INTERVIEW
FOR THIS CAUSE
2012.03.08UPDATE
2012年03月号掲載
Member:Luke McKenzie (Dr)
Interviewer:MAY-E
-初めてのインタビューですので、まずはバンド結成までの経緯を教えてください。皆さん、FOR THIS CAUSEが初めてのバンドですか?
実は俺とReuben Chantは従兄弟なんだ。それからDamon が加入して、ちょっとしたサイド・プロジェクトとして始めたのさ。最初は、ただ曲作って楽しむ程度だったんだ。そして、Rhys Crowleyが加入してから本気でバンド活動を始めたんだけど、自分たちにとってこのバンドが一番大切なものになったよ。そういう意味ではFOR THIS CAUSEが俺たちにとって最初のバンドさ。
-音楽的にどのような方向性を目指して、このバンドは結成されたのでしょうか?
このバンドを始めた時は、もっとヘヴィな音楽をやろうと思っていたよ。その時に凄い影響を受けたのがUNDEROATH、THE DEVIL WEARS PRADA、PARKWAY DRIVEの様なバンドだった。でも、たくさんの曲を書いたりライヴを重ねていく毎に、もっと自分達らしい音楽をやろうと思うようになって。自分らしさを持つことで、バンドも凄く成長したと思うよ。
-メンバー皆さんのバック・グラウンドを教えてください。
俺とReubenは小さい頃から、常に周りに音楽が溢れている環境で育ってきたんだ。そういう意味では本当にラッキーだった。Damon とRhysは高校に入ってから本格的に音楽に打ち込むようになったみたいだね。今では、俺たちは音楽が本当に生き甲斐になっているよ。
-デビュー作『Journeys』の日本リリースおめでとうございます。イントロを含め7曲、実質6曲入りのEPですが、処女作とは思えない楽曲が揃い、ましてや自主制作盤とは思えないほどサウンドもクリアでダイナミックですよね。2009年のバンド結成から長い時間をかけて制作されたとか。今作の制作時の背景を教えてください。
このアルバムに収録されている曲は、レコーディングに至るまでに長い間暖めてきた曲ばかりさ。自分たちの理想のサウンドを求めて、スタジオ探しにも時間をかけて、メンバー全員のモチベーションが高まった状態でスタジオを予約して、今まであった曲を磨き上げて、渾身の作品作りに臨んだんだ。
-『Journeys』というタイトルには、どのような意味が込められているのでしょうか?
『Journeys』は、今までのバンド人生の全てが基になって書かれた曲で構成されているよ。このEPは俺たちにとって現時点に至るまでの“旅(=Journey)”なんだ。
-作品の世界観を大切にした作品だと感じました。今作のテーマやコンセプトがあれば教えてください。
今までバンドが経験してきたことだけではなくて、メンバー各々がバンド以外で“旅”として経験してきたことをテーマとしているよ。バンドが過去と未来にどう向き合っていくかということだね。
-拘った点や苦労した点を教えてください。
レコーディングでは終始苦労したよ。常に時間との闘いだったからね。楽しかった思い出は、スタジオからの帰りの車の中で、仕上がっていくEPを聴いて、誇りに思える最高な作品が出来ていく過程を楽しめたことかな。
-メンバー皆さん、今作の仕上がりには満足しているでしょう。音源を手にした本国のファンからはどのようなリアクションが届いていますか?
今回のリリースは、バンドにとってもとても大きな出来事だった。以前は、それほどツアーに出ていた訳でもないし、レコーディングといってもデモぐらいだったからね。その成果はあったよ。このリリースがあって、俺たちがバンドとしてどのように活動したていきたいのかということが、音源を聴いてくれた人にも伝わったようだからね。このEPは凄くみんな気に入ってくれているし、評判もとてもいいよ。
-レーベルから音源をリリースするのは、これが初だそうですね。こういった形での日本デビューは予想していましたか?
もちろんレーベルと契約、リリースすることは初めから視野にあったけど、まさかZESTONE RECORDSと契約できるとは思っていなかったから、本当に興奮したよ。
-今後、本国での展開はどのように考えていますか?
今のところはツアーを続けながら、今行なっているフル・アルバムのレコーディングを終わらせる予定さ。でも俺たちはツアーを続けてバンドをもっと成長させたいと思っているよ。新しいアルバムをリリースしたら、どこまでいけるか試したいな。
-エモ・ロックまたはポスト・スクリーモなんて言い方も出来そうなサウンドですが、そう呼ばれることに抵抗はありますか?
そう言われてもおかしくないと思うよ。でも、俺たちは特にジャンルにそこまでこだわっている訳じゃないんだ。一番こだわっているのは俺たちが自分の作る音楽に誇りを持てることと、それを聴く人全てが楽しんでくれたらいいなってことさ。