MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

DOMENICA

2012.10.09UPDATE

2012年10月号掲載

DOMENICA

Member:Bekki Friesen (Vo)

Interviewer:KAORU Translator: Yuga

-一緒に作業するメンバーが変わると大変なことも多いと思うのですがいかがでしょうか?

大好きで、密接に仕事をしてきた人たちが辞め決心をするのはがっかりすることよ。最初は彼らが最高の音楽キャリアになるように努力して上げていたので怒りを感じた、彼らはそれに感謝してなかったように思えた。7年間もかけて築いたバンドがラインナップを変えたらどうなるだろうと考えた。でも周囲の人たちは変化は何かの機会につながると支えてくれた。そしてそうなったと思う!今のバンドは今まで以上に強くなっている。友達もいっぱい作れたし、自分自身タフになれたと思う。早くみんなにショウを見てもらいたいわ。

-それでは、アルバム『The Better In Us ALL』について聞かせてください。11年3月からレコーディングに取り掛かって、リリースまでに1年7ヶ月の年月を要した理由はなんでしょうか?

長い時間がかかった理由は1つだけじゃないの。スケジュール通りにミキシングが終わらなかったことは確かだけど、ミュージック・ビデオの撮影もやりたかったし、他にも取り組みたいことがあったから、それらに数ヶ月時間を費やした。でも、何事も理由があって起きると思っているから、アルバムを今リリースするのが1番いいタイミングだと思うわ。

-力強い魂を感じ、表現力豊かなBekkiのヴォーカルに磨きがかかったのはもちろん、ロック然とした輝きを放つ素晴らしい曲ばかりですね。いつ聴いても廃れることのない普遍的なロック・アルバムだと感じました。普遍性というのはBekkiにとっても大事にしていることでしょうか?

ええ、ありがとう!私は長い間人に喜ばれる音楽が作りたい。流行なんてどうでもいい、自分にとって真実だと言える誠実な音楽が作りたいの。自分にとって真実だったら、他の人もそう思えるはずよ。私のコレクションの中にあるSILVERCHAIR、SYSTEM OF A DOWN、RADIOHEADなどをとても大切にしているの。長い間彼らのアルバムを聴いて来たし、これからも聴き続ける。私もファンとこうした繋がりが欲しいと思っているわ。

-アルバム・タイトルを『The Better In Us ALL』にした理由は?また、今作のテーマを教えてください。

このタイトルは、今の世の中への私の気持ちよ。1stアルバムでは、もっとダークで怒っていたかもしれない。何年も経験を積んだ今、それが力と自立精神に変わったわ。アルバムのタイトルは、人はみんな本質的にはいい人だってことを思い出させてくれる。時々悪いことをしても、ほとんどの人に良さがある。“良さ=誠実さ”だと思っている。これがアルバムのテーマなの。堂々としていて断定的なのよ。ハード・ロックの音楽の中で、聴く人に自分自身に忠実でいることを促し、励ましているの。時々リスクを背負うことになるけど、最後には自分の人生は自分のものであるべきなの。誰もあなたが誰なのか言う権利はない、だって、あなたほどあなたらしく出来る人はいないもの。

-完成させるまでに特に苦労した曲はありますか?

いえ、ないわ。曲作りで苦労した時は別のことを始めるの。素晴らしい曲の始まりはハードドライブにいっぱいある。いつかまたそこに戻って終わらせようと思うけど常に気を逸らしてしまう新しいアイデアがあるわ。

-「I Will Be There」は私もお気に入りの曲で、力強いメッセージ性を感じますが、この曲の歌詞が出来た背景について教えてください。

よかった!この曲は辛い時を経験していて、孤独を感じている友達に向けた作った曲なのよ。その友達は、私がその人について曲を作ったことは知らないけど、私なりに“応援しているから!”って表現しているのよ。

-「Life Support」もかっこいいロックンロール・ナンバーですね。因みにサンプリングされている男性の声は?

曲を作り始めた時から強いメッセージがあるようなサンプリングを入れたかったの。でもスタジオで作ったものではなく、本物のクリップにしたかったから、これはWinston Churchill (40年~45年にかけて国民を指導し、第二次世界大戦を勝利に導いたイギリスの首相)の演説からとったの。彼は戦争について話しているんだけど、“絶対に屈服してはいけない。大きなものも小さなものも些細なものはない。絶対に屈服するな”って。これは私が人に伝えたことだった。コントロールを取り戻すことについて歌っている曲のメッセージにぴったりだったわ。

-Bekkiはオーケストレーションやパーカッションも担当していますが、その作業の際、特に気を遣っていることや工夫していることを教えてください。

難しい質問だわ。もっといい返答ができればいいけど、曲次第だと思う。どの曲も別に性格があったり、経験があったりすると思っている。