INTERVIEW
SECRET SPHERE
2012.12.27UPDATE
2013年01月号掲載
Member:Michele Luppi (Vo) Aldo Lonobile (Gt)
Interviewer:ムラオカ
-バンドの歴史が出来てきて、7枚ものアルバムを作っていると、少しずつ音楽性が変わってくると思います。曲作りをする上で初期のサウンドが好きだったファンも見捨てられないし、新たなチャレンジもしたいということで、非常にバランス感が難しいのではないかと思います。その点はいかがですか?
A:常に自分に対して正直でありたいし、ファンに対しても正直でありたいから、そういうことは考えないね。もし、2001年にやっていたことと同じことを今やろうとしたら、それは今の自分に対して正直でなくなっているし、今の自分らしさを出していないということになると思うんだ。ファンとしても、アルバムごとに何か違うことにチャレンジしているバンドが好きだと思うんだ。例えばKAMELOTなんかも、初期と今では全然違うと思うんだけど、今の方がずっといいと思うんだ。アーティストっていうのは、その都度色々考え方が変わってくるものなんだってことをファンのみんなには分かってもらいたいね。もちろん、IRON MAIDENやAC/DCみたいにずっと同じことをやっているのもいいと思う。だけど、普通はアーティストっていうのは変わっていきたいと考えているんじゃないかな。
M:変化ではなく、成長なんじゃないかな。何かアーティストが新しいことを発見したとすると、それは新しいことというよりは、同じことでも別の観点から見てるということだと思うんだ。何よりも自分自身を満足させるというのが第1で、そこをクリアしないと正直ではなくなってしまうよね。正直でないことをすると、ファンには見抜かれてしまうし、あくまでも正直であるということはやっぱり大切だよ。変化というと、過去を否定するような感覚はあるけど、そういうことではなくて、過去にやってきたことは過去にやってきたことでいいんだけど、その上で積み重ねとして、成長として違うことをやっていくというのは、すごく大切なことだと思うな。