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INTERVIEW

ALL FACES DOWN

2012.10.17UPDATE

2012年10月号掲載

ALL FACES DOWN

Member:Florian Rauscher(Ba)

Interviewer:ムラオカ

-まずはバンドの結成から今に至るまでを教えてください。

バンド編成はいたって普通だよ。ドラムにベースにギター2人、それにヴォーカル。1年前、ギターの1人が仕事と大学に専念するって言って、脱退したんだ。それで新しいギター・メンバーを探すことになったんだけど、これはそんなに難しいことじゃなかったよ。新メンバーとなったAlvin Ehrnbergerはまさにパーフェクトなんだ。ギタリストとしてだけでなく、友達として、ローディーとして、『Face The Truth』のレコーディング中でも大きな役割を果たしてくれたよ。まさに彼が僕らのぽっかりと空いた穴を埋めてくれたように思う。今までで1番の結束力を今、感じているんだ。

-10年に結成してから約2年でEPとこのアルバムと2枚もリリースということで、かなり順調に活動が出来ていると想像したのですが、実際いかがですか?

そうだね、順調にいってると思うよ。ALL FACES DOWNとして初めてやったライヴと同時にEPもリリースしたんだ。たくさんの人に僕らを知ってもらうためにオーストリアのヴィエナ近郊やヨーロッパ各地でたくさんライヴをするようにしてるんだ。音楽性やステージ・パフォーマンスを高めるためにもバンド・コンテストにも出演してるよ。僕らはバンドとは別に仕事をもっているし、なかなか新曲の制作に打ち込む時間を持てないから、『Face the Truth』のレコーディングをきっかけに、ライヴの回数を可能な限り増やそうってまた新たに決意したところなんだ。でも、質問に答えるなら……そうだね、日本での発売も決まったし、僕らはとってもラッキーだね。本当は普段の仕事なんて放っておいて、音楽にもっと集中したいんだけどね。でもたぶん、僕らの夢はそんなに遠くない未来に叶うって信じているんだ。

-バンド名である“ALL FACES DOWN”は決して個性的なバンド名ではないですが、あなた方の音楽性ととてもマッチした名前ですね。このバンド名を付けた由来を教えてください。

僕らのバンド名には複数の意味が込められていて…まず第1に、響きがかっこよくて、みんなに馴染みやすい名前にしたかったんだ!第2に、人は皆、自分自身に正直であるべきで、“偽りの顔”なんて持つべきじゃないし、そんなの捨て去るべきだと思うんだ。その思いをバンド名を通して訴えたいんだ。第3に、“FACES”って英単語には壁って意味がある。僕らは君たちをためらわせているもの、その壁を壊したいと思っているよ。バンド名にはこの思いも込められているんだ。いつだったか英語の先生に僕らのバンド名を聞いて何を連想するか質問したことがあるんだけど、彼はこう言ったよ。試験中にテスト用紙を見てかたまっている生徒たちに僕らのバンド名を言ってあげたいってさ。

-オーストリア出身のバンドとは非常に珍しいですね。オーストリアの現在のロック・シーンの状況を教えていただけますか?

オーストリアのロック・アーティストは活動するのが大変なんだ。スクリーモに影響されたハードコアのバンドは特にね。オーストリアではこのジャンルはなかなか受け入れ難いんだよ。でも、オーストリアにも素晴らしいバンドはたくさんいるよ。彼らはもっと評価されるべきだと思うな。僕らは国境を越えて、可能な限り外国でライヴをするようにしてるんだ。もちろん、オーストリアは小さい国だし、バンドの数も少ないんだけど注目してほしいな。

-話は逸れますが、オーストリアというと大分前ですが、.spoutというミクスチャー、ラップコア・バンドが日本で流行りましたが本国では人気がありましたか?

彼らはオーストリアでもすごく人気があるよ。.spoutはオーストリアのロック/メタル・シーンですごくビッグなバンドだよ。彼らはオーストリア国内でも大きなフェスの1つ、Nova Rock Festivalでも演奏したことがあるよ。でも残念なことに、この夏に解散しちゃったね。以前僕らも彼らと対バンする機会が2回あって、彼らの解散間近のライヴで対バンしたんだ。彼らはみんなすごくいいヤツだよ!

-今回日本でリリースされる1stアルバム『Face the Truth』は本国では去年リリースされたものですよね?地元やヨーロッパでの評判はいかがですか?

友達、家族、ファンのみんなはすごく気に入ってくれているし、日本での発売も喜んでくれているよ。僕らはみんなのサポートに本当に感謝しているんだ。GUADALAJARA、FROM DOWN TO FALL、.spout オーストリアのバンドもたくさん日本でリリースしてるしね。僕らも彼らの仲間入りができて嬉しいし、彼らに続きたいと思っているんだ。

-日本でリリースが決まった時の気持ちを教えていただけますか?

信じられなかったよ……僕らみたいな普通のヤツらのCDが遠い国で発売されるなんて信じられなくて、決まった瞬間メンバーみんなでしゃがみこんじゃったよ。今回のことに僕らはたくさん感謝してるし、また、僕らの次の1歩に繋がればいいなって思ってるよ。