INTERVIEW
FURYON
2012.04.10UPDATE
2012年04月号掲載
Member:Matt Mitchell (Vo)
Interviewer:KAORU Translator: Yuga
-プログレッシヴでヘヴィでありながら、メロディックでキャッチーな面も持つ楽曲が並んでいますが、このオリジナリティとバランス感覚を保つ秘訣はなんでしょうか?
曲の構成は、やっぱりどこかで繰り返しされなければいけないと思うんだ。このクラシック感を保つのは重要なことだよ。曲の中でちょっと回り道をして違うことをするのはプログレッシヴなエッジを与えるけど、やっぱりオリジナルの雰囲気やグルーヴに戻せるようにしなければいけないと思うよ。メロディやヴォーカルのスタイルはとても重要で、首尾一貫していなければならない。これはギター・ソロにも同じく言えることだよ。大きなソロがね。
-アルバム・タイトルの『Gravitas』とは直訳すると"厳粛"という意味ですが、どのような意味が込められているのでしょうか?また、歌詞はどのようなことを歌っていますか?
"Gravitas"という言葉は重さ、大きな塊、意味が深い、本質、などの意味があって。それらの全てのことがこのアルバムにはしっくりくると思ったんだ。歌詞については、基本的に日常生活について語っているよ。人間と、それぞれの持つ人間関係とかね。オレたちを取り巻く世界やその美しさと問題。オレはちょっと深入ったテーマを扱うことが好きなんだ。「Desert Suicide」は兵士の視点から語られた曲で、「Don't Follow」はドラッグについての話なんだ。
-『Gravitas』は、どの時代に聴いても色あせない魅力がありますね。あなたたちの中でも、普遍性というのは重要な要素として捉えているのでしょうか?
その通りだよ。それこそが僕たちの求めていたものだよ。これを聴く全ての人に楽しんでもらいたいんだ。そしてこのアルバムには70年代から80年代、90年代の影響があるかな。
-プロデューサーのRick Beatoとの仕事はいかがでしたか?彼はどのようなアドヴァイスをしてくれたのでしょうか?
彼はとても才能溢れる人間だよ。素晴らしいプロデューサー、作曲家、ミュージシャンなんだ。とても熱い人で、笑うことが大好きだけど、同時にガッツリやることはやりたい人なんだ。彼の曲構成についての視点は素晴らしかったな。「Disappear Again」をRickと曲を書けたのは本当に良かったよ。彼とアルバムをまるまる1つ書きたいなと感じたよ。彼はSHINEDOWNのシンガーBrent Smithなどを始めとする色んなアーティストと曲を制作した経験を持ってるんだ。
-日本盤にはボーナス・トラックが2曲付くそうですが、その内容はどんな感じですか?
ボーナス・トラックは、アルバムから3曲「Souvenirs」と「Voodoo Me」と「Our Peace Someday」のアコースティック・バージョンだよ。それらは12弦、6弦のアコースティック・ギターとヴォーカル1人とレコーディングされたんだ。この曲にはまっすぐで正直な音になって欲しかったんだ。
-『Gravitas』は既に様々なメディアから高評価を得ていますが、ご自身ではこのアルバムをどう評価しますか?
オレはこのアルバムが大好きだよ。このアルバムのことをよく知っているし、基本的には他の人が作った音楽を聴くほうが好きだから、そんなに自分自身で聴いたりするわけじゃないけどね。 でもオレたちはとても良い10曲を書いて、正しいプロデューサーを選んだと感じているな。アルバムのサウンドにはものすごく満足しているんだ。最高だよ!これがオレたちの欲しかったものだし、ちゃんと手に入れたんだ。
-今後のバンドの予定について教えてください。また、来日の予定はありますか?
とりあえずツアーを楽しみにしているよ。そしてオレたちのアルバムが世界中旅して回って新しいファンを遠く、広く作ってくれるといいなと思ってる。今2ndアルバムを書いていて、この過程をとても楽しんでいるよ。出来る限り早く、日本に行ってみんなのために演奏をしたいと思っているんだ。
-日本で初めてFURYONを聴くリスナーにメッセージをお願いします。
もしヘヴィでメロディックな音楽が好きなら、オレたちのアルバムをよく聴いた方がいいよ。少し時間をとって楽しんでくれたらいいな。