INTERVIEW
FURYON
2012.04.10UPDATE
2012年04月号掲載
Member:Matt Mitchell (Vo)
Interviewer:KAORU Translator: Yuga
-まずはFURYON結成の経緯から教えてください。メンバーとはどのようにして知り合ったのですか?
ギターのChris Greenとオレは、15歳のときに会ったんだ。オレはGreen家と少しの間一緒に住んでいて、そこでオレと彼は友達になったよ。その頃からオレたちは曲を書いたりし始めていたんだ。その頃はSPREADEAGLEというバンドをやっていた。実は彼の後の父親のDave Greenが、オレたちの最初のバンドの名付け親だった。ギターのPat HeathとChristとオレは10代のころからお互いをよく知っていたんだ。同じ町に住んでいたからね。そのみんなで一緒にバンドを始めるまでそんなに長くはかからなかったよ。そっちのバンドはMINDというんだけど、そう長くは持たなかったな。しかもFURYONで一緒になるまでPatとは一緒にやらなかったんだ。でも今は一緒に演奏できてすごく嬉しいよ。ドラムのLee FarmeryはFURYONの一番最初のベースであるSimon Farmeryの従兄弟だったんだ。Simonは2009年に彼の当時の奥さんと一緒に住むために脱退した。Leeはその時のドラムのRick Eadeがバンドに集中できないと結論を出したときに加入した。LeeはFURYONの歴史の中でかなり最初の方からバンドの一部として一緒にいたんだよ。ベースのAlex' NICKEL' Bowenはイギリスに引っ越して5年前に僕たちのホームタウンのBrightonに音楽の学校に行く為に来たんだ。ある夜にクラブで出会って、新しいベースが必要だという話を出したんだよね。それ以来、彼はオレたちの良き友人であり、素晴らしいベース・プレイヤーとなったんだ。
-FURYONというバンド名の由来は?
勇士の名前だよ。強さや名誉を象徴するような名前が欲しかったんだ。何かオレたちの音楽に似合うような名前がね。
-メンバーそれぞれの音楽的ルーツを教えてください。資料にはSOUNDGARDEN、ALICE IN CHAINS、TOOL、MASTODON、ALTER BRIDGE、IRON MAIDENからの影響が強いとありますが、それはメンバー全員に共通しているのでしょうか?
そうだね、それぞれのメンバーが色々な音楽から影響を受けているよ。オレたちは音楽を、それぞれ違った大学で学んだんだ。それぞれがみんな、異なったジャンルの音楽も大好きだよ。でも比較的、ロックやメタルに傾いているかな。オレたちはもちろん全員、今挙げてくれたようなバンドに影響を受けているね。ChrisやオレはDEF LEPPARDやBON JOVI、WHITE LION、SKID ROWやQUEENSRYCHEのようなバンドを聴いて育ったんだ。その時は、オレたちはそういうメロディックな音楽が大好きだったし、今でももちろん大好きだよ!でも、物事は変わるからね。それぞれの楽器にのめり込んだりするごとに可能性が開けていったんだよ。Yngwie MalmsteenやSTEVE VAIを通った時期もあったな。どんなギタリストもそう音楽を一度は通る気がする。もちろんそれらのバンドはみんな素晴らしかったよ。Patはスラッシュ・シーンにとても影響を受けていて、MEGADETHやPANTERAなどが本当に好きだったし、今でも大好きみたいだ。まあ実はオレもなんだけどね。Ray Charlesなんかもよく聴いているけど。オレはロック・レジェンドの他にもオールドスクールのソウル・ヴォイスも大好きなんだ。Leeはオレたちと同じ学校から来たけど、Nickelはプロだよ。彼のお気に入りのバンドはRUSHなんだ。
-2000枚限定のセルフ・リリースの音源が完売し、リリース・ツアーもソールドアウトしたそうですが、大々的に媒体に露出する前からそれだけ話題になったのは何故だと分析しますか?
イギリスでは雑誌のMetal HammerやClassic Rockでかなり露出していたからかな。彼らはオレたちにとてもよくしてくれたし、オレたちの地位をここまで上げるために助けてくれたというのは間違いないよ。
-アルバム『Gravitas』リリースおめでとうございます。アルバムを聴いて、その独自性と楽曲の完成度の高さに驚かされました。1曲1曲が、原曲からバンド・サウンドに磨き上げるのにとてつもない工夫を凝らしたのではないでしょうか。その上で特に苦労した点などを教えてください。
ありがとう。そうだね、まあかなりの時間をかけて作ったよ。よく言うだろ、"1stアルバムを書くには死ぬほど時間がかかり、その後の世界中のプレッシャーのせいで2作目を書く暇なんてない"ってね。次回作はどうなるかな、祈るしかないよ。今回は、曲を選択して、切り捨てるという過程があったよ。アルバムには入れられなかったけど、他にもいい曲もあって、オレたちのプロデューサーはその決定について手助けしてくれて、オレたちは彼の判断を信じたよ。まあ結構スムーズにいったんじゃないかな。
-曲作りのプロセスを具体的に教えてください。因みに、歌のメロディ・ラインが乗るのは最後ですか?
オレたちの曲作りには、基本的には3種類の方法があるよ。「Wasted On You」や「Fear Alone」なんかの曲は、音楽が最初で次がメロディ、そしてその後に歌詞。「Disappear Again」なんかは全く反対の順で生まれたよ。実はこの曲はスタジオで書かれたもので、本来ならば「The One」という曲がアルバムに入る予定だったんだ。コーラスとメロディは出来上がっていたから、プロデューサーのRick Beatoが手助けしてくれたよ。「Stand Like Stone」「Don't Follow」「Desert Suicide」の3曲もバック・サウンドが一番最初だったな。「Desert Suicide」はピアノのメロディにインスパイアされたんだ。いくつかの曲は最初にアコースティック・ギターで書かれている。「Our Peace Someday」は正にそうやって書かれて、それがそのままアコースティック・ヴァージョンにもなっているんだ。