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INTERVIEW

GOJIRA

2012.06.09UPDATE

2012年06月号掲載

GOJIRA

Member:Joseph Duplantier (Vo&Gt)

Interviewer:櫻井 カオリ

-今作のタイトル(邦題『野生の少年』)は非常に興味深いですね。文字通り野生味溢れる楽曲ばかりだと思うのですが、実際のところこのタイトルにはどういったストーリーがあるのですか?

 

これも自然にできたタイトルなんだ。弟やメンバーと自分たちの気持ちについて語り合っていたんだ。特に社会の中で自分がどんな気持ちでいるかとか、メタルヘッドの気持ちなんかについても話していた。今は大人になりきれない子供が多い世界で、そうした人たちは組織とか社会に溶け込むのが難しく、ワイルド・チャイルドのまま年をとっていく......それが俺たちなのかもしれないね。

-NYでレコーディングされたそうですね。その最中で起こった印象的なエピソードがあれば教えてください。

NYでレコーディングした理由は、その方が知り合いも多く携われる人が多いからだった。NYには友達も多いし、僕らが受ける取るインスピレーションも多い。それに上質のスタジオもたくさんあるから、良いフィーリングなんだ。本当はLAでレコーディングしようと思ったけど、ニューヨークを愛しているので、そこでやったんだ。

-新作の中であなたのお気に入りの楽曲を教えてください。簡単に解説もいただけると嬉しいです。

『Liquid Fire』は好きだよ。シンプルで正直でドラムのテクニックが好きなんだ。『Pain Is A Master』の歌詞はとても好きだな。人生で導いてくれる人がいなければ、苦痛が学ばせてくれるということを歌っている。それから最後の曲『The Fall』も大好きなんだ。

-日本盤に収録されているボーナス・トラックはどのタイミングで制作されていたんでしょうか?

それも今回レコーディングした楽曲で、まだどれがボーナスになるかわかってなく制作したんだ。わりと長いアルバムにして、ダラダラ何曲もやりたかったんだ。14曲、15曲のビッグなものよりは今回は短めでボーナスに2曲入れることにした。

-ところで、現在のフランス国内におけるメタル・シーンはどのような盛り上がりなんでしょうか?

良いバンドはあるんだけど、フランス外で活動することはあまりない。もしかしたらフランス語で歌っているか、ちゃんとした音楽の構造がこの国にないからなのかもしれない。経験もマネージメントもなく、国際的なバンドがあまりないんだ。イギリスなんかは世界にどんどん出て行っているけれどね。フランスの文化は誇りがありすぎるのかもしれないけど、本当に不思議だよ!

-新作は日本先行ということで、大変に光栄です。日本についてどんな印象を持っていますか?

日本は夢で見ていた場所なんだ!昔から日本に行きたいと思っていた。南アメリカと日本はまだ行ったことがない国なんだけれど、どうしても日本に行きたいね!とても魅力を感じる国だからこの目で見て、体で感じたいと思っている。

-10年に豪華ゲストを招いて制作されたEPが悲劇的な事故に見舞われてしまったそうですね。この耐えがたい絶望感について語るのは非常につらいとは思うのですが、聴き手側からすればぜひ再現してほしいというのが正直なところです。そうした話題が浮上しているということはありますか?

ファイルをなくしてしまったけど、今取り組んでいるからツアーで少しオフが少しできたら今年もう一度作ってリリースできると思うよ!

-今年の夏にはLAMB OF GODらとの北米ツアーも控えていますよね。ツアーに向けたリハーサルはもう始まっているんでしょうか? 意気込みなども教えてください。

今はSLAYERとのツアーをやっているんだけど、今も彼らのプロダクションオフィスでこのインタビューをさせてもらっている。その後もMETALLICAとのツアーやヘッドラインツアーをやって、少しリハーサルしてから7月のLAMB OF GODとのツアーに出かけるよ。

-新作を聴いて、早くライヴが見たいと思うファンが続出するでしょう。これからGOJIRAの世界を体験する日本のリスナーにメッセージをお願いします。

まだみんなと会ってもいないのにみんなのことを愛しているよ。日本からの応援にはとても感謝している。よくGOJIRAの次のステップは何かと質問されるんだけど、いつもそこで俺たちは"日本に行くこと!"って答えている。大ヒットを出したいとか有名になりたいと聞かれても俺たちは"日本でプレイすることが夢なんだ"って答えて来たんだ。必ず日本に行くので待っていて欲しい。今年はもうツアーでいっぱいなんだけれど、来年早々にでも来日を考えているんだよ!