INTERVIEW
ELUVEITIE
2012.02.09UPDATE
2012年02月号掲載
Member:Merlin Sutter (Dr)
Interviewer:ムラオカ Translator : Yuga
今作では前作『Everything Remains (As It Never Was)』の方向性を保ちながらフォークの要素が若干増幅したように感じたのですが、今回メタルとフォークのバランスには気をつかったのではないでしょうか?
意図的にではないよ。純粋なアコースティック・アルバムを作りたかった 『Evocation I』以外のアルバムでは、俺たちは特にフォークとメタルのバランスを決めようとはしたことがないんだ。自然に俺たちの頭に浮かんできたものをやるだけ。それにフォークの楽器はメタルの楽器と同じくらい大事だと思っているから、結果として今君たちが聴いているような作品が生まれるんだ。
ELUVEITIEの民族音楽的要素はスイス固有のものなのでしょうか?もしそうでしたらスイスの伝統音楽について詳しく教えてもらえますか?
スイスとは限らないかな。それよりもケルトのものだと思う。当時スイス人はヘルベティアと呼ばれていたんだけど、それはケルト民族の文化だったんだ。だから俺たちの知っている彼らの音楽は他のケルトの伝統的な音にすごく似ているんだよ、例えばフランスやアイルランドのフォーク・ミュージックとかね。
アルバム・ジャケットですが、コンセプト・アルバムということもあり、叙情的なものになっているかと思ったのですが、黒いバンド・ロゴと文様とアルバム・タイトルだけのとてもシンプルなものになりましたね。シンプルなものにした理由を教えてください。
実は今までのアルバムにもっと似た、他のバージョンのカヴァーを使おうとしていたんだ。でもアルバム制作が終わりに近づいて来た頃、それをあまり気に入っていないってことに気付いてね。それでChrigelがこのシンプルなバージョンを提案したんだ。俺たちにとっても新しいものだったからみんなすぐに気に入ったよ。
8人の大所帯ですとメンバーの意見を1つにまとまるのも大変ではないでしょうか?
そうだね!俺たちはとても厳しい民主的なプロセスを踏んで物事を決めるし、もちろんみんながいつも同じ意見を持っているとは限らない。でも音楽面では結構セーフだよ。確かにみんなが自分独自のスタイルを曲に入れようとするけれど、結果的にはChrigelがほとんどの曲を書くから最終決定権は彼にあるようなものさ。
スイスのメタル・シーンは現状盛り上がっていますか?私としてはあなたがたとKROKUS位しか思いつかないのですが。
スイスではすごく活発なメタル・シーンがあるよ、実際。国際的に成功しているバンドというと確かに少ないけど、とても良いバンドが多いよ!例えばCORONER、SAMAEL、TRYPTIKONとかね。
KORPIKLAANIやTURISAS、ENSIFERUMなどフィンランド出身のバンドが多いヴァイキング・メタル・バンドですが、スイスでこういった音楽性のバンドは珍しいのではないでしょうか?
いや、すごく人気だよ。一般的にヨーロッパ各地では、最近のフォーク・メタルのシーンはとても成功していると言えると思う。確かにその多くはフィンランド出身のバンドが多いね。FINNTROLLとかのバンドとは、俺たちもすごく仲良しだよ。
まだ来日を果たしていませんね。ぜひ今作リリース以降に日本に来て欲しいものです。来日の予定はないのでしょうか?
もちろん日本は行きたい国リストの一番上に入ってるよ。残念ながらまだ予定はないんだけど、早く行けるように願っているんだ。
最後に日本のファンにメッセージをお願いいたします。
俺たちの音楽に興味を持ってくれてありがとう。日本ツアーを実現できるよう、僕たちのことを広めてね!早くみんなに会いたいよ!