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INTERVIEW

TRACEDAWN

2012.08.08UPDATE

2012年08月号掲載

TRACEDAWN

Member:Tuomas Yli-Jaskari (Gt/Vo)

Interviewer:ムラオカ Translator : Yuga

-フィンランド出身のサイバー・テイストのメタル・バンドとはとても珍しいですね。あなたがたがどうやって結成に至ったかを教えてください。

俺がメタル・バンドを始めようと思ったのは05年。メタル・バンドに入ることを長年夢見ていて、05年の12月にひとつのデモ・ソングを作ったんだ。後に「Without Walls」という名で知られるようになるんだけど。そしてそのデモを元にインターネットを通じてバンド・メンバーを探すようになったんだ。06年後半、全てのメンバーを見つけた。そしてMORAVIAという名前で、最初のデモ・テープとライヴに向けて準備を始めたんだ。メンバーの誰も個人的には知らなかった。今はとても良い友達だけどね。そしてデビュー・アルバムのレコーディング中に、TRACEDAWNに名前を変えたんだ。

-TRACEDAWN というバンド名になる前に、MORAVIAという名前で活動してきたようですが、なぜバンド名を変えたのでしょうか?

MORAVIAという言葉をググったら、同じバンド名がたくさんいることに気付いたんだ。ヨーロッパの伝統的な地域のバンドすらいたよ。だから変えた方がいいと感じたんだ。MORAVIAはもともとデモ・ネームみたいなもんだった。“NAIL THE HEAD”も選択肢のひとつだったよ(笑)。今は僕たちのバンド名がNAIL THE HEADじゃなくて本当によかったと思っているけどね。

-MORAVIAで活動を始める以前はメンバー皆さんはどういった音楽活動を行っていましたか?

みんな他のバンドをやっていたよ。ドラマーのPerttuとギターのRoni、ベースのPekkoはTRIONFALEというパワーメタル・バンドをやっていたよ。彼らを個人的に知る前に彼らの音楽を聴いて、“ワオ、こいつらに俺のバンドに入ってもらわなきゃ!”って思ったことを覚えているよ(笑)!TRACEDAWNは僕にとって最初の本当のバンドだったかな。ViliはSERAPHIELというパワーメタル・バンドがあったし、そのバンドはまだ活動しているよ。NikoはずっとAMORALのヴォーカルだったんだ。あと俺たちの何人かは音楽を勉強してもいた。俺はベースと音楽理論を学んでいたよ。

-アメリカ、UKでもあなたがたのようなキラキラなエレクトロ、サイバー・シンセ・サウンドにメロディック・デス・メタルやプログレッシヴ・メタルなどを融合したような音楽性のバンドは稀有だと思います。活動初期から今のような音楽性だったのでしょうか?

最初に始めたときはこんなにエレクトロニックなサウンドは使っていなかったよ。 過去作はもっと伝統的なシンセ・サウンドなんだ。どんな音楽を書くとか、あまり計画したことはないんだ。ただ自分たちの好きな音楽をやっていて、俺たちの音楽性は最初のアルバムからかなり進化した。最近では僕たちはより良いミュージシャンで、ソングライターでプロデューサーだよ。でも全てのアルバムを誇りに思っているけどね。

-バンド名であるTRACEDAWNにはどういった意味があるのでしょうか?教えてください。

これは“Trace”と“Dawn”という言葉の組み合わせだよ。これは俺にとって、正しい態度を持っていれば次の日は必ずより良い日になるという意味も持っているんだ。嵐の後の静けさというか。

-3rdアルバム『Lizard Dusk』リリースおめでとうございます。本国ではすでに3月にアルバムがリリースされているようですが、ファンや媒体からの評判はいかがですか?

ありがとう!今のところほとんどはポジティヴなものが多いよ。 一部の人はとても気に入ってくれて、一部の人は大嫌いで。それがいいんだよ。全ての人を喜ばせるなんて無理だからね。一番大事なのは、俺たち自身が自分の音楽を好きってことなんだ。自分の音楽が好きじゃなければ、他の人が好きになってくれるよう期待なんてできないよ。

-『Lizard Dusk』というアルバム・タイトルが意味するものを教えてください。

“Lizard Dusk”はいろいろな意味があるんだ。全ての人が歌詞やタイトルを違った意味で解釈するから、その楽しみを打ち壊したくない。でも、それがどういう意味だと思うかみんなから聞けたら楽しいと思うけどね!

-アルバムに一貫したコンセプトやテーマはありますか?

ないよ。

-プロデュースはメンバーであるあなた自身が行っていますね。著名なプロデューサーを迎えようとは考えようとは考えなかったのでしょうか?

俺はずっとプロデュースすることに興味があって、今回はどんなアルバムにしたいかよく分かっていたから自分でやることにしたんだ。結果にはとても満足しているよ。もちろんプロデューサーとギタリスト、ヴォーカルを同時にやるのはとても大変だったけどね。たまにとても疲れてストレスが溜まって、レコーディングをやらずに寝てしまいたいこともあった。でもその価値はあったよ。完璧主義なところはちょっと僕の人生を邪魔していると感じるけどね(笑)。