INTERVIEW
REVOKER
2012.01.10UPDATE
2012年01月号掲載
Member:Chris Green(Gt)
Interviewer:米沢 彰 Translator : Yuga
-正統派とも言える骨太の王道メタル・サウンドですが、かなり若いバンドなのでどのようなサウンドを聴いて育ったのか非常に興味があります。初めて買ったレコードは誰の作品でしたか?
俺が聴いて育った音楽は、父親のレコード・コレクションのものが多いかな。BLACK SABBATHやOZZY OSBOURNE、METALLICAなんかを聴かされて育ったよ。オールド・スクールのロック・メタルバンドが大好きなんだ。だから去年ロンドンのHammersmith Apolloでの公演で俺たちがメインのサポート・アクトを務められたことは本当に非現実的な出来事だったよ。前は彼のCDを聴いてものすごい影響を受けていたのに、それが今では実際にサポートできるなんて本当に夢が叶ったような気持ちだよ。そして俺が一番最初に買ったアルバムはOZZY OSBOURNEの『No More Tears』だったんだ。そのアルバムの全ての曲が大好きだし、Zakk Wyldeの最高のソロが入ったアルバムだとも思うよ。
-かなり幅広いハードロック・メタルからの影響が感じられます。現在のサウンドに至るまでに影響を受けたアーティストを教えて下さい。
バンドのみんながBLACK SABBATHやPANTERA、METALLICAなどのアーティストから影響を受けているよ。彼らはみんな伝説であったし今でも伝説だ。でも彼らのやっていることを真似て繰り返そうとしているわけではないよ、俺たち自身のスタイルを俺たち自身の方法でやりたいだけなんだ。でも、もし彼らと同じくらい有名になったとしたら・・・それは最高だよ!!
-ほとんど全てがミドルテンポ気味の楽曲というのも非常に特徴的ですね。テンポに関しては意図的に決めていたりするのでしょうか?
俺たちが曲を書くとき、基本的にギター・リフから始めるんだ。それは速くも遅くもミドルテンポにもなりうるけど、でも多分俺たちはグルーヴィなスタイルが好きだからミドルテンポの曲が多くなってるんだと思う。時速160kmで全曲ぶっ通して弾き続けるよりも、みんながリズムに合わせて弾んだり、何か感じることのできる曲を書く方が好きなんだ。もう一度言うけど、これが俺たちのスタイルなんだ。将来、誰かが俺たちのリフのひとつを聴いて、“アッ!これ、REVOKERだ!”ってなるような日がきたら最高だよね……。
-UKのRhymney の出身ということですが、どんな町ですか?
(Rhymneyのある)サウス・ウェールズには素晴らしいミュージック・シーンがあって、数々のバンドを輩出したんだ。BULLET FOR MY VALENTINEとかLOSTPROPHETS、THE BLACKOUTなんかをね。もちろん俺らの地元にもたくさんの良い若手バンドが活躍するシーンがあるよ。俺たちは田舎の何もない村に住んでるからやることも本当にないんだよね。それがバンドを始めたひとつの理由でもあるかな。俺たちの村を抜け出して何か新しいことを音楽でやりたかったし、普通の工場の仕事をやる生活なんかに留まりたくなかったんだ。「Stay Down」という曲の歌詞は俺たちの普段の土曜の夜のことについて書かれているんだ。アルバムのいくつかの曲のインスピレーションにもなっているよ。でも本当のところは、俺たちは自分たちの村を誇りに思っているし、今日の俺たちを作り出したのもその場所なんだよ。
-これまでに共演したアーティストで影響を受けた出来事があれば教えて下さい。
俺たちはいろいろな素晴らしいバンドとツアーをして、たくさんの影響を受けたよ。そのうちのひとつは去年の2月のROB ZOMBIEかな。彼のステージ・ショウや存在感、そしてフロントマンとしての客の煽り方なんかから、すごく影響を受けたよ。 それに彼が毎晩ドラマーのJoey JordisonやギターのJohn 5なんかの素晴らしい才能のあるミュージシャンたちと演奏するのを見るうちに、俺たちもアーティストとしてレベルアップしたいと思ったし、それを俺たちのライヴにも活かせたと思うよ。ショウを重ねる度に大きくなっていきたいんだ!
-今後の日程で決まっているものはありますか?毎年、ヨーロッパではかなりの数のフェスが行われますよね?
そうだね、とりあえずすごくテンション上がってることなんだけど、まず日本でリリースが決まっているよね!そして1月から3月にかけて今のところ30回のショウがブッキングされているよ。1月は自分たちのショウで、そのあとはUKあたりを3月にCHIMAIRAのメイン・サポートとして回るんだ。もちろんフェスティバルも出たいと思っているよ。去年はSonisphereやGraspop Metal Meetingなどのフェスに出演してテントいっぱいの観客から素晴らしい良い反応をもらったからね。俺たちはツアーにでていることが大好きだし、ツアーに出ていないと気が狂いそうになるんだ!だから俺たちにとって、たくさんブッキングされていればそれだけ良いんだよ!そのことをみんなに広めといて!!