INTERVIEW
HAKAIHAYABUSA
2013.01.17UPDATE
2013年01月号掲載
Member:KZ (Gt/Vo) Moby (Ba/Cho)
Interviewer:KAORU
-激ロックでは初めてのインタビュー、よろしくお願いします。HAKAIHAYABUSAは02年に結成ということですが、BIOを見たところ、オリジナルメンバーはKZさんとNORIさんだけなのでしょうか?
KZ:オリジナルは僕だけ、Nori は2004年位から加入ですかね。
-現ラインナップになったのは11年からですが、それから今までの活動は順調でしたか?
KZ:超順調だったと思います。
-HAKAIHAYABUSAというバンド名の由来を教えてください。
KZ:命名した前のメンバーが言うには、ドラクエ2に登場する、”ハカイの剣”と”ハヤブサの剣”を掛け合わせた剣、”ハカイハヤブサの剣”から取ったらしいです。最強の攻撃力で2回連続で攻撃できるという強者です。
-SUBLIME、LONG BEACH DUB ALLSTARSなどの影響が色濃く伺えますが、“西海岸サウンドの魂”とはどのようなものなのか教えてください。
KZ:“自由”。それこそが西海岸サウンドの魂だと思います。例えばレゲエ・サウンドの後ろでメタリックに歪んだギターが入ろうが、そのレゲエ・ナンバーをやった後にいきなり激速ハードコア・パンク・ナンバーをプレイしても、DJのスクラッチ音やサンプリング音が入ってても何でもあり(笑)。とにかくアイデアが豊富で制約もない、明確なジャンル分けもない、“かっこいい”か“かっこよくない”か、“気持ちいい”か“気持ちよくない”か。これに特化していると思います。
-HAKAIHAYABUSAの音楽性は、西海岸サウンドであるだけでなく、KZさんのブルージーなヴォーカルが個性をより際立たせているように感じます。KZさんはヴォーカリストとしてどのようなアーティストから影響を受けているのですか?また、ラッパーのDAG FORCEさんと通じるものを感じたんですが、親交はありますか?
KZ:DAG FORCEさんは個人的に尊敬していますが面識は、ほぼないです。ヴォーカル・スタイルは、日本の演歌、歌謡曲、J-POPを土台にPUNK を通過して、最近だと Matisyahu は大好きで尊敬しています。
-デビュー・ミニアルバム『AS ALWAYS』リリースおめでとうございます!とてもグルーヴィーでかっこいい曲ばかりですね。大好きです!さて、今作はカリフォルニア系のファッション・ブランド“BLACK FLYS”、“SeedleSs”、“CRIMIE”とのコラボレーションということですが、このような形でリリースすることになった経緯を教えてください。
KZ:今までの活動の中で知り合い、酒を交わし、応援してもらってきたブランドです。今回タイミングも合って、新しい試みとして3つのブランドとコラボできることになりました。リアルな付き合いで個と個が繋がって徐々に輪になって広がって、最高の関係です。ありがとう!
-HAKAIHAYABUSAはファッション誌にもインタビューが掲載されたりもしていますが、ファッションやタトゥーへのこだわりもとても強いですよね。音楽とファッションの関連性を深めて提示することはHAKAIHAYABUSAにとって重きを置いている点なのでしょうか?
KZ:そこで生まれる個性や自由な表現っていうのを大切に考えています。ドレッドのラスタマンがハードコア・パンクをやろうが、モヒカン鋲ジャンのパンクスが下は短パン&ハイソックスでSK8してても、メロコア・バンドにロンゲのメタラーがいても、とにかく組み合わせ自由、やり方も自由 。こうじゃなきゃ駄目ってことはなく、伝統も大切にしながら、自分たちに最適なスタイルで表現する。それを見た人、聴いた人がまた自分の解釈で別の表現をする。そこが面白いと思って、HAKAIHAYABUSA流を現在も模索し表現している最中です。
Moby:ごく自然な個々の表現だと思っています。メンバーそれぞれの趣向があるし(笑)!10代の頃に衝撃を受けたバンド、アーティストからの影響は大きいですが、こうじゃないといけない!って感覚はなくて、思うがまま自由に!って感じですかね(笑)。音楽も同じで、そうやって影響受けたものをそれぞれが噛み砕いて、またそれぞれの表現へと変える。先は果てしないです(笑)。HAKAIHAYABUSAにはファッション、タトゥーに携わる仲間が各地にたくさんいることは幸せなことだな~っていつも思います。音楽、デザイン、アートも表現な訳で凄く良い刺激をもらえてますね。
-アルバムの製作期間はいつ頃から始めていましたか?また、収録されている6曲は、ライヴでプレイしていた曲からのチョイスですか?まだ披露していない新曲ですか?
Moby:作曲は日常的で録り溜めた中から絞り込んでメンバーに送ってって感じで緩く進めてましたけど、今回の音源制作に本格的に動き出したのは9月頃ですかね。2曲は既にライヴでプレイしていて他の4曲をプレイするのが楽しみです!