出来上がっていたけど、彼のタッチによって音が大きく、洗練されたと俺は思う。
-Track.1の「Ready To Rock」からノック・アウトされました!アルバムのオープニングを飾るに相応しいアップテンポなナンバーですね。5:30と長尺ではありますが、あっという間に聴き終えてしまいますね。ギター・ソロも秀逸ですし、コーラスも印象に残ります。この曲について解説をお願いします。
この曲が10年前に作ったもので、EPに含まれていたんだ。レコーディングの時には最後にやった曲。Joelが何気なくこれをギターで弾いていたら、プロデューサーのBrianが「何それ?」って興味を持って、これをやるべきだと勧めてくれたからアップグレードして、更にパートを増やしたり、改良したりした。アルバムの最後に入れようと思ったのが、オープニングとして入れることが出来て、凄く嬉しいよ。
-「Live It Up」も個人的にお気に入りの曲なのですが、印象的なイントロから疾走していく展開が素敵ですね。
これはAIRBOURNEらしい楽曲だね。バンドのメッセージなんだ。多いに楽しんで、後悔なく生きるってことさ。