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INTERVIEW

HAKAIHAYABUSA

2013.01.17UPDATE

2013年01月号掲載

HAKAIHAYABUSA

Member:KZ (Gt/Vo) Moby (Ba/Cho)

Interviewer:KAORU

-アルバムを通して聴いて、新しさを追求するというよりは、西海岸サウンドの普遍的な魅力を継承することに重きを置いているという印象でした。でも、とても個性的なんですよね。これについてはいかがですか?

KZ:そうですね。まだまだこのサウンドは日本では認知度も浸透度も低いと思います。暴れるのも楽しい、緩いサウンドでビール片手に揺れるのも楽しい、僕らは後者で表現したいのですがまだまだ自分たちのサウンドも完成していないし、今までやってきた音を更に追求したのが今作かもしれないですね。僕らを入り口にどんどん深い西海岸のバンドとか掘って自分にぴったりの音楽、表現に辿り着いてもらうきっかけにでもなれれば本望です。

-歌はとてもエモーショナルに歌い上げているのに、歌詞は一貫してポジティヴですよね。「天使の休日」歌詞にある、“時に悲しい日々、それでも前向く日々”という一節が、HAKAIHAYABUSAのスピリットを現しているのかなと思ったのですがいかがでしょうか?

KZ:そこは大事にしています。現在想うのはいつもそれで、ポジティヴなバイヴスは自分の人生を好転させると信じています。

-ギター・ソロも印象的なんですけど、これはKZさんが全て弾いているのですか?また、ギター・ソロのメロディへのこだわりについて教えてください。

KZ:僕が弾いてると言いたいとこなんですが、今作はすべてWackのギターで僕はギター弾いてません。歌に完全に集中させてもらいました。ギター弾くのは好きですけどWackのギターが良すぎて弾く気なくなりました(笑)。過去の作品と今作を聴き比べてください。今までにはない奥行きと彩りがあります!!!

Moby:今作の『AS ALWAYS』での1番の変化は、Wackが加入し4人編成になって初めてのアルバム制作だったんですが、Wackのギター・ソロはレコーディングに向けてスタジオで作業してる時の音はベーシックを作ってる感じでレコーディングで録りながら仕上げてたのでミキシング・ルームでどんどん変化していくギターソロを聴いてるのが楽しかったし興奮しましたね。わっくんやばーーーーーーーーーーーい!!つって(笑)。

-アレンジ面で特に工夫した点や、苦労した点などがあったら教えてください。

Moby:作曲方法は純アナログで小さいアコギで曲の世界観とKZの声を想い描きながら作ることがほとんどなんです。その後のアレンジは各パート最高のアイデアを出してくれるし、バンドで合わせていく中で、毎回、自分のイメージを超えて、より素晴らしいものになるので苦労は感じないです。だけど1つ上げるとすれば、今回のレコーディングは当初5曲の予定を、録っていく中でアッパーな曲が欲しいなってことになって急遽1曲追加になったんですね。“よし!やるかー”って感じではいても、内心はもの凄く焦っていましたね(笑)。ごく限られた時間でゼロから作り出すのは厳しいし…で、結果メンバーの持ちネタ寄せ集めて4人で作曲して(笑)。でも今までHAKAIHAYABUSAではやったことない新しい作曲方法で良い経験になったし、結果的にお気に入りの1曲になりました。

-“ONE BIG FAMILY”では、あなたたちが敬愛するLONG BEACH DUB ALLSTARSのOPIE ORTIZがコーラスとして参加していますが、彼には“こんな感じで歌って欲しい”リクエストをしましたか?とてもかっこいい仕上がりになりましたね。

Moby:「ONE BIG FAMILY」という曲は10代の頃からの付き合いのSUNSET BUSってバンドのSATO-BOY(LOU DOG)に向けての曲なんですけど、彼ら(当時3.6Milk)は15年くらい前から歌詞にSUBLIMEのことを歌ったり、CDジャケットをOPIEが手掛けたりしていたんですよ!この曲ができ始めた時にSATO-BOYの満面の笑顔も同時に浮かんできたんですよ(笑)。なのでSATO-BOYが手掛けるオムニバス・タイトル、レーベル名にもなってるONE BIG FAMILYってのをそのままタイトルにしました。OPIE来日ツアー名古屋と東京の2箇所で共演させてもらったのですが、レコーディング期間と同時期で東京の翌日の夜にOPIEが帰国するって話しは聞いてたんですけど、アテンドをするSATO-BOYから別件で電話があって近くにいるってことでOPIEと一緒にレコーディング・スタジオに遊びに来てくれることになって、その時の電話でSATO-BOYに向けての曲だからもし良かったら歌って欲しいってお願いしましたね。淡い期待をしつつスタジオに到着した時には2人は先に到着していてさらにOPIEが既に歌詞を見ながら考え出してくれてたので泣きそうになりました(笑)。OPIEへのリクエストはひとつだけで“OPIE!最高のフリースタイルお願いします”だけです(笑)。自分たちがSATO-BOYに向けた曲にSATO-BOYが連れてきてくれたOPIEがソウルを吹き込んでくれて。歌詞の内容と同じことがリアルタイムで起こっていて、録ってる最中はずっと鳥肌立ってましたね。今回のレコーディングでの1番の奇跡でしたね!

KZ:ほんま奇跡やったな。あの低音なのに抜ける存在感バリバリのヴォーカルはOPIE以外には考えられません。