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INTERVIEW

KISSIN' DYNAMITE

2012.04.10UPDATE

2012年04月号掲載

KISSIN' DYNAMITE

Member:Jim Müller (Gt)

Interviewer:KAORU Translator: Yuga

-まずはバンドの基本的な質問からさせてください。KISSIN' DYNAMITEはHannes(Vo)とAnde(Gt)のBraun兄弟が中心となって結成されたそうですが、2人は何歳くらいの時から一緒に音楽をやり始めたのですか?また、Andi(Dr)、Steffen(Ba)、Jim(Gt)とはどのようにして知り合ったのですか?

ハロー激ロック!!オレにとっては日本のメディアのインタビューは激ロックが初めてなんだ。オレのバンドのメンバーは、皆大体10歳位の頃からそれぞれの楽器を始めたんだ。HannesとAndeは2人でバンドを始めた頃に、Andiとオレも同じように自分たちのバンドをやっていたんだ。Braun兄弟のバンドにSteffenが後から加わった。2006年に、その2つのバンドが合わさってKISSIN' DYNAMITEが出来たんだ!それ以来とても仲の良い幼なじみで、このバンドはマイ・ファミリーでありマイ・ラヴだよ。

-デビュー当時、まだ16歳だったそうですが、多感な時期にプロ・デビューすることに恐れはなかったですか?学業と両立しながら本格的にバンド活動をするのは大変だったのではないでしょうか。

特に何も心配してなかったな...。だってオレたちは若くして、好きなことをしてお金を稼いでいたからさ。アルバムをレコーディングして、ドイツ中のライヴハウスを制覇して、凄く楽しかったし、その先に何が起こるのか、オレたちがどこに向かっているかなんて1秒も考えなかったよ。要するに、良い友人との気兼ねない時間だったってことだね。

-ドイツ南西部のシュヴァーベン出身ということですが、地元の音楽シーン、特にメタル・シーンはどのような感じですか?

英語では"Swabia"と呼ばれていて......オレたちの1stアルバム『Steel Of Swabia』にも入っているんだ。メタルはここではかなりビッグな存在だよ。そうだな、例えば50%の若者はAC/DCを知っているよ。2012年の今にしてはかなり多い方だろうね(笑)。

-KISSIN' DYNAMITEというバンド名の由来を教えてください。

あの頃、オレたちはクールなバンド名をずっと探していて、かなり議論も繰り返していたんだ。そして正にその議論の真っ最中に、Andiの電話が鳴って、その着メロがAC/DCの「Kissin' Dynamite」だったんだよ!それだけなんだ。魔法の瞬間だよな!

-KISSIN' DYNAMITEの音楽性的ルーツには、70~80年代のメタルからの影響が色濃く伺えますがいかがでしょうか?

全てはAC/DCから始まったんだ。オレたちのバンドもね。オレの場合は、10歳だった頃にAndiが放課後にAC/DCのDVDを見せてくれたんだ。Angus Young(※AC/DCのギタリスト)がステージで演奏しているのを見て、そこでオレは自分の人生で何をやりたいかについて100%の確信を持ったんだ。そして2年後、この世にはAC/DCだけではなく他にもバンドが存在するっていう大発見をしたね(笑)。オレはオヤジに影響を受けて、学校から帰って来ては、オヤジの古いレコードを聴き漁っていたんだ。MOTLEY CRUE、IRON MAIDEN、JUDAS PRIEST、ACCEPTなんかのサウンドに恋に落ちたよ。そして気付いたんだ、30年も時代を間違えて生まれてしまった!ってね。でもたぶんこれがオレの持って生まれた使命なのかもしれない、80年代を再び蘇らせるということがね。

-アルバム『Money,Sex & Power』リリースおめでとうございます!とてもパワフルでエキサイティングなサウンドに興奮せずにはいられません。ご自身でもこのアルバムの出来にはとても満足しているのではないでしょうか。前2枚に比べてどのように評価しますか?

ありがとう!たぶんオレたちの過去2作は、自分探しみたいなものだったと思うよ。分かるだろ?オレたちはやりたいことをやっていたんだ。だからその頃は、今のような決まったスタイルみたいなものはなかったんだ!どんなバンドにも、自分たちは誰なのか、そしてどこに向かいたいのかということを自分自身に問わなければいけない時があるよね。オレたちはその重大な問いについて過去2年間ずっと考えていて、その答えを遂に見つけたんだ!オレたちは自分たちにぴったりなスタイルを見つけたんだよ、それが"SLEAZEMETAL(下品なメタル)"さ!

-リスナーを飽きさせないバラエティに富んだ内容ですが、アルバム全体のバランス面にも重点を置いて考えましたか?

全く考えなかったね!オレたちは50くらいの曲やアイデアがあって、その中からベストなものを選んだだけなんだ。至ってシンプルだよ、良い曲が十分にある時は、アルバムは飽きさせるようなものにはならないしね。この結果にとても満足しているよ!