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INTERVIEW

SECRET SPHERE

2012.12.27UPDATE

2013年01月号掲載

SECRET SPHERE

Member:Michele Luppi (Vo) Aldo Lonobile (Gt)

Interviewer:ムラオカ

-はじめてのインタビューとなりますがよろしくお願いします。日本にはいつ到着したのでしょうか?

Michele Luppi(以下M):日本には16日の日曜日に着いたよ。

-プロモーションのスケジュールがカツカツというよりは、ある程度余裕を持って日本に来ているのでしょうか? どこかに遊びに行きましたか?

Aldo Lonobile(以下A):いや、ホテルの周りをぶらぶらしたぐらいだね。それでも迷子になってしまったんだよ(笑)。

-クラブやバーなどには遊びに行かないんですか?

M:日曜に日本に着いてちょっと見に行ってみたんだけど、日曜の夜だったせいなのか、あんまりお店が空いていなかったんだ。でも、バーの名前は忘れてしまったけど、渋谷のビルの6階にあるロック・バーに遊びに行ったよ。

-まずは7枚目のフル・アルバム『Portrait Of A Dying Heart』リリースおめでとうございます。10月末にリリースされてから2ヵ月近く経ちましたが、リスナーやメディアからの評判はいかがですか?

A:今回のアルバムは、SECRET SPHEREのキャリア上最も評判が良いアルバムだと思う。ヨーロッパ各国でも高得点、高評価を得て、マンスリー・アルバムに選ばれたりもしているんだ。日本でもメディアからも良い反応を得ていると日本の担当者の方が言っているから、全体的に見て、最も評価の高いアルバムなんじゃないかな。

-日本国内ではマーキーからワーナー・ミュージックへと移籍しましたが、どういった経緯で移籍することとなったのでしょうか?

A:これまでの作品はマーキーから出していて、10年ぐらいの付き合いになるんだけど、決して関係が悪くなったというわけではないんだ。ただ、ワーナー傘下のquarter century flameからオファーを受けて、バンドの名前を広めるにはそっちの方がいいと思ったんだ。マーキー時代にも、2枚目の『A Time Never Come』は評価が高かったんだけど、バンドの名前を広めるという意味では、あまり効果的ではなかったと思うんだ。13年バンドを続けていて、一向にらちが明かないというのは色々考える部分があるし、バンドを成長させるためにも、オファーを受けた方が良いと思って移籍を決心したんだ。マーキーとの関係は決して悪くないんだけど、新しいレーベルに移籍してみて、情熱を感じるんだ。長年所属していても、そこまでの情熱をなかなか持ってもらえなかったということを、移籍してみてひしひしと感じているんだ。

-マーキーはどちらかというと、メタルだけというレーベルですが、ワーナーは一般的で幅広いロック・ミュージックを扱っているので、より広がるという意味もあったのでしょうか?

A:そうだね。俺たちの狙いとして、正にそういうところがあるんだ。Micheleとよく話をするんだけど、俺たちはSECRET SPHEREの音楽をメタル・ファンにだけアピールするつもりはないんだ。例えば、ニュー・アルバムの中にもあらゆるタイプのファンに気に入ってもらえる楽曲を収録しているから、色んな方面にアピールしていきたいと思っているよ。

-結成当初からのヴォーカリストであったRoberto "Ramon" Messinaが脱退した理由を教えてください。また、そして元VISION DIVINEのMichele Luppiが新ヴォーカルとして加入しましたが、加入することになった経緯を教えてください。

A:前任のヴォーカリストのRobertoは、今作のレコーディング中に脱退してしまったんだ。今回のアルバムは、バンドにとって最重要だと考えていたんだけど、Robertoが持ってきた歌メロのクオリティはイマイチで、アルバムの趣旨にも、音楽にも合わないと感じたんだ。それで、本人に一緒に作り直そうと言ったんだけど、Robertoは“俺はこれでいいと思うし、これが駄目ならもう駄目だね”と音楽的に意見が合わなくなってしまったんだ。別に仲が悪くなったということではないんだけど、それで彼が辞めることになったんだ。そしてRobertoがバンドを辞めたときに、代わりとなるヴォーカルとして、俺の頭に思い浮かんだのはMicheleだけだったんだ。歌ってバンドの中でもすごく大切だし、音楽のクオリティに見合うだけのヴォーカルの能力を持っていなきゃいけない。それができるのは、Micheleだけだと思ったから、彼に声を掛けたんだ。

-実際にオファーを受けていかがでしたか?

M:丁度Aldoからオファーが来る3週間前ぐらいに、友達と山に行って、お遊びだけどアコースティックでプレイしてたんだ。そして、一緒にいた友達に“今やっている仕事に満足していない”という話をしていたら、その翌日にAldoから“うちのバンドに入らないか?”ってメールで連絡が来たんだ。俺はとりあえず、歌メロや歌詞を付けるから、ヴォーカル抜きの音源を送って欲しいとAldoに頼んで、20日間作業をした。その出来を見て納得して、加入しようと決意したんだ。